昨日はたくさんのお祝いの言葉をFacebookやLINE、Twitterでいただきました。ありがとうございます!50代になっても大人げなく?!発信していきます。よろしくお願いします。
おはようございます!普段は民宿の親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。
但馬(北兵庫)には大学がありません。そのため、高校卒業と同時に4年制大学に進学する生徒たちは皆、但馬を巣立ち、都会での一人暮らしが待っています。
私自身もそうでした。大学で神戸、サラリーマンとして埼玉で一人暮らしを経験しました。大学時代はサイクリストとして日本中を旅することができました。勉強よりもその思い出の方が大きいです(笑)。社会人の8年間は常に売上も利益も伸ばし続けている会社で営業を学ぶことが出来ました。
18歳から30歳まで。今の自分の下地を作ってくれた大切な13年間でした。
そんな期待と不安でいっぱいだった18歳。あの時にこのポスターを見たらどんな風に思っただろう。
あの時、また地元に帰ってこようと思っていたか。そのまま都会での生活をしようと思っていたか。正直、何も考えなかった気がします(笑)。
結果として私は帰ってきましたが、このポスターがあったら18歳の時点で将来、きっとこの地に帰ってこようって思ったかもしれません。
豊岡市制作の巣立ち応援ポスター
豊岡市がこの春高校卒業の若者に向けて制作したポスターがヤバいです。豊岡駅に貼ってありました。それがこちら。
1枚ずつ見ていきましょう。
もっと高く!もっと遠く!
より大きく!
(と、先生っぽく言うのは、これが最後です。)
あれ?!1枚撮影し忘れてる!!
中貝宗治豊岡市長のFacebook投稿から拝借しますね。
↑↑↑
これ、私もそうだったからホント、そう思います!!
私がメッセージ伝える立場だったらこれに近い言葉だった気がします。
中貝市長もこのポスターを発表するにあたってメッセージを発表されています。
世界には素敵なところがあることを、いっぱい見ておいで。
豊岡市には移住者向けポータルサイトがあります。ここのブログもヤバいです。このポスター発表に関するブログを以下にリンクしておきますね。
実際に移住した人たちがブログを書いているポータルサイト型ブログです。知っている人もいるので、これは面白いです♪
そして、
このキャッチコピー、ヤバ過ぎ。
この春、豊岡市を巣立つ皆さんへ。
コウノトリのように、自由に羽ばたくときがやってきた。どこにだって行ける。なんにだってなれる。
可能性だらけのあなたに、豊岡も負けていられない。
世界に通用するローカルを目指して。
あなたが帰りたくなるまちを目指して。
私たちも、このまちで頑張ります。卒業、おめでとう。飛んでいけ。
豊岡市民一同
涙腺ゆるんだ・・・
ヤベーーーーー
豊岡市民ヤベーーーーー(笑)
人口減少を食い止めるには、様々な待遇をよくするだけではダメだと思います。子育て世代の優遇措置をとる。子どもの医療費を優遇する。確かにそういったことも大切かもしれません。でもそれって特典や値引きで他の地域と若者を取り合っているだけです。ビジネスにおける安売り合戦と同じ。
そういった意味でこのポスターは伝わるものがあります。巣立っていく若者たちだけでなく、ここにとどまって頑張っている大人たちの決意表明にもなっています。
巣立った若者が帰って来たくなるまち。
人口減少を食い止めるにあたって実は一番大切な考え方なんじゃないかと思います。
賛否の分かれたポスター
そんな中、上記の中に賛否の分かれたポスターがありました。
豊劇新生プロジェクトリーダー伊木翔さんからのメッセージ。
※豊劇新生プロジェクトとは?
