田舎には仕事が本当にないのか?都会だったらあるの?〜地方における若者のUターン問題

地域活性化

一昨日の「地方の移住政策」に関してのブログ。

地方の移住定住政策でもっとも簡単な方法をどこの地域もやっていない現実
昨日、ふと町の議会だよりが目に入ったんです。 かみ議会だより その中に人口減少対策のページがあったんですね。 それを読ん...

な、なんと!去年9月にこのブログをスタートさせて以来NO.1のアクセスをいただきました。


1日半で過去最高アクセス記事に!

お読みいただいた皆様、ありがとうございます。

そんな中、シェアして頂いた皆さんのコメントを読んでいて新たな気づきがありましたのでお話ししたいと思います。

 

おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

地方が移住定住政策を掲げる際、見ず知らずの人を移住させようとします。その際、地元を離れていった若者のUターン政策に力を入れていない自治体が多いです。

もっとも簡単に呼び寄せられる若者に声をかけていない自治体が多いのです。


都会を知った若者は田舎の
素晴らしい戦力になる

なぜ、ここに力を入れないのか。身内にお願いするよりも他人の方が難しいけど気持ち的には楽だからです。だって他人は失敗してもまた次、となりますが、身内は失敗すると最悪故郷を捨てないとならなくなるから。

いや、実際はそこまでのことはないでしょうけど。帰ってきて職がない、新しい商売を始めたけどうまくいかない、となったらご近所や親せきにかっこ悪いって意識が働くんでしょうね。

自分の身内、息子・娘ほど大したことはないって思い込みもあるかもしれません。都会に出て成長している部分が親には見えないものです。


子供達も知らぬ間に
成長しているんですけどね

親世代の勘違い

せっかく都会で勤めている子供たちが働き先も何もない故郷に帰らせても仕方がない。

そう思っている親世代が実に多い。

じゃあ、子供たちは都会で安定して幸せに暮らせているのか?

都会だと田舎ほどの苦労はないのか?

ひょっとしたらむしろ、都会の方が疲弊しているかもしれません。

本当は故郷でのんびり暮らしたいのに、

「こっちに帰ってきても何もないぞ」

と、親が拒否してしまっているのではないでしょうか。


本当は「田舎の方がいいぞ」
って声をかけてあげるべきなのかも

都会の若者は自分たちが食べていくのが精いっぱい。恋愛や結婚、あるいは子供を育てていける余裕もない。それによって晩婚化、少子化がますます進んでいる。

地方では若者の都会への流出が進み、出会いがない。恋愛や結婚ができない。

どちらもで負の連鎖が起こっているのではないかと私は感じています。

結婚して子供を産んで託児施設もあって職場も快適、都会での生活に満足している、という人って一握りなんじゃないでしょうか。

そういった人ほど余裕があって発信していますからね。余裕のない人ほど発信していないのです。

そもそも、一昔前とビジネスが変わってきています。都会でないと仕事ができないということがなくなりました。パソコンひとつあれば起業できる職業も増えています。都会で学んだ技術や職歴を地方でどう活かせるか、です。


「北の国から」の影響でしょうか。
都会から田舎に戻るというのは都会に負けて
戻ってくるというイメージがまだまだ強い?!

都会で学んだ能力を、地方で発揮するチャンスの時代ととらえてほしいです。

今の若者の価値観は変化・多様化してきている

我々の世代と今の若者で決定的な価値観の違いがあります。商売でわかりやすくいうと、「給料の良い会社に入る」「大きな会社に入る」ことを今の若者は幸せの定義としていません。

同様に起業しても「去年よりも売上を伸ばす」「会社を大きくする」ということを幸せの定義にしていません。

「モノの豊かさ」は飽和状態にあります。田舎にいてもAmazonで注文すれば翌日に欲しいものが手に入ります。「心の豊かさ」を求める時代に入っています。これはとても良いことで、どれだけ儲けたかではなく、どれだけ他人を幸せにできたか、という商売の原点回帰に戻ってきているのだと思います。

これを体現しやすいのはむしろ田舎の方です。特に、つながりの深い田舎。自分の生まれ故郷です。

田舎の人ほど「都会の方が」と言います。本当にそうでしょうか。今の若者の価値観でいえば、田舎の方が幸せの種はたくさんあると感じます。

それを育てる方法を考えるのが「地方の移住政策」なんじゃないでしょうか。今回のブログを書いたことで色々な意見を頂いたのですが、既にUターンに力を入れている自治体も出始めてきているんですよね。


帰りたい街を作って待ってます

田舎での商売のコツ・田舎でも幸せになるコツ

都会で生活し、田舎へ戻ってきた。私もそうです。学生生活ででも良い。一度生まれ故郷を離れた人だからこそ気づける、やれることってあります。

私もそうでしたから。30歳で但馬に帰ってきました。

田舎での商売のコツ、あります。

エクスマ藤村正宏先生が

これからの時代、肩書を2つ持とう

とよく言われています。

劇作家&豊岡市参与平田オリザさんも

田舎でやっていくコツは商売を2つ持つこと

と講演の中で言われていました。

確かに、地方で頑張っている人は2つの肩書、2つの職業を持っています。

これ、私自身が帰ってきてからの20年間を振り返ってみてもその通りでした。

このことに関しては後日のブログで具体的にお話しします。


都会で自分が面白いと思ったこと
自分の進む道をぜひ見つけて来てほしい!
都会でも埋もれても田舎ならば
そのノウハウを活かせるかも!?

 

とりあえず、今日言っておきたい事。

都会の方が幸せに暮らせる。

都会の方が職業に恵まれている。

田舎に帰ってきても働くところがない。

田舎に帰ってきても不幸せになってしまう。

これ、田舎にいる親が勝手に抱いている妄想です。

都会でも田舎でも、環境や他人のせいにする人は幸せになりません。

都会でも田舎でも、自分で気づき、考え、行動できる人は幸せになれます。

そういった能力を身につけさせるために人の多い場所(都会)に子供たちを送ったのではないでしょうか。

その経験を帰ってきて活かすために。

Uターン政策に力を入れること。

UIターンとか、移住定住を広く求めるのではなくUターンだけに特化すること。

私は地方の人口減少をゆるやかにする一番の方策だと考えます。

Uターン政策に特化している自治体の事例もまた調べて紹介していきたいと思います。

 

 コムサポートオフィス代表
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