事業年数の表示と開業日設定  Googleマイビジネス ヘルプコミュニティダイジェスト 2021年3月25日配信より

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今回は、3月25日配信のGoogleマイビジネス ヘルプコミュニティダイジェスト【Googleマイビジネスよもやま話】で取り上げた、開業日設定と事業年数の表示について、永山氏と石川氏に解説いただきました。

Googleマイビジネスヘルプコミュニティダイジェスト

実はつい最近、一部の業種で事業年数がローカル検索で表示されるようになりました。特に士業、設備工事もそうですがそういう事業年数が信用力を上げるような業種であれば、この表記があるとすごいいいですよね。

Googleマイビジネスヘルプコミュニティダイジェスト 3月25日配信

2021年1月から、Google マイビジネス ヘルプコミュニティダイジェストというYouTubeチャンネルを開設しており、月2回配信しています。これはGoogleマイビジネスを広く知ってもらい、適正な運用をしていただくためのプロダクトエキスパートの活動です。

進行と配信をGoogle マイビジネス シルバープロダクトエキスパートの私が、解説はプラチナ プロダクトエキスパートの永山卓也氏が行っています。この回はゴールドプロダクトエキスパートの石川知紀氏をゲストにお招きしました。

開業日設定と事業年数の表示について

ひろこ
Hiroko Imai

実はつい最近、一部の業種でこのような、事業年数何年とか45年以上などの表示がされるようになりました。

事業年数 Googleマイビジネスヘルプコミュニティダイジェスト

Googleローカル検索結果に、一部の業種で事業年数が表示されるようになった。

開業日設定ができた由来とは

元々、開業日設定ができた由来は実は全然別のところにあり、開業日を設定することで事前登録になる仕組みで作られた機能でした。開業日の設定自体はすべてのリスティング、施設情報に存在していましたが、使いようがありませんでした。設定しようがしまいが表示もされないし、現在の時間よりも先の未来の設定をしておくと開業前設定になって、現在より以前であれば単純に開業日前設定にならないだけのものでした。

士業や整備工などの業種は何年やっているかが一つの信頼になります。海外はものすごいスパムが多くて、大量にリスティングをリード目的で作って各エリアに架空の窓口を用意して電話させるものが今でもスゴく横行しています。そういう事情があるから事業年数を何年しているというのは、一つの信用になるので、Google が表示させようとしている背景があると思っています。

それを応用させる意味で、そもそも機能があるんだったら使った方がいいというので(事業年数は)実装された経緯がある感じです。こういうものが信用に足るとしたら設定した方がいいですよね。もう一つあるのですが、この設定をしていると、Google マップの機能で新しくオープンした店舗が最新情報で載ります。

別にどの店舗も登録しましょうとか、絶対にやってないと損ですよというつもりは毛頭ありません。日本はそこまでスパムがないんですけど、先ほどのように新しくオープンしたお店や、老舗店舗に関してはここでアピールできますよね。45年以上と書いていたらそれなりに老舗だと謳えます。謳える業種業態であれば設定する価値がある思うので、業種業態にもよりますが、設定しておく分には良いと思います。

ひろこ
Hiroko Imai

開業日を入れてないお店や、親の代からやっていて、何年やっているとか分からない人も結構いますよね。

個人開業→法人登記した場合の開業日設定は?

Ishikawaさん
Ishikawaさん

うちの会社のマイビジネスは、僕が管理してますが、最初は開業日を入れてませんでした。法人登記が1950年ですが、創業が1912年で100年超えています。何月までは入れなきゃいけないのですが、創業が何月かわからなくて入れられず、仕方なく法人登記の1950年で入れたら2−3時間で割と早く承認されました。当然、ウェブサイトには会社概要が書いてあるからクロールしてもらったらすぐわかることなので。

ひろこ
Hiroko Imai

石川さんの会社のように創業と法人登記の年数が違う場合がありますよね。個人で開業してその後に法人登記して店名が変わったとした場合に、開業日はどちらを書けばいいんですか?

開業日設定は基本的に施設に紐付いていて、細かい話をする訳では無いですが、法人登記の有無は問われていません。サポート案件でビジネスが行われている証明の為に求められるケースを除き、特に日本では登記証明書を出せと言われないでしょ? 基本的に、実在する今の店舗、ビジネスにおいての営業年数を出せばいいので、店舗なら店舗の形だと思います。●●店というので店舗が変われば、当然ながらそこでリセットでも良いと思うし、どう名乗りたいかです。こうしなければならないという考え方よりは、お客様にどういう風に伝えたいかで考える方が良いと思っています。

事業年数が長い方が有利、ということではない

Ishikawaさん
Ishikawaさん

個人的に勘違いしないでほしいのが、事業年数が長い方が有利であるという話ではなくて、ユーザーが見て判断材料にするだけであるということ 。ひと昔前にSEOでドメイン年齢が古いほうが有利であるみたいな時代もあったんですけど、そういう問題ではないことだけ、気をつけてほしいなと。

