今回は2022年6月28日配信のGoogleビジネスプロフィール ヘルプコミュニティダイジェスト【Google ビジネスプロフィールよもやま話】で取り上げた、店舗登録で重複にならないためにについて解説します。
GoogleビジネスプロフィールやGoogleマップが普及してきている昨今、店舗を登録したら重複と表示される事例が増えてきています。今回は原点回帰的なお話し、登録に際して重複にならないために注意すべき事についてお伝えします。
2021年1月から、Google ビジネスプロフィール ヘルプコミュニティダイジェストというYouTubeチャンネルを開設しており、現在は月1回配信しています。これはGoogleビジネスプロフィールを広く知ってもらい、適正な運用をしていただくためのプロダクトエキスパートの活動です。
進行と配信をGoogle ビジネスプロフィール プラチナプロダクトエキスパートの今井ひろこが、解説はGoogle ビジネスプロフィール ダイヤモンド プロダクトエキスパートの永山卓也氏が行っています。
質問:店舗住所を登録したい
ビジネスオーナー登録とはそもそも何なの?
「重複」しない為のコツ
テーマとしては、配信でやってなかったなテーマだと思うんですよ。これ自体の話をするというよりは、ビジネスオーナー登録とはそもそも何なのかという話です。
「Googleビジネスプロフィールってどういうサービスだと思いますか?」と言われた時、Googleマップに店舗登録できるやつでしょという方もいるし、Googleマップに登録されているあの情報を自分で書き変えられるやつでしょ、という訳です。
もうこの時点で二つ機能があるわけです。やもすれば間違ってしまう人たちがいっぱいいて、登録している店舗情報しか書き換えられないという風に思ってる方もいます。
完全に新規で登録して、ゼロから立ち上げる店舗は登録できなくて、既存店舗だけ登録できるという人もいるし、逆に、情報は必ず新規登録をするものだと思ってて、既存の情報があるにも関わらず無条件で登録する人もいます。そうすると重複しますよね、情報が。
Googleビジネスプロフィールとはなんぞやみたいなときに、注意してもらいたいポイントです。
マップに載ってたんですけど自分たちでも作りましたという質問はすごく多いですよね。
この認識が結構ずれてるから、店舗情報が重複しちゃってる系のトラブルが多いんだろうなと思うんですけど。Googleマップに情報載ってて新たに登録するということはないんですよ、普通に考えたら。
でもGoogleビジネスプロフィールってなんぞやって言われたときに、登録するもんでしょと思ってると、いくらでも登録するし、そうなりかねないので、あえてちょっと今回トピックとして挙げさせていただきました。
店舗名が候補に挙がらず重複になるケース
登録するには、Googleビジネスプロフィールというサイトを開いて、そこから利用開始になります。通常の場合であれば、店舗名を入力したら「この店じゃないですか」とGoogleビジネスプロフィール側が出してくれます。だから「この店です」と重複を免れて、表示されたお店のオーナー権限を登録しますねという風な流れにしてくれるから、基本的には重複にならないようになっています。
じゃあ「なぜ重複が起こるの?」のってなるじゃないですか。なぜ起こるかというと、店舗情報が英語表記とか、難読な漢字などで、実際に店舗情報として登録されてGoogleマップ上に載っている店舗の情報と異なると、「この店じゃないですか」の候補に上がってこないんですよ。
病院やパン屋さんなど、お客様がカタカナでマップに登録しているけど、自分たちの店名正しい店名はアルファベットなので、検索しても情報が上がってこないとか、ですよね?
自分達のお店が候補に上がってこないのでそのまま登録できてしまって、後であれ?ってなるんです。カタカナのと英語のと両方できちゃったとか、フランス語と英語のが両方出きちゃったみたいなことが起こります。
日本語は元々いろんな言語を使うので起こりやすいトラブルです。海外の店舗を管理する方は少ないと思うのですが、海外の店舗で多言語、いわゆる元々も複数の言語で存在しているような店舗では、結構この問題が起こったりしています。
漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベット、全部1回チェックしよう
自分のお店を検索してみるときに、正式な店名と、アルファベットの店名ならカタカナで検索したほうがいいですよね?
漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベット、全部1回ざっとチェックした方がいいですね。
Googleマップを未検索の状態で最大限拡大しても、複数の名前で登録された店舗は表示されないですか?
出てこないです。店舗情報が重複していると、どれか一つしか出てこないないです。拡大縮小しても出てこないとかも山ほどあって、特定の検索じゃないと出てこないものいっぱいあります。
株式会社も、前株、後株、ない店舗名登録があると思うので、できれは登録する前は1回チェックいただいた方がいいかもしれないです。特に地域内に複数存在していると、条件によって出てくる出てこないとかあったりするので、チェックしてください。情報が生成される段階で、前株・後株があべこべになってるケースが結構あります。
それを調べずにやると、結局調べてみたらありました、重複しちゃいましたというケースに繋がるので気をつけてください。
重複じゃなくって二つの名前で出てるってことはありますよね。
安定して二つの名前で出ちゃうケースもありますよね。重複判定になっていたら気付くでしょうけど、気付かなくてずっと残ってるお店も結構あります。
地名検索も複雑・・・
自分は店名と地名と掛け合わせることが多いですね
この地名もまた難しくて。皆さんが考えている地名って結構、その地域だけしか使われてない話とか、いっぱいあるんですよ。
例えば●●通りがあったとしてもGoogleとしてはエリアとして判定できていない場合もあります。住所欄には、●●通りという地名はないし、△△市□□町■■という住所の中に「●●通り」が使われてないけど、地域名にはなぜか検索するときはみんな「●●通り」を使うと、検索しても出てこないことになります。
地域名っていう表現も怖いんで、基本的にその住所に書かれている住所表記の地名っていう表現が正しいと思います。
統合の手順
どれか1つのオーナー登録を行ってサポートへ統合を依頼
いろんな表記で調べてみて、もし店舗情報があったら、新規で登録する前にそちらのオーナー権限を取得するか、もし誰か全然違う人がなってたら、リクエストするっていうことですよね。
既にその段階で複数の情報が存在してた場合は、どれでもいいんでオーナー登録をして、サポートチームに連絡をして、重複してるのですが、「この店舗に統合したいんだけど」とお伝えいただくのが良いです。できればそのときに残したい店舗情報で登録するの一番望ましいとは思います。
同じ店舗なのに表現がいくつかあってピンが立ってしまってるって場合には重複と表示されてない場合もあります。サポートに「表記は違うけど同じ店なんです」と伝えて統合してもらう形ですか。
サポートは基本的に有人対応、人間が対応してくれるので、表記がぶれてこうなってるんですねっていう情報がちゃんとわかれば情報統合してくれます。
住所が異なる場合は統合ではなく削除されるケースも
統合してくれないのは住所が違う場合です。住所が離れている、あとはやたら遠いところにあって、このA点とB点が同じ情報ですっていうエビデンス、証明がが取れない、「なんでこんなとこにあるの?」みたいなことになったときには、それは統合ではなく、削除で1本化するしかないかなと思います。
割とあります。移転する前の古い店舗の方も登録されていて、これは同じ店舗ですといっても「それは違います」となって、だったらそれは存在しないので削除の扱いにさせてくださいというケースもあるので、統合されないパターンも存在します。
自分以外がオーナー権限を持っていないことが統合の条件
例えば三つ四つ同じお店の情報を統合する中で、もしその中の一つが知らない人ががオーナー登録をしていれば、ちょっと話が別ですよね。
情報を統合する場合は、自分以外がGoogleビジネスプロフィールの権限を持っていないことが条件なんですよ。だから既に別の業者がオーナー権限を取っているけど、私がオーナー(経営者)で、私に権限があるんだから、他がどう登録されていようが私がオーナーなんだから、オーナー登録してくれというのは、実は結構難しいです。
場合には異議申し立てっていう方法があって、オーナー権限のリクエストっていう方法があります。他の人がオーナー権限を持っているけど、自分たちにはそんな権限を取った覚えがないとなった場合には、元社員や元スタッフの方が権限を取っているか、もしくは出入りしている制作会社や広告代理店が取ってたりとか、予約サービス提供業者がオーナー権限を便宜上取っているケースがあります。その場合には登録をしようとすると既に取られていますと言われます。
