あけましておめでとうございます!
普段は民宿の親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。
今日は年初ということで、私が思う今年のビジネス動向のお話をしていきたいと思います。
私にとっての今があるのは全て5年前から始まっています。そんなお話からお付き合いください。
5年前、エクスマに出会った時の衝撃
思えば2011年の後半にエクスマに出会い、2012年にエクスマセミナーに参加。エクスマ藤村先生に初めてお会いしてからちょうど5年になります。
あの時、藤村先生が言ってたことが現実になっています。
共感したアメブロ時代の藤村先生のブログ
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機能の消費と関係性の消費
一部要約抜粋しますね。
「モノづくり」ばかりにこだわっていると国が滅びます。
モノにいくら新しい機能をつけても付加価値をつけても、売れないものは売れない。「モノ」や「サービス」から発想していると、結局、価格競争になって安くしなければ売れなくなるのです。どんなにこだわったものでも、どんなにいい製品でも、欲しくないものは欲しくないのです。
付加価値をつけるのなら、モノ的な付加価値ではない「価値」。
スペックや機能の付加価値ではなく、コトや体験の付加価値をつけなくては、これからの時代、売れる商品なんて開発できません。「コト」や「体験」・・・
それはさまざまな「関係性」から生まれるんです。
どんなに優れたモノを作っても、数年後には同じものを作られてしまう、真似されてしまう。「モノづくり大国」日本において、衝撃的な意見です。元々日本の輸出は2008年から劇的に落ち込みました。実際、シャープの大幅赤字と倒産の危機が言われだしたが5年前のこの頃。
重要なのはこの指摘ではなく
代わりに何が大切になるか
更に5年前の時点で
代わりに大切になるのは”関係性”と公言していた
ということ。
「モノ」へのこだわりだけではダメだ、というのは5年前の時点でわかっていました。その代わりに大切になるのが”関係性”だよ、と。
5年前の予言が今、当たり前のことに
この時にこの話を聞き、私はどうしたか。
”関係性”という言葉を自分の商売に落とし込み、常連さんを大切にする、新規のお客様を増やす取り組みよりも、一度お越しくださったお客様にもう一度来ていただくことに思考を切り替えました。
その結果どうなったか。もちろん、売上は上がった。自分ではこの客室数では無理、と思っていたほどの想定以上の売上を上げることができた。
具体的に常連さんを大切にしたことの効果を数字でいうと、エクスマ実践前、11-3月の繁忙期のリピーター率28%だったのが2015-16年の時点で54%になった。今シーズン11-12月は59%。この効果は客室稼働絵率を上げた。
今年11月下旬の時点で12月は全て満室。今月1月も平日に残室がわずかにあるだけ。なのに嬉しいことに新規獲得のための広告料(雑誌広告、ネット広告等)はほぼゼロに近づいた。
更に更に12月30日にご宿泊いただいたうちの3組のお客様が来年2017年12月30日の予約をされました。もう、来年の12月30日は満室です。次の11月12月の土曜日でほぼ満室、という日がすでに何日かある。
5年前の自分が聞いたらビックリの状態です。
安売りは”悪”の時代に本当になってきた
今、当時藤村先生が言われていたことで、もう一つ実感していることがあります。
安売りは”悪”だ
という言葉。
詳しくはこちら↓↓↓
価値を正しく伝えよう 安売りは悪いこと: 1
安売りは正義か?
ボクはそうは思いません。
安売りは「悪い」と思っています。
悪いに決まっています。だって、誰もしあわせにならないからです。
安売りして、あなた、しあわせですか?
安いものを買って、あなた、しあわせですか?
安売りは誰もしあわせにならないのです。
しあわせにならないどころじゃなく、結果的に社会を疲弊させ、人間の生きる力をなくさせる。安売りというのは、そこまで行きついてしまいます。
当時は自分が安売りしないための免罪符として唱えていただけ、実際に理解していなかったと思います。「安売りしちゃいけない」って口で言っておきながら、クーポンとかポイント10倍とか、早割、直前割、普通にやってましたし。
でも世の中、どうなったか。季節ごと、時には週末ごとにバーゲン、セール。安い時と通常価格の時の境目がなくなっていた過当競争に最安値の企業ですらお客様も来なくなっていきました。実際、そんな安売りをけん引していたユニクロ、吉野家、マクドナルドが低価格戦略を止めましたよね?
安売りで疲弊した社会。今まさにそうなってきていますよね?安売りからの脱却が進んできています。
大手が安売りからの撤退を始めているのに中小企業、個人事業主、特に田舎ではまだ「安くすればお客様は喜んでくれる、来てくれる」と思っている人が多いです。
でも、、、
安くしただけではお客様、お越しくださらなくなってきています。何より、安くしたことで事業者自体の体力をすり減らしてしまいましたよね?その行き着いたところがフラッシュマーケティング(グルーポンやポンパレ)だったんじゃないかと思います。
安売りで買った商品に満足感はなく、お客様も幸せに思っていない。その商品やサービスに対する感謝を持たない、持てない。。。
「安くしないとお客様は来ない」「安くしないとお客様は喜ばない」は、売り手側からの思い込みです。
この年末、柴山港の競りにおいて”箱小”という最も小さいサイズの松葉ガニが1ぱい1万円でした。売値ではなく、競り値です。宿の私が仕入れるとここに消費税や仲買人さんの手数料が加わります。
もうね。安売りすらできない時代になってきているんです。本当に価値のあるものは価値ある価格になっているのですから、その価値を伝えることこそが、商う事業者の務めです。
価値とはスペックではありません。そのモノやコトを得ることで誰がどんな風に幸せになれるか、ということ。
「自分へのご褒美」といって安売りされたものを買わないでしょ?
このことを考えずに商いをする人に未来はありません。それを放棄して安直に値段を下げるのは”悪”です。そういった時代になりました。今年はそのことをしっかり認識してビジネスに取り組んでいきましょう。
今年は田舎にも一気にこの「安売りは”悪”」が浸透していきますよ~
それが自分でやってきたことを振り返ってみての今年の予想です。
まだまだ間に合います。一緒に頑張りましょうね。
今年もよろしくお願いします。
コムサポートオフィス代表
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