→未知の細道37おかえり「豊劇」兵庫県北部唯一の映画館奇跡の再生物語
豊劇のエピソード、素敵でしょ。
コムサポートオフィスがセミナーを毎回豊劇開催にこだわるのは、「豊岡新生プロジェクト」に賛同、応援しているから、というのもあります。毎回セミナーの準備、設営には伊木さんにとてもお世話になっています。(今年も4月から開催します!詳細は明日のブログにて)
大学なんてやめたっていい!
私は最初このポスター、このフレーズを読んだ時、ハッとしました。
我々世代の大人、特に親の立場から言えば
せっかく入った大学を簡単にやめるなよ
と思うかもしれません。あるいは一度決めた事(入った大学)を途中で投げ出すな、と。
それが私たちの世代の普通の価値観。それはそれで正しい。
実際、モデルとなった伊木さんの元に否定的な意見も寄せられているようです。
でも私はたまたま、以下のブログ記事を以前に読んでいました。
脳科学者茂木健一郎氏のLINEブログ。
ブログの内容は堀江貴文氏の話。
今の時代、大学に行くとしたら、かなり自覚的に、何が得られるか、ということを考えて、しかも、大学に行ったらからと言って緩めないで、いろいろアクティヴにやっていって初めて意味があるのであって、MIT行ったら万歳、みたいなダサい田舎根性は、堀江の言うように、意味がないのだろう。逆に言うと、誰でも、どこでも、ネットの上で最先端の情報に接することはできるし、アイデアがあればクラウドファンディングもできるし、仲間も集められる。堀江貴文は、自分が今18歳だったら大学になんか行かないと断言していたが、それは一つの見識なのだろう。極論ではあるにしても。
やりたいことが見つかったら即行動、もしも大学に行っている時間がもったいないと思ったら「大学をやめる」という選択肢も検討する。それが今の時代のスピード感なのかもしれません。
私は学生時代、大学へは勉強じゃなく自分がやりたいことは何かを知るため、見つけるために行ってた気がします。探しながらひいき目に言えば創造的怠惰な4年間を過ごしていました。
残念ながら大学をすぐにやめてまでやりたい衝動が起こるほどの出来事はありませんでした。
「大学が面白くないから」とやめるのは論外。事実、いつの時代もそういった人の方が圧倒的に多い。ただ、もしも自分のやりたいことを見つけてそちらを選ぶのであれば、それはありだということ。
なぜなら、今の時代大手企業に就職しても絶対の保証はありません。あの会社に入れば安定的に給料がもらえる、定年退職まで大丈夫、という時代ではない。年金すらどうなっているかわからない。
そんな時代を生き抜くための発想が私たちの世代と同じで良いとは言えないんじゃないか。
もちろん、考え方は人それぞれなので「大学なんてやめたっていい!」「大学をやめたらあかん」人それぞれの価値観でOK。大切なのは他者の考え方を否定しない。
「ああ、そういった考え方もあるのか」
と認識する。今回の8枚のポスター。共感したキャッチフレーズもあれば、否定的に思ったキャッチフレーズもあると思います。感動する人もいれば不快に思う人もいる。それだけインパクトの強いフレーズが並んでいます。
受け止めているのは若者たち。彼らがどう思うか。今回のポスターに関していえば、我々の世代がどう思うかは二の次です。
今回のポスターを企画、なによりも批判の可能性もある尖がったキャッチフレーズにゴーサインを出した豊岡市、そしてその矢面に立った伊木さんに称賛を送りたいです(^o^)
皆さんはどう感じましたか。生まれた感情が良い悪いどちらでも良いと思います。考え方の多様性を感じ取っていただけるんじゃないかと思います。
50歳を過ぎ、「こうでないといけない」ではなく「こんな考え方もあるのか」という柔軟性を持って年を取っていきたいと改めて思いました。
私達夫婦は豊岡市民ではありませんが、コムサポートオフィスは豊岡市にある会社です。このポスターに恥じない事業をしていきたいと思います。若者が帰って来たくなるまちのお手伝い、やっていきます!
コムサポートオフィス代表
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