立地条件や特産品だけで商売をしようと思った時点でその事業は失敗する

地域活性化

いよいよ夏休みシーズンが始まりますね!

ふと、去年1年だけ挑戦してみたCafe&Barのことを思い出しました。

去年に比べると今年は時間的余裕がありますね。

それだけ、去年は”挑戦した”ということでしょうか。


人気の一品だったロコモコランチ

今年はやっていませんのでご注意下さい。

おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

宿やダイビングショップの経営、運営の経験はありますが、飲食店は初めての試みでした。

期間は夏休み。7月の三連休〜8月末まで。

海から徒歩1〜2分のところですが、海沿いではありません。海辺には2軒の”海の家”があります。今シーズンもこの2軒がオープンしています。


左が昔ながらのトラディショナルな海の家
「はまなす」さんと右がオープンスタイル
の「ヤマカフェ」さん

元々3年前は海の家が1軒しかなかった

5年前までは海の家が2軒ありました。が、1軒が廃業、しばらく佐津海水浴場には海の家が1軒しかありませんでした。

2年前、2015年に2軒目のカフェがオープン。去年は海からやや離れていますが、3軒目を私がオープンさせました。

今年はまた2軒に戻ります。

みなさん、お客様の立場になってみて考えてみてくださいね。海の家が1軒しかない海水浴場と複数軒ある海水浴場。どちらのお店の方がクオリティが高いと思いますか?

お店ってある程度複数軒あることによってお料理や接客の質が高まっていきます。

何より、37軒宿泊施設があり、700mもの長くて美しいビーチのある場所。海水浴場としての賑やかさを演出したいところ。海の家すらない、あっても1軒だけ、といった状況は避けたいところです。

棲み分けの大切さ

去年私がCafe&Barをするに当たって決めていたことがありました。それは

海に来ている一見さんのお客様を対象にしない

ということ。


海水浴場にいらしているたくさんのお客様


ならば、どうやって集客するのーーーー

宿に宿泊されるお客様のランチ。

元々海水浴を目的としてないお客様も含めてランチのお店。

これらを37軒のお宿さんに配ったポスターやチラシ。更にはSNSを駆使してゆるやかな関係性でお越しいただこうという考え方でした。

既存の海の家2店舗とバッティングするお客様とは競合しないようにしよう、と考えました。


結果として、お客様が増えていくのに
思った以上に時間がかかりましたが、
とても良い経験ができました。

立地に頼らない集客スタイルを考える良いきっかけになりました!!

そもそも海の家とは?

そもそも「海の家」ってそれが目的で海水浴場を選ぶということは少ないはずです。行った海水浴場にたまたまあった、ある中から選ぼう、的な立地条件に依存する営業形態です。

私はそこに、お店を目的として海に来てもらえる発想ができたら面白いって思ったんです。

実際、芸能人や影響力のある人がやればそういった形になりますよね?

実際、芸能人より芸能人なこの人が海の家オープンしちゃってるし(笑)

夏だ!海だ!短の家だ!!みんなも江ノ島に遊びに来てねーーーー!! | 短パン社長 奥ノ谷圭祐
短の家キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!短の家合宿メンバーとねー。楽しそうでしょー。いい写真でしょー。ボクと...

人出の多い場所、立地条件のよい場所にお店を作って商売しよう、ではなく、立地に関係なく、自分たちのお店の魅力でお客様にお越しいただこうって発想、大切だと思うんですね。

田舎あるある

飲食店に限らず、宿泊施設でもよくある話。いえ、どんな業界でも店舗商売だとよくある話かもしれません。

隣のお店、宿にたくさんお客様がいらっしゃる。自分のところは少ない、となると、隣のお店、宿にお客様をとられている、という意識を持つ事業者さんがあります。

これ、まさに立地集客をしている人の発想かもしれません。黙っていてもお客様の来る場所で商売を始める。カニ、スキー場、海水浴場など、お客様を呼び込める”ウリ”に頼って商売をする。

これって、景気の影響を受けやすい営業スタイルです。

何より、同業者=敵・ライバルの発想になってしまいます。

同業者さんは同じツール(スキー場や海水浴場等)を使って集客している仲間、同士です。

お店が2軒になったからお客様が半分になってしまう

と解釈するのか、

お店が2軒になればこれまでよりも賑やかになり、お客様が増える

と期待するのか。

もちろん、2軒になったことで、お店としてのクオリティがUPすることによる集客効果もあります。


大人気!ヤマカフェさんのカレー
このカレー目的で来る価値あり、かも

2軒が3軒、10軒、20軒とどんどん増えていく。

立地ではなく魅力的なお店や宿が増えていく。

今の時代、立地条件で商売をしようと思った時点でその事業は失敗すると私は思っています。

地域の特産物だけに頼って商売を始めた場合も同様です。

その特産物がなくなったら終わりです。

自分のお店、いえ、自分自身の魅力でお客様に来ていただこうという向上心が商売をする上でとても大切なんです。

今年の夏?私は何しているって?

去年あまりできなかったダイビング事業を再開しています♪


昨日も潜っていました(^o^)

今年も暑い熱い夏がやってきました。頑張ります!!

 コムサポートオフィス代表
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