今週16日に宿泊施設限定のセミナーをコムサポートオフィスでは企画しています。世界の全OTAからの口コミを集約し、その分析結果をGoogleに提供しているTrustYou（トラストユー）社の下嶋社長にお願いして、宿泊施設のクチコミ活用に関するセミナーを開催して頂きます。
こんにちは。今日は月曜日ですが、週末ブログ担当、コムサポートオフィス今井ひろこです。
自宿の口コミ「分析」結果がスマホで簡単に見れるようになっている？！
昨日お話ししたGoogleホテル検索（Googleホテルズ）。予約動線と同じぐらい注視すべき点がもう一つあります。それは、口コミの詳細が見れるということ。
一般店舗の場合、Googleマイビジネスでは、口コミのコメントと評価点、（あれば）写真が表示されるだけです。ホテル検索は進化していて、口コミの詳細が項目毎に出て、表示をタップすると、どういう評価なのかが端的に分かります。
この機能、最初にAndroidの中でもGoogleスマホに昨年暮れに実装されたというニュースを聞いたのですが、いつの間にかiOSにも実装されていたようです。
一番下の
・食事がおいしい
・客室が良い
・朝食がおいしい
・立地が良い
などのアイコンのような表示をタップすると・・・
あの小さいボタンをタップするだけで、こんなに詳細な点数とコメントが表示されます。
あ。そうそう。PC画面ではボタンが出ますし、レビュータブでは、それぞれの評価点だけ表示されますが、いずれもクリックしても詳細が見れません。
（PC画面。ここクリックしても何も表示されません）
恐らく…宿泊施設を調べる人の多くはスマホなので、そちらのシステムを優先開発しているんですね。
いずれにしても、Googleのホテル情報が、本当の意味での各宿のポータルサイトと化してきました。
実はスマホでその機能が使えるようになっていたというのを知ったのが、この金曜日。Twitterでリンクされていた、過去のブログを読んだからです。
本サービスでは、Booking.com（ブッキングドットコム）やTripadvisor（トリップアドバイザー）等に寄せられる宿泊施設に対する口コミをGoogleが分析し各宿泊施設ごとの特長を明らかにする。現時点で利用できるのはGoogleのスマートフォン版のみ。（→今はスマホ、タブレット全部OKです）
（引用元：Google、ホテルの口コミ評価の解析に基づくホテルのおすすめをオーバーレイ表示を開始 Airstair（エアステア）より）
惜しい！！
実はGoogleだけが口コミを分析しているのではありません。大元があるんです。
世界約250のOTAクチコミ（レビュー）の情報を集めて分析して、Google等にフィードバックしているのが、TrustYou（本社：ドイツ）です。
TrustYou社と契約すると、過去2年分の口コミを細かく分析した結果を教えてくれます（TrsutYouメタレビュー）。この口コミから見えてくる結果を、最大手ホテルチェーンなどは経営や施設改良に取り入れ、評価を高めています。
ちなみに、私の主人の宿、民宿かどやも昨年暮れからこのシステムを導入。民宿では初の取り組みらしいです。人手の少ない小さな宿ほど取り入れた方が良いのではと思っています。
では実際に、うちの主人のTrustYouメタレビューとGoogleスマホで表示されている結果を見比べてみましょう。
TrustYouメタレビューでは、過去2年分のデータでは
ですが、例えば、サービスの部分
は、95／100と書いてあり、5段階評価に変えると4.8（4.75を四捨五入）となります。ちなみに、TrustYouの点数は、国内世界のOTA問わず＋TrustYouシステムを利用した自社クチコミからの計算値です。
この数値は、Googleホテル検索の
と同じですね！
ちなみに、この評価点はTrustYou社が独自に算出した計算式の結果だそうです。以前聞いた話では過去2年分の口コミ分析結果を出しているようで、創業2年以内のホテルなどはどうしているのか聞いていません。また少なすぎた場合は計算していないようなことも聞いていました。
注目は、グーグルもTrustYouも、お客様の言葉の中からキーワードを抽出して分析し提供していることです。
例えば、TrustYouの口コミデータからはサービスに関するキーワードが入った口コミ件数を期間を決めて表示させることが出来ます。
各項目で評価が高い言葉を抽出して色を変えています。この言葉で「肯定的なコメント」「否定的なコメント」を分けて、それぞれに係数を掛けて点数を算出しています。
全部読まなくても、当該部分だけ読めばおよそわかります。時間と手間の短縮、働き方改革の一つといえるでしょう。
（画面は肯定的な意見のタブ）
グーグルも同様に、口コミの中から該当する言葉をゴシック太文字にして、分かりやすく表示させています。
（「朝食」がゴシック太文字）
ちなみに、Googleの場合は、GoogleHotelAds（ナレッジパネル内の広告欄）と契約しているOTAの口コミしか表示されませんが、点数はTrustYou社のデータを引っ張ってきています。（クチコミをクリックすると当該OTAの予約画面に遷移するように出来ている広告の一つです）
Googleで表記される特徴ボタンが宿によって異なるのは何故？
ところで、Googleで表記される特徴の項目ボタン
は、宿によって異なります。では表示の基準は何でしょう？
いくつかの宿を見ていると分かってくるのですが、それも先ほどのエアステアさんの記事の途中に記載がありました。
各ホテルなどの宿泊施設に寄せられる口コミから特に評価の高いポイントをピックアップするのはもちろんのこと、評価の高いポイントの中で周辺ホテルにはない特長を有するポイントもオーバーレイ表示する。
（引用元：Google、ホテルの口コミ評価の解析に基づくホテルのおすすめをオーバーレイ表示を開始 Airstair（エアステア）より）
ここが実は差別化ポイントである、ということGoogleは示して下さってます。それもタダで！！
例えば、私の主人の宿では
このような項目もあります。「差別化ポイント」っちゃ、何と分かりやすい！
無料駐車場って地方の民宿では至極当たり前すぎて、宿の自社サイトでも書かないのですが、主人の宿はたまたま書いていたんでしょう。都市部の宿泊施設では無料駐車場は無いので、都市部の人はその記述を敏感に感じるかもしれないですね。
それはこの「差別化ポイント」のお陰ですね。
そこまで知らせてくれるんだ…Googleさん。
だからといって、OTAにみすみす予約を渡すわけにはいきません。手数料が高いからね。
TrustYou社の強みの一つは「直販を増やすツールになる」ということ。口コミにフォーカスした集客は個性的な自社サイトを持っていると、直接宿へ予約が入ってくることに繋がる理由は後日お伝えします。
が、その答えをいち早く聞きたい人は、16日のTrustYouセミナーへご参加下さい。
5／16（木）【残席３】TrustYouクチコミ活用セミナー開催！
ホテル・旅館・民宿が直販を増やすために 