集客アプローチは3つに分けて考えよう☆広告・アナログ(紙媒体)・デジタル(SNS)

SNS・WEB全般

昨日、じゃらんの販促パックのお話をして改めて感じたこと。

じゃらんnet販促パックの更新に迷っている方、判断基準はこれです!
気がつくと今年も残り半月を切っていますね。 12月絞めの方、3月締めの方、色々あろうかと思います。 私の宿は12月が最も...

宿泊業界の人しかわからない例えですが、販促パックはデジタルツールなんです。宿ブログを書いたりメルマガを発信する機能が有料。なので、広告ではありません。自分でお客様にアプローチするためのツールです。

広告とツール、この違いを勘違いしてはいけない

なので、販促パックが悪いんじゃないです。販促パックと契約しても何もしない事業者が悪いんです。

 

おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

さて、”ツール”という言葉を使いました。宿泊事業者に限らず「広告」と「ツール」によるアプローチをごっちゃにしている事業者さん、多いです。

よく、「ブログ(又はSNS)は無料で宣伝できるツール」という言葉を聞きます。この言葉が誤解を生んでいるような気がします。

どちらかというと「ブログ(又はSNS)は無料で(お客様に)アプローチできるツール」と言った方が良いでしょう。


SNSはつながるためのツールで広告ではない

お客様へのアプローチは3つある

私はアプローチの種類を3つに分けてイメージしています。

一つは広告。お金を出して商品やサービスを宣伝するというアプローチ。これは一般的なのでわかると思います。近年は雑誌や新聞等の紙媒体だけでなく、バナー広告やPPC広告等デジタル広告もあります。


昔は雑誌等にガンガン広告を出していました

2つ目は紙媒体のアナログアプローチ。いわゆるお手紙です。以前は売り込みチラシやDMのことを言っていましたが、近年では自社を思い出してもらうためのツールとしての”お手紙”的なニュアンスが高まっています。具体的なところでいうとニュースレター。


ニュースレターはアナログ販促の代名詞。

その他、今の時期ですとクリスマスカードや年賀状を発送するというのもこれに当たります。

3つめはSNS等を使ったデジタルアプローチ。無料で出来るとともに、日々小まめに交流をはかることが出来、お客様との距離の近い関係性、忘れられない存在を構築することが出来ます。


宿でのSNSの活用と言えば
私の場合はインスタグラム

3つの中でどれをやるべきか

さて、この3つの中でどれをやるべきでしょうか。もちろん、どれもやった方が良いのですが、優先順位はあります。

この中でもっとも効果が下がってきているのが「広告」です。情報過多の時代、広く浅くなりがちな広告はお客様へ情報が届きにくくなった。加えてSNSの台頭が情報は受け入れても売込みには強い拒絶反応を示す傾向を高めていきました。


今や情報砂粒時代。
広告の効果は一気に落ちました!!

アナログアプローチは?いわゆるリストマーケティングと言われる常連様へのお手紙、ダイレクトメールなどです。時代はSNS、アナログアプローチは手間もコストもかかるので、と言われていますが、中小零細事業者の場合はむしろ現時点ではここに最も比重をかけないといけないのではないか、と感じています。

実際、ダイレクトメールやニュースレターが届いた時は予約電話やインターネット予約が極端に増えます。別に売り込んでいなくても、です。

「思い出してもらえる」

からですね。

 


今週末発送予定のクリスマスカード

この「思い出してもらう」という行為に対してSNSはものすごーく軽いんです。やっぱり紙媒体の方が重い。軽い・重いとは、伝わりやすい・忘れられにくい、という意味です。

SNSはやっぱ流れて行ってしまうんですよね。忘れられない存在になろうと思ったら発信だけでなく交流してSNSを行う時間を割かなければならない。一朝一夕で簡単にできるものではありません。そう考えると紙媒体の販促物の方が結果的な手間は少なくなります。

特に最近はプリントに関してはプリントパックもありますし、宛名もPCの表計算ソフトで管理しやすいです。

郵送コストはかかりますが、広告に比べると安価で反応率も高いです。

もちろん、どんなことを書くか、何を発信するかは大切ですが、それはデジタルでもアナログでも同じ。

なので、ブログやSNSで投稿したことで、反応の良かった記事をニュースレターに転用する、といった形で無料でたくさん発信できるSNSの特性をうまく利用する方法もあります。


ニュースレターのネタはブログから

今とこれからをどう考えるか

流行り廃りはあります。

これからはデジタルアプローチの時代。紙媒体でのアプローチは終わった、という人もいますが、私はそうは思いません。


年賀状が減っている今だからこそ目立つ?!

むしろ、先に挙げた3つのアプローチで言えば

今は紙媒体でのアプローチが最も有効、将来と、伝える技術を磨くためにデジタルアプローチも徐々にやって行った方が良い。広告でのアプローチは終わった。

こう考えるのがベストだと思います。

アナログとデジタルの比率は将来変わるかもしれないし、アナログアプローチが衰退していくかもしれない。でも今、私の頭の中での感覚だと

アナログ>デジタル>広告

です。

将来は

デジタル>アナログ>広告

になるかもしれませんが、今現在がどうなのかを知っておくことはとても重要。

デジタルアプローチ、SNSは大切ですが・・・

これからの時代のことを考えれば、SNSは必須です。でも、それで今すぐ売上が極端に上がると考えない方が良いです。

今現在の為にやらなければならないこと。

未来のためにやらなければならないこと。

今、ベストなのは

未来のためにやっていることが間接的に今現在の為にも役に立っている。

この3つを頭の中で整理して行動しましょう。


「現在・未来」どっちに効いている?

ニュースレターやダイレクトメールをお届けした上で、ブログを日々更新し、SNSもやる。その代わり広告費は極力かけない。これが現在の私のやり方です。現在、小さな宿のやり方としてはベストな方法であると考えています。

もちろん、事業規模や事業年数で考え方は異なります。新規事業の場合は最初広告を打たなければならない時もあります。

いずれにせよ、3つの考え方をバランスよく見ることが大切です。

 

コムサポートオフィス代表
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