2022年8月1日と2日、鳥取県商工会連合会様の職員(経営支援員)研修として、
- 8/1午後 鳥取西部:鳥取県西部商工会産業支援センター(西伯郡日吉津村)
- 8/2午前 鳥取中部:鳥取県中部商工会産業支援センター(北栄町)
- 8/2午後 鳥取東部:鳥取県商工会連合会(鳥取市)
の3箇所を回って、Googleビジネスプロフィール研修に登壇いたしました。今回のブログで開催報告をさせていただきます。
セミナー目的
事業者にできるIT活用として、商工会連合会様では、新規顧客の集客に強いGoogleビジネスプロフィール(旧:マイビジネス)に注目。経営支援員や職員が巡回の時などに利用を勧めたり、登録のサポートを行うことで、店舗や企業、地域の情報発信力を高める目的です。
セミナー時の様子
当初70名ほどが3会場で受講する予定でしたが、コロナ禍感染拡大のため、1会場10名前後で受講となりました。その代わり、最終回の鳥取東部会場では動画撮影も行い、オンデマンドで受講できるようになっていました。
実際の画面を見ながら操作を行ってみる、というワークも入れたため、参加者には予め、所属の商工会のビジネスプロフィールのオーナー登録を済ませていただき、スマホとPCで管理画面を触りながら受講いただきました。
通常の研修とは異なり、研修スライドだけで150枚、「操作編」としてA4版で80枚以上の資料を用意しました。これがあると、多少、訪問先の事業所様に聞かれても資料を見ればある程度の対応はできるかと思います。
セミナーの前半では、Googleビジネスプロフィールの重要性(特に実店舗)について学んでいただいた後、後半には、実際の画面を見ていただきながら設定のコツ、ローカル検索で上位に表示されるために強化していきたいことなどをお伝えしました。
各会場では休憩も挟んで2時間半のみっちり研修となりました。
今回の職員研修のポイント
今回の研修の内容は
- Googleビジネスプロフィールとは?
- Googleに表示される情報
- Googleビジネスプロフィールの登録と活用
- よくある相談
- 困ったときには
の5項目に分けて解説しました。
Googleビジネスプロフィールとは?
今やスマホがインフラとなり、スマホ検索をベースにしたツールが多様される時代です。その時代背景と共に、全世界10億人が使っているGoogleマップやGoogle検索に表示させる店舗や会社の情報を管理出来るツール「Googleビジネスプロフィール」についての説明を簡単に行いました。そして、地域に紐付いた検索結果を表示するローカル検索の仕組みや、SNS等のWEBツールとの違い、BtoBビジネスにおける必要性についてお伝えしました。
支援事例として、鳥取県内の飲食店の事例や他県の事例を挙げ、検索数が伸びると来店数が伸びて売上が上がることを説明致しました。
特に商工会が事業者のGoogleビジネスプロフィール活用を支援する理由としては
- 店舗情報を無料でGoogleに表示できる
- SNSやブログをしていない人でも集客力あり!
- 施策の効果測定が数値で可能
- インバウンド対策
- 地域全体の情報発信力が上がる!
