本日、50歳の節目の年を迎えました!!
と、いっても今日から3連休の繁忙日。そんな余韻に浸ることなくお仕事ですf^^;
ガンバリマス!!
おはようございます!普段は民宿の親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。
今日もメンタルブロックのお話をしたいのですが、お金ではなく行動のメンタルブロックについてです。
私自身、スキューバダイビングという地域では誰もやっていないことに挑戦した。その過程の中で、行動しようと思う気持ちがある”ひと言”によって足踏みしてしまうことがありました。
アドバイスなのか批判なのか。
その批判はもっともなことなのか、単なる妬み・嫉妬なのか。
そんなお話をしたいと思います。
それって地域(業界)のためによくないよ
私を悩ませたある”ひと言”とは。
「業界のためによくないよ」
「地域のためによくないよ」
という言葉です。
これ、今思うと気にしなくてよい言葉なのですが、若い頃、事業を始めて間もない頃に言われると、
「自分のやっていることって間違っているのかな?」
という罪悪感に悩まされます。
従来の常識と異なることをやると
必ず批判する人が出てきます!
自分のビジネスの業界に置き換えて考えてみて下さいね。
当たり前ですが、周囲の同業者より抜きんでて売上が上がった瞬間というのは他がやっていない事、あるいは持っていないモノを販売しています。
内容にもよりますが、それが斬新なアイデアであればあるほど、必ず批判する人、止めた方が良い、と言う人が出てきます。時には邪魔をしてくる人も出てきます。
ダイビングでも宿でもそうなのですが、おそらくどんな業界でもあることなのではないでしょうか。そんな時皆さんは気にせずやりますか?止めておきますか?
(1)地域で批判されたケース
「地域の為によくないよ」
ダイビングを新しい地域で行う場合、漁業権の問題があるため、簡単ではありません。もう20年前のことです。漁協に何度も足を運びました。当初、ダイビングを行うことに対して合意は得られませんでした。
「ダイバーの受け入れを認めると密漁者が増える」
というのが理由。私自身、それに対して明確に反論できる根拠を持っていませんでした。
1998年時点で竹野と香住今子浦はダイビングOK。でも、柴山漁協管轄内ではダイビング禁止。ということは、現在利用している佐津ビーチ(佐津海水浴場)もダメでした。
結果的に2004年から佐津ビーチでのダイビングが可能となりました。最初6年間は自宅から、お店から徒歩で行けるダイビングポイントで潜ることが出来なかったのです。
6年間地域で潜っていての気づき
地元で潜り、和歌山や伊豆にも潜りに行き、比較していく中で思ったことがありました。
何で日本海にはこんなに密漁者が多いんだろう
伊豆半島や紀伊半島でこんなに密漁はなかった。
今となっては簡単に説明ができます。
密漁者とは大量に魚介類を搾取しようとする犯罪者です。それを目的としてやっている人たち。
私たちがガイドをしている今のレジャーダイビング業界、女性が7割、ピンクや蛍光色のウエットスーツのダイバーが多く、密漁やれと言われても「環境破壊だ!」「生態系が崩れる」と反対する人の方が多いです。
また、ダイビング講習や体験からのスタートが多いので、座学の際に魚介類採取禁止を厳しく伝えることが出来ます。
結果わかったのは、管理されたレジャーダイバーの往来が多い地域ほど密漁者は来ないということです。
レジャーダイバーが自分たちが犯人になっては困るので自発的に摘発します。むしろ、密漁者が狙うのは漁業関係者だけで閉鎖的にやっている場所です。
ダイバーは皆敵、といった閉鎖的な地域ほど密漁者にとってはおいしい地域、私が帰ってきた20年前の日本海はまさにそんな状態だったのです。
そんな中、メインビーチとなった佐津ビーチをダイビングポイントとして開放する際に漁協や浅海組合に伝えたのは
- 海水浴場なので、砂地中心。サザエやアワビが少ないエリアである
- 講習、体験ダイビングメインである
- お店を通じて、潜る人全員の名前と連絡先を把握できている
といったことです。事実、オープンして10年以上経ちますが、私が見ている範囲でスキューバダイビングでの密漁は一度もありません。
むしろ、昨今のダイバーは水中撮影をたくさん行なっています。定点観測による磯焼けや乱獲状況が把握出来たり、時には新種の魚、レア種の生物を発見することもあります。