石川さんがいわれていることがもっともで、これをSEOに使うという発想よりは、何年やっていますという信頼性なのか、新しくオープンしましたという鮮度を使うかのどちらかだと僕は思います。例えば、リニューアルオープンして少ししか経ってないのに口コミがx00件集まっているのは変だと感じられる店舗もあるかもしれない。そういうこともあるので、(事業年数の表記は)信頼が担保できるものになるんじゃないかなと。

誤解を生まないように設定しよう

ひろこ
Hiroko Imai

Google さんを見るだけでなく、ユーザーさんを見て設定するってことですよね!

誤解を生まないことです。誤解を生むことをしてしまうと、ユーザビリティ、ユーザーエクスペリエンス、顧客に対して不誠実であると思うので、そこだけですね。だから、今日の話は前半後半どちらも一緒です。

実際、修正提案された例があります、うちは何十年の老舗だといって、おまえのところは最近オープンしたところじゃないか、と直近に書き換えられたという例はあります。また、うちの屋号は200年引き継いできた老舗だというので、新しくのれん分けしようと、のれん分けした店も200年だという風に考える人達もいます。さっき話したように、対外的な情報と内部的な情報が違う場合もあって、登記情報に引っ張られたら、それはちょっと違うかもしれません。

ひろこ
Hiroko Imai

素朴な疑問ですが、事業年数が200年や500年ってあるんですか?

Ishikawaさん
Ishikawaさん

確か年号はテキスト入力だったと思うんです。月日だけがドロップダウンで選択なので、入力は出来ると思うけど、日本の場合、100年以上昔、江戸時代とかになると太陰暦なので、正確に何月かがわからないですしね。

マップユーザーからの開業日提案も日まで設定可能に

ちょっと余談ですが、開業日の設定、実は最近仕様が変わったんですよ。Google マップのユーザーからの修正提案が、以前は開業日の設定が日までできなかったのですが、今はできるようになっていいます。

「この場所はいつオープンしましたか」という質問に対して、年と月を入れて、特定の日付を追加するというので日付を入力できます。

ひろこ
Hiroko Imai

ん?新規オープンする方は日まで入れないと大変なことになりますね。

これは不具合があって、利用者側が善意で何月オープンすると開業前登録を行うケースがあるんですよ。

(看板に)何月何日オープンって書いていますよね。でも以前は(ユーザー提案は)月までしか入力できませんでした。3月1日オープンとした場合、「3月」しか入らないのでユーザー側は3月オープンで登録します。そうすると4月になるまで、つまり開業日のその月をまたがないと開業前の状態でしかビジネス情報の表示が出ません。3月1日にオープンしているのに4月になるまでで表示がでてこないのは問題があるじゃないかという話が出てて、実はようやく最近、改善されました。

この部分をYouTubeで確認したい人は

3月25日の【Googleマイビジネスよもやま話】をご覧下さい。

(時間は「よもやま話」のコーナーにセットされています)

参考ヘルプページ

Google でビジネス プロフィールを編集する(開業日)https://support.google.com/business/answer/3039617

ゲスト紹介

■石川 知紀/Tomonori Ishikawa

地元密着型の印刷会社で営業として関連会社の担当を行いながら、制作部Web チームのリーダーとして企画提案、制作ディレクション、小規模ながら広告運用まで行う。メディア・ユニバーサルデザイン・アドバイザー、Grow with Google 講師、Googleマイビジネス及びGoogle広告のゴールドプロダクトエキスパート。

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担当者紹介

■永山 卓也 /Takuya Nagayama

商工、観光分野のマーケティング支援をアナログ、デジタル両面から官民問わず行なっている。地方自治体や大学での公演から、小規模事業者の情報発信戦略やコンサルティング、マネジメント業まで幅広い「ローカルビジネス」の専門家。2020年度 観光庁 DMO外部専門人材。Google マイビジネスプラチナプロダクトエキスパート、Googleマップ ゴールドプロダクトエキスパート、Google 広告シルバープロダクトエキスパート。ごはんが好き。

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■今井 ひろこ /Hiroko Imai

小規模宿泊施設の集客コンサルタント。クチコミやお客様アンケートを活かして、Web・Googleマイビジネス・SNSなどのデジタルツール、チラシ等のアナログツールのサポートをしています。観光協会、商工団体の研修にも多数登壇。趣味はスキューバダイビングと地元の観光ガイド。夫は民宿を経営。Googleマイビジネス シルバープロダクトエキスパート。

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※GMBヘルプコミュニティダイジェストは非公式チャンネルですが、Googleよりスクリーンショットなど許可を得て使用しています。GoogleプロダクトエキスパートはGoogle Product Programにおいて認定されたユーザーです。

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