わかりやすい、伝わる説明とは?
小学5年生にもわかるような容易な言葉を使うこと。
そのようによく言われます。
考えてみると私、毎年その小学5年生に「説明」をする機会を持っています。
おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。
6月の下旬。今年も恒例、自然学校のシーズンです。
自然学校とは兵庫県の小学校特有の制度。兵庫県内の小学5年生が4泊5日、学校行事(臨海学校or林間学校)として行なう自然体験を中心とした総合学習です。
兵庫県の子供たちにとっては修学旅行以上のビッグイベントです。
そんな期間中、私の主宰するNPOでは磯観察とスノーケリング体験を実施しています。
私の主宰しているNPOのメンバーは全員プロダイバーです。なので、海のことやスノーケリング器材のことを教えるのはプロです。
でも、プロだからといって小学5年生に教えるのがうまいとは限りません。
むしろ、プロだからこそ、相手が知っているだろうという勝手な思い込みから無意識のうちに専門用語を使ってしまうものです。
例えば、マスクを説明してみる
スノーケリングといえば、マスク、スノーケル、フィンとウエットスーツが基本器材になります。
では、マスクをどんな風に説明するか。実際、ダイビングやスノーケリング用の専門的なマスクを使ったことのある小学5年生は少数です。
私はいつも水泳のゴーグルと比較して解説します。都会の子ほど、海のない地域の子ほどスイミングスクールに通っていて水泳の出来る子は多かったりします。
私:このマスクと水泳で使うゴーグルとの違いは何ですか~?
児童:鼻がかぶってるーー
私:そうだよね~ゴーグルは鼻から息ができるけど、マスクをつけている時は鼻から息ができないよね~。だから、マスクをした時には息を口から吸って口からはく、というのが大切になるんだよ。じゃあ、実際に顔につけてみよう・・・以下略。
この会話のポイント、なんだかわかりますか?
児童の知っている言葉や事柄に置き換える
児童たちがよーく知っている水泳ゴーグルと比較することで私はマスクの特徴を伝えました。
とともに、最も知っておいてもらいたいこと。
これはダイビング、スノーケリング共通して言えることですが
鼻から呼吸ができない
ということを認識することはとても大切。
実は、大人のダイビングでもよくあることなんです。
ダイビング中、息苦しくなる。呼吸困難になる。
これ、原因の多くが鼻から呼吸ができないことを忘れてしまっているためです。
落ち着いて口からのみ呼吸、というのがとっさではできない。
人間はそれぐらい普段は無意識のうちに鼻からも呼吸をしています。
とても大切なことだからしっかり記憶に残るよう、わかりやすく伝えておきたいことなのです。
苦手を好きにする極意?!
私は毎回もっとも水泳が苦手なグループを担当します。つまり、泳げない児童たち。でも、水が怖い、という子でない限り、スノーケリングであれば誰でも泳げるようになれると私は思っています。
水泳をやってみたけど苦手って子は多いです。でも、マスクがあるので目を開けていてOK。スノーケルがあるのでずっと下を向いたまま、息継ぎも不要です。ウエットスーツを着ているので沈むこともない。フィンがあるので楽に前に進む。
一つ一つが腑に落ちていけば、2時間ぐらいで全く泳げなかった子がスノーケリングで20mや30m簡単に泳げるようになります。
プラスそこに
海ってキレイ!お魚がいてワクワクする!友達と一緒で楽しい!
ってハッピーが加わるわけです。
わかりやすく伝えて、そこにハッピーがある。
あれ?!これってやっぱりマーケティングも同じですよね?
自分が販売しているモノ・サービスを小学5年生にわかるように伝え、しかも好きになってもらう、興味を持ってもらうことができるか。
自然学校での活動からもマーケティングの気づきをふと得たのでした^^
コムサポートオフィス代表
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