コンサートや博物館で写メする理由はタレントや作品を記録したいのではなく、自分の存在証明に変わってきている

SNS・WEB全般

昨日のブログ、たくさんのアクセスをいただきました。

なぜ、田舎のスーパーやホームセンターへ行くと「店内撮影禁止」の表示がしてあるのか?
先日、ユニークなツイートを見つけました。 飲食店ではSNS映えする料理や盛付けが当たり前になりつつある。 小売店でも同じ...

全国的にみると地方ではまだまだ「店内撮影禁止」のお店は多いようです。

実際私も沖縄で見かけましたし、Facebookで北海道のお友達が「店内では、一切の撮影をお断りさせていただいております。」とわざわざアナウンスまでしているお店があるというコメントもいただきました。

 

おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

店内を撮影されて商品情報や価格が漏れるよりも、SNSに投稿してもらって話題になった方が宣伝効果がある。

考え方が180度変わりました。伝える媒体が変われば、常識も変わるということ。

民間企業ならば今の時代、店内撮影禁止にするよりも店内撮影OKする方がメリットは大きいのですよね。

肖像権・著作権の関わるものはどうなるの?

では、肖像権・著作権の関わるものはどうなんでしょうか。コンサートや博物館、美術館など。

これも変化が生じてきています。例えば少し前ですが私、ポールマッカートニーのコンサートへ行きました。一眼レフでなければ。スマホとコンパクトデジタルカメラであればコンサート中も撮影可でした。


当時のスマホだと
この程度にしか撮れませんでしたけど

去年行った大英博物館。写真不可の展示物はありませんでした。


有名なロゼッタストーンも撮影OK

著作権に関わるものに対する考え方、私にはわかりません。個人的に日本の方が遅れているのかな、と感じていますが、その部分の是非を議論する気はありません。

ダメだったらダメ、OKならOKで良いと思いますが、ダメだと考えている側の人、主催者側は、肖像権・著作権というあくまでタレントや作者にフォーカスしているのでしょうけど、今の時代その考え方は違うんじゃないかなって感じています。

主役はタレントや作品ではなく写メした当事者

なぜ人は博物館やコンサート会場で写真を撮りたいのか。その理由はSNSの登場によって180度変わりました。

私はこう認識しています。


これまで

タレントや作品の写真を撮りたい
=記録、もしくはそのタレントや作品自体の価値

今の時代

タレントや作品の写真を撮る
=今、自分が何をしているか、自分が何を好きなのかの存在アピール

つまり、SNSによって被写体から撮影者に主役が変わってきているのです。

目的はそのタレントや作品をきっかけに友達と会話をすること。同じ共通価値の人とコミュニケーションをとること。

今の時代、撮影する側は肖像権や著作権のことなんてあまり考えていません。なぜなら、主役はその場にいる自分なのですから。


私もロゼッタストーンと自撮り(笑)

撮影した写真を二次利用された場合に問題となるでしょうが、それこそ音楽の違法コピーや違法ダウンロードが横行してしまっているのを停められない問題を考えてみて下さい。

違法行為は止められないならば、SNSで発信して話題にしてもらったり、コミュニケーションしてもらうことでライブの価値、実際に足を運んでもらおうと考えるか否かです。

今はその転換期にきているのでしょうではないでしょうか。

IKEAさんも写メ歓迎

このブログ記事も興味深いです。

「インスタ映え」の暴走 IKEAでカートに乗るJKが増殖中
「インスタ映え」の暴走 IKEAでカートに乗るJKが増殖中 - ライブドアニュース
スウェーデン発の家具量販店「IKEA(イケア)」がフォトスポット化している――。インターネット上では少し前からこんな指摘...

「ショッピングカートに乗って写真を撮る」行為をSNSで投稿するのが流行っている。では、お店でSNSは”悪”なのでしょうか。

私は荷物制限15kgのカートに人が乗る行為が問題、写メしてSNSにUPすることとは分けて考えるべきと思います。

実際、IKEAさんもそのような見解です。

イケアは『より快適な毎日を、より多くの方々に』をビジョンとしており、多くのお客さまにストアでのお買い物を楽しんでいただきたいと願っています。日本のお宅にあったルームセットで、撮影を楽しんでいただければと思います」と話しており、危険・迷惑行為でなければ、写真撮影そのものは好意的に受け止めている

 

IKEAさんは写メとSNS投稿自体大歓迎ということです。

今後、まだまだ賛否の出てくるお話かもしれません。私自身は「撮影解禁派」ですが、それに対する反論を否定はしません。

ただ、”主役が自分”になってきていることがこの流れを世の中に創り出しているのかな、と思ったことを書き留めておきたく上記のお話をしました。

要はSNSで投稿したくなる場を設ければいいだけだし、 それが広告にもなるチャンス

他人に迷惑をかけてはいけない、違法行為をしてはいけない、という教育は大切です。

でも、「それがなぜ違法なのか」の説明がつかないことまでも禁止にしてしまうとどんどん時代に取り残されて行ってしまいます。私はむしろそちらの方を危惧しています。

博物館や美術館の場合は、撮影禁止ゾーンと許可ゾーンを設ければよいだけです。

先述しているように自分の存在意義をSNSに投稿するために写メ、自撮りしているわけですから、「ここで撮影して下さい(それ以外はダメよでOK)」とすればよいだけなんです。

何でもかんでも「撮影禁止」にしてしまう自動思考が商売でも文化でもどんどんダメにしちゃうんだなぁ~って感じています。

ダメって言われるよりも「ここはOK」って言われた方が感じが良いですよね。

そういえば、去年京都でダリ展に行った時、撮影可能オブジェがあり、そこは長蛇の列でした。私も並びました(笑)。


去年の9月、ダリ展にて


「写真撮影OK」って告知こそが
とても重要

そう言う事なんだと思います。

さてさて。2年後、3年後。どうなっていくでしょうね。

今のうちに「店内撮影禁止」ではなく「こちらのみ写真撮影OK」という貼り紙に変えておくと良いお店、博物館等たくさんありそうな気がします♪

 

コムサポートオフィス代表
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私たち夫婦は、兵庫県の日本海側・豊岡市を本拠地に、全国の小さなお宿やお店の集客問題の解決に取り組んでいるコンサルティング事務所「コムサポートオフィス」を運営しています。私たちが実践して培ったノウハウや日々の実践例を、この公式ブログでお伝えしています。なお、ブログネタは宿泊施設の集客などに限らず、一般の事業者向けのものも多いです。

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