登録しようとすると既に取られていますと言われるので、そのまま進行するとオーナー権限のリクエストをしますかと聞いてくるので、それをしていただきます。ただ、広告代理店や制作会社だとリクエストを拒否しちゃう場合があり、その場合には、拒否された状況をサポートに連絡してください。
リクエストが通りませんでした、もしくはリクエストしたけど、誰も何か反応してくれずに放置されましたというのは、3日待てば通るのですけど、一応、1週間ぐらい見ていただいて、1週間経って返事がなかったら、Googleに連絡するとオーナー権限が取得できるようになります。
ただ最近、サポートが良くなってて。ひっ迫しているのですが、対応の幅が広がって、オーナー権限を未だ取っていないけど、オーナー権限取ろうとしたときに問題がある場合でも、サポートの対象になるみたいなので、昔のようにオーナー権限を取ってないと取り合ってもらえないということでは無いです。わからなかったら、自分達であれこれ試す前に、二次被害を防ぐためにも、普通にサポートに問い合わせるのはありかなと思います。
二次被害というのは、統合失敗して削除になってしまった場合ですね?!
上手いこと統合処理をしようとしたけど、うまいこといかずに店舗情報が全部消えちゃったとか、残したいほうが消えちゃって、残したくないものが残っちゃったとか、いろんな状況があると思います。
重複の対応まとめ
このコーナーをYouTubeで確認したい方は
下記YouTubeチャンネルをご覧下さい。
(時間は「Googleビジネスプロフィール よもやま話」に合わせています。)
▶参考ヘルプページ
アカウントから 1 件または複数のビジネス プロフィールを削除する https://support.google.com/business/answer/4669092?hl=ja
ビジネス プロフィールのオーナー権限をリクエストする https://support.google.com/business/answer/4566671?hl=ja
担当者紹介
■永山 卓也 /Takuya Nagayama
商工、観光分野のマーケティング支援をアナログ、デジタル両面から官民問わず行なっている。地方自治体や大学での公演から、小規模事業者の情報発信戦略やコンサルティング、マネジメント業まで幅広い「ローカルビジネス」の専門家。2020年度 観光庁 DMO外部専門人材。Google ビジネスプロフィール プロダクトエキスパート、Googleマップ ゴールドプロダクトエキスパート、Google 広告シルバープロダクトエキスパート。ごはんが好き。
Facebook https://www.facebook.com/tak.nag.lug
Twitter https://twitter.com/Tak_Nag_Lug
Google Business Profile PE Profile https://support.google.com/business/profile/405481?hl=ja
Google Maps PE Profile https://support.google.com/maps/profile/405481?hl=ja
■今井 ひろこ /Hiroko Imai
地方の小規模な宿泊施設や店舗の集客コンサルタント。クチコミやお客様アンケートを活かして、Web・Googleマイビジネス・SNSなどのデジタルツール、チラシ等のアナログツールの活用をサポート。観光協会、商工団体の研修にも多数登壇。趣味はスキューバダイビングと地元の観光ガイド。夫は民宿を経営。Google ビジネスプロフィール プラチナプロダクトエキスパート。
Facebook https://www.facebook.com/hiroko.imai.matsumoto
Twitter https://twitter.com/Imai_Hiroko
Google Business Profile PE Profile https://support.google.com/business/profile/2547304
※ Google は Google LLC の商標です。
※ ロゴ等はGoogle LLCからの許可を得て使用しています。
※GMBヘルプコミュニティダイジェストは非公式チャンネルですが、Googleよりスクリーンショットなど許可を得て使用しています。GoogleプロダクトエキスパートはGoogle Product Programにおいて認定されたユーザーです。