こんにちは。日頃からGoogleマイビジネスやGoogleHotel検索等について日々探求している、Googleマイビジネス シルバープロダクトエキスパートの今井ひろこです。ついにキター!ということで、本日はホテル版「Googleで予約」の実際の画面についてご説明します。
ホテル版「Googleで予約」Book on Googleとは?
ホテルの予約が自社サイトやOTAを介さず、Googleホテル検索の画面中で予約&決済まで完結する「Book on Google(BoG)」。美容院や飲食店で導入が進む「Googleで予約」のホテル版です。OTAを介さないので、通常10−15%必要な送客手数料がかかない、Google独自の自社専用予約システムです。
すでに欧米で導入が進んでおり、日本でも昨年12月に自社ブッキングエンジンを提供するメトロエンジン社が提供開始しました。
GoogleにもBook on Googleのヘルプページが登場。
一般向けは【Googleでホテルを予約】
ホテル事業者は【「Google で予約」の決済フロー】
となってはいるものの、現物のページを見たことがありませんでした。このヘルプページを見た時に下記のようにTwitterでお伝えしたところ…
「Googleで予約」のホテル版の決済フロー。Googleの中だけで宿泊予約まで完結する仕組み。今のところ国内のパートナーがメトロエンジン社だけ(昨年12月からスタート)なのですが、この仕組みで予約できるホテルが知りたい…#BookOnGooglehttps://t.co/agUatjuR3X
— 今井ひろこ/Hiroko Imai @コムサポートオフィス (@Imai_Hiroko) January 30, 2021
何と、メトロエンジン社の社長様から直々にメールを頂戴し、導入済みのホテルを紹介していただきました。予約完了一歩手前まで手続きを進めましたが、Booking.comと同等の簡単さで予約が進みます。ブログで紹介することについてはメトロエンジン社の社長様からご了解をいただきましたので、どんなフローなのかご説明します。
Book on Google が導入された画面を見てみよう
まずはホテルを選びます。
今回ご紹介するのはメトロエンジン社様からご紹介いただいた、東京・新大久保の「ホテル セン」様です。
料金のページに移動します。
HOTEL CENという表示が2つあるののが分かりますか? 1つは広告・注目のオプション、もう一つは全てのオプションに入っています。
赤く囲ったほうが今回紹介する「Book on Google」。Googleで簡単予約と記載されていますね。ちなみに緑で囲ったほうは公式サイトの予約ページへ遷移します。(間違えやすい!)今回は「Googleで簡単予約」と書かれた赤く囲った部分をタップします。
日付、部屋、宿泊人数を選択
Book on Googleの画面に遷移しました。折り畳まれたホテルの詳細をタップすると、Googleが記載するホテルの概要文(GoogleHotelで概要に記載されている文章)が表示される仕組みです。
宿泊日、人数、部屋を指定すると、
「ご利用者の詳細」に、私のアカウントと名前がすでに入った状態で表示されます。(Android携帯でGoogleアカウントにログインしている状態で検索しているためです)
利用者情報の詳細
利用者情報を再確認するには、「ご利用者の詳細」の横の▼をタップします。
すると名前、メールアドレス(=Googleアカウント)、電話番号がすでに登録されていることが分かります。確認後、「続行」をタップします。
支払い方法の選択
GooglePayで登録しているカード情報が自動表示されます。ただし、セキュリティコードだけは手入力です。もし登録しているカードと異なるカードを使う場合は、カード番号の横の▼をタップして、新しいカードを登録します。Book on Googleでは現地支払は選択出来ず、事前カード決済のみです。 (2/1 22時追記:オプション設定で現地決済も選択可能です)
登録したら「続行」をタップします。
最終確認と予約
最終確認画面に遷移したら、価格を確認して、Googleの利用規約、ホテルのポリシーの2つを確認してチェックを入れて、「この部屋を予約」をタップすると予約と決済が完了します。
キャンセルについては予約を完了しなかったので分かりませんが、ヘルプページを見るとホテルへ直接伝えることになっています。
一連の予約の流れを見て感じたこと
ホテルが決まっていたら、宿泊者とカード情報ここまで30秒くらいでしょうか。パッパッパとあっという間に予約が完了します。日頃からGoogleで決済している人はこの方法は一番ラクでしょう。住所や勤務先を入力しなくても良いのですから!
メトロエンジン様によると、日本旅館特有の「人数売り」や2食付きで食事プランに選択肢がある施設への導入例は無いとのことですが、恐らく可能だと思います。ただ夕食時間の選択、チェックイン時間の登録、子供料金の表示が無いので、細かい調整については予約後にホテルとやりとりすることになるでしょう。
このBook on Google、システム自体は無料でGoogleが提供しています。しかし、このシステムは一首のAPIのようなもので、自社予約の価格を流し込み、GoogleHotelAdsへ広告出稿して広告欄に表示させるには、Googleが契約している自社ブッキングエンジンの会社と契約が必要です。(だーいたい月数万円からの契約です。)(2/1 22時追記:広告料はCPA10%か月額定額のどちらか選択です)
Googleがホテルの検索画面にOTA価格を掲載するようになってから、OTAからの予約が増えていると思います。自社予約システムに、メトロエンジン社やダイナテック社のようなGoogle Hotel Adsに広告出稿できる自社ブッキングエンジンを使う場合は、OTAの価格欄に自社予約の価格も表示することができるため、自社販売価格によってはOTAに流れていた予約が自社に戻せる可能性が大きいです。(うちの主人は自社予約が増えてます) 利益率を上げるチャンスです。(2021年2月2日追記)
Book on Googleの導入で、Googleへの露出+お客様の予約&決済の手間とハードルが下がり、自社への予約流入がさらに増えるか注視したいところです。
以上、Googleホテル検索の自社予約システム「Book on Google(BoG)」が日本に導入されたので、実際の画面で内容をご紹介していきました。今回、画面を使わせていただいた、東京・新大久保のホテル セン様、そして情報を提供下さったメトロエンジン様に感謝申し上げます。
ホテル セン様
メトロエンジン様
(2.2 追記)修正。メトロブッキングだけ導入も可能です。
昨日、メトロエンジン社でBook on Googleを使うには自社ブッキングエンジンの導入が必要だとお伝えしましたが、そうではないとのことです。
BOGは宿泊手数料として10%いただくので、広告費用は発生しないです。
— 田中良介|メトロエンジン代表取締役 (@ryosuketanaka84) February 2, 2021
自社ブッキングの導入も必要ありませんのでR WITH JHPDのお宿さんでも手軽に始められます!
このシステムはメトロブッキングというサービスで、現在、初期費用もゼロ円とのことで、現在の国内OTAと変わらない金額でBook on Googleを導入することが可能です。ということは、どちらかというと、住所を入れなくてもよい、クレジット登録は毎回しなくても良いという利便性だけという気もします。
また、こちらのサイトでも非常に詳しく説明がされていますので、要チェックです!
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