昨日のブログ、たくさんの方にシェアして頂きました。ありがとうございます。
このお話し、意外と知らない方、多かったようです。
城崎温泉と豊岡市のこと、兵庫県北部のこと、多くの方に知っていただきたいと思います。
おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。
昨日のお話に補足です。
城崎温泉と豊岡市。2つの成功事例を聞いてふと、福島正伸先生の話を思い出しました。
人でも企業でもまちでもやっぱり同じなのかな、と思った話です。
成功者の共通点
福島正伸先生のお話で「事業で成功する人の共通点」というお話があります。
”成功者”と呼ばれる人たちは皆、恵まれない環境の中からスタートしている。
なぜならば、人は厳しい環境であればあるほど道を切り開こうと知恵を絞り出し、努力するから。
成功するまであきらめない習慣のついた人は強いです。あきらめずに本気で頑張っている人の周りには同じ考え方の人が集まります。
会社やまちはその集合体ですよね?
制約条件があるほど新しいアイデアが出る
このお話、まちづくりでも同じことが言えるんじゃないでしょうか。
豊岡市は湿地帯にあるまち
豊岡市と言えば皆さん、何を連想しますか?
暑さ日本一によくなっているまち。はい。この夏だけでも3回日本一になっています。
カバンの生産量日本一。豊岡のカバンのルーツは柳細工で作られたカゴ。いわゆる柳行李(やなぎごうり)と呼ばれる柳を編んで作られた軽くて丈夫な収納箱からカバンへと進化していきました。
この2つには共通点があります。
豊岡市は元々湿地帯だったということ。湿地帯特有の蒸し暑さや円山川流域で柳行李の材料であるコリヤナギが多く採れたという背景があります。
実際、円山川流域は湿地における世界的な条約であるラムサール条約に登録されています。
そんな地域こそが、コウノトリに適した環境でした。
個人的な感想ですので、気を悪くされる方もあるかもしれません。高校時代3年間通った豊岡はとにかく蒸し暑くてしんどい場所。住居を構えて暮らしたいとは思えない場所でした(笑)。
そんな決して恵まれた地域と言えないことがカバンの生産に特化したり、コウノトリの野生復帰というアイデアを生み出した。恵まれない資源の中から限られた強みを思いきり特化させた思い切りの良さを私は感じます。
城崎温泉には大型旅館が少ない
一方で城崎温泉。実は100室以上の大型旅館がありません。大江戸温泉物語城崎温泉さんで94室。西村屋ホテル招月庭さんで98室です。この2つの大型旅館も城崎温泉の中心街からは外れた場所にあり、ともにバスで中心地への送迎をされています。
つまり、中心街に大型旅館はない。20室以下の木造旅館が数多くある温泉街なのです。小さな宿がたくさんある環境だからこそ、まち全体を旅館として考える、という構想が生まれたのではないでしょうか。
旅館の規模に応じてお風呂の大きさまで定められていて、お客様には外湯を楽しんでいただく流れをまち全体で作り上げています。
地域の規模が決して大きくなかったというデメリットを逆手にとったアイデアだと私は感じるのです。
昔から有名な景勝地、名物料理があるところほどヤバい
一方で、昔から有名な景勝地だったところほど大変です。元々観光地としてお客様が来ていた。でも、20年前、30年前は観光地でなかったところがどんどん観光地として誘客を勧めていってます。加えて日本人においては人口減少。
景気動向に関係なく、普通に頑張ってもお客様が減ってくるのは当たり前と言えます。
にもかかわらず、昔からの景勝地や食材だけに頼っていて良いのか?
アイデアとは恵まれない環境の中でこそ生まれる。
補助金や行政に期待するのも同様、愚かなことだと考える。
制約条件があるほど新しいアイデアが出る
今一度この言葉をかみしめて、現状に甘えることなく城崎温泉や豊岡市に負けず、新しい価値を周辺地域である私たちも考えていきたいです。
コムサポートオフィス代表
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