を挙げて、それぞれを説明させて頂きました。
Googleに表示される情報
Googleビジネスプロフィールに登録した情報がGoogleマップやGoogle検索にどのように表示されるのかを、飲食店(BtoCの例)とコンサル会社(BtoBの例)と実例を交えてご覧頂きました。オーナー登録をするだけで表示できる情報量が異なる事や、オーナー登録をしていないことで発生する問題点、例えばパート募集しても集まらない、低評価の口コミが放置される、辞めた従業員がオーナー権限を手放さず、勝手に内容を書き換える、などの話を実例を交えてお伝えしました。
Googleビジネスプロフィールの登録と活用
この中では、さらに
-
- Googleへのビジネス登録とオーナー確認
- Googleビジネスプロフィールの主な機能
- インバウンド対策
- 検索結果のランキングを改善する方法
- 禁止事項
の項目に分けて説明を行いました。
Googleへのビジネス登録とオーナー確認
Googleビジネスプロフィールに関する商工会の個別相談では、経営支援員に予め事業者のオーナー登録をお願いすることが多いです。オーナー登録は最大3週間かかることがあり、1回の相談では管理設定のアドバイスができないことがあったためです。
ここでは実際の登録の流れや、オーナー確認で陥りやすいミス(ハガキによるオーナー確認時、電話によるオーナー確認など)もご説明しました。
Googleビジネスプロフィールの主な機能
ここでは主に使う機能として以下の8つを挙げて、順に解説をしていきました。また、良質な口コミを集めるための秘訣や小道具なども講座の中で解説させて頂きました。
- 情報・・・基本情報の確認と変更
- 写真・・・写真の掲載、ユーザー写真の削除リクエスト
- 口コミ・・・口コミの確認と返信、削除リクエスト、低評価口コミへの対応
- チャット・・・顧客と1:1でメッセージのやりとりを行う方法、通知設定
- 投稿・・・最新情報やイベント情報の発信
- 商品・・・商品の掲載、登録出来ない商品
- パフォーマンス・・・検索表示数などデータを確認する方法やチェックする指標
- ウェブサイト・・・ビジネスプロフィールの登録データを使って簡単なサイトを作ることができる
インバウンド対策
Googleマップの情報はユーザーの母国語で表示され(現在74カ国語で翻訳対応)口コミなど多くの情報は翻訳されます。ただし、店舗名や商品、最新情報などは翻訳表示されません。特に店舗名は翻訳表示されるかどうかでその国の方の安心度も変わってくるため、主要言語での追加登録はしておきたいです。
その他、店舗側で修正や工夫ができる部分について、実践している店舗を事例に解説しました。
検索結果のランキングを改善する方法
ヘルプページで既にGoogleが公表している改善アドバイスに従い、ローカル検索にかなりの影響がある項目についてまとめ、一つでも表示されやすくするためのアドバイスをお伝えしました。
その一方で、Web発信が苦手、スマホが苦手な経営者のビジネスプロフィールの活用はどこまでおこなってもらうのかについても解説致しました。
禁止事項
Googleビジネスプロフィールではビジネス名の登録や、利益供与の口コミを禁止しています。また、プロフィールの利用が停止された場合の対処方法についてもお伝えしました。
よくある質問
Googleビジネスプロフィールヘルプコミュニティや、商工会個別相談中に頂いた事例の中から、よくある質問として、複数のビジネスプロフィールを登録した場合の整理や、複数のスタッフで管理させたい場合などの設定についてケーススタディーをお伝えしました。
セミナーを終えてみて
今回、3箇所で登壇して、実際に支援に入っている事業所様の情報を時々見ている方は具体的に質問をされてきたり、商工会の口コミを見て「この方には何と返事したらいいでしょうか?」という質問などをいただきました。商工会の方は、まずは自分の商工会のビジネスプロフィールから編集していただき、画面操作に慣れて欲しいと思います。
商工会も一つのビジネスプロフィールを持っていますので、商工会の情報発信や口コミを集めて頂きたいと思います。
今回、セミナーに登壇するにあたり、3箇所のセミナー全てサポート下さいました、鳥取県商工会連合会の小林様、誠にありがとうございました。
(8/18追記)
セミナー受講後のアンケートについて、一部、お声を頂戴しました。
- 即効性のあるツールであると知れたので早速事業者にすすめたい
- SNS対策ばかりしていたがまず取り組んでみる必要性を感じた
など大変好評だったとのことです。(小林様・談)
セミナー登壇のお問い合わせ
セミナー登壇に関しては、1時間あたり55,000円(税込)で承っています。また、資料作成代として配布する場合は11,000円(税込)もご請求致します。ただし、商工団体などではすでに予算が決まっている所もありますので、その場合はご相談ください。団体様の活動内容によっては、ご希望に添える様に致します。
詳しくは弊社公式サイトにある『商工団体の方へ』をご覧下さい。
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