行動していく中で妥協点をはかる
「潜っちゃダメ」と言われたら従うしかありません。でも、どこかで再交渉するタイミングを必ずはかっておくこと。そのための反論材料、説得材料をしっかりと集め続けることです。
あきらめたらそこで終わりです。必ず再挑戦はどこかのタイミングであります。先述したような提案をしていくことで「妥協点」を見つけていくこともできるのです。
「ダイビングは地域の為によくない」
は漁業関係者からの視座で見た場合です。観光業から見れば新たな観光資源です。どんなことにもメリットとデメリットは必ずあります。新しいアクティビティを始める際、こういった問題は出てくるものです。
あきらめずに少しずつ前に進むこと。決して焦らない。そんな中で妥協点を見つけたら都度交渉してみること。
この20年間を振り返っての実直な感想です。
(2)業界で批判されたケース
「業界のためによくないよ」
業界で前例のないことをすると、よく出てくる言葉。業界同業者は時に業界を盛り上げる仲間で、時にライバル。私の場合、ダイビング業界において個性的なコラムを書いていたので結構叩かれていました(笑)。
先にもお話ししたダイビングとコンタクトレンズのコラム。
最初の頃は
/
コンタクトレンズがダイビング中に外れたらどうするんだ!
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/
コンタクトレンズでのダイビングは危ないだろ!
\
よく言われたことがあります。
そもそも、コンタクトレンズでのダイビングに否定的なコラムはあっても当時肯定的なコラムは初めてだったと思います。
このお題で書くプロダイバーもいませんでした。
/
度付マスクが売れなくなるじゃないか!
\
と、遠回しに言う人もいました。
「それって業界のためによくないよ」
と。
ザックリ言うとマスクは単体で14000円。レンズは1枚8000円×2枚。目が悪いとダイビングのマスクだけで3万円なります。
まあ、販売者側から見ると確かに大きな売上です。
ダイビングの上達、安全面において自己所有器材を購入するのは良いことです。でも、お客様にとって必要以上に高い買い物をさせてしまう必要はありません。
これについても実は私自身がコンタクトレンズでのダイビングをある一定期間やり続けてみました。また、コンタクトレンズをされている方の体験ダイビングや講習を積極的に受けてみました。
するとわかったのが、(使い捨てコンタクトレンズならば)外れる、なくなることに対するショック、それによって危険な状況に陥る可能性は低いということ。むしろ、普段メガネの人は度付マスク、普段コンタクトレンズの人は水中でもコンタクトレンズの方が落ち着いて行動できていました。(普段メガネの人がダイビングの時だけコンタクトレンズというのは危険です)
コンタクトレンズでのダイビングを受け入れることで、結果気軽にダイビングを体験してみようと挑戦する人を増やした、業界にとってプラスだったんじゃないかって思っています。
ついでに言うと「コンタクトレンズでのダイビングを危険」という人は、コンタクトレンズを使ったことのない人の方が多いということにも気づきました。
批判(妬み・嫉妬)の本質
間違った行動をしている場合は認めなければなりません。ただし、「地域のため」とか「業界のため」といった広義な言葉で批判された時の9割以上は「妨害」です(笑)。あと「あなたのため」というのも同様。
具体的数字で表せない抽象的な批判は妬み・嫉妬からくるものが多い。逆を言えば
そのアドバイスは科学的根拠、具体的な数字からきているものか
という視点で見てみると、本当のアドバイスか批判かの本質が見えてきます。
新しいことをやろうとすると必ず否定的な意見が耳に入ってきます。
好きな言葉
「何かを始めようとすれば、何もしない奴らが必ず邪魔をする。蹴散らして前へ勧め。」
by佐久間象山 大河ドラマ税理士山本やすぞうさんの講演より
蹴散らす必要はありませんが(笑)、変化に対応しながら”行動”することは大切です。
あ、でも根拠のない批判は蹴散らしてOKですww
誕生日にいい歳して、大放言しちゃったなf^^;
コムサポートオフィス代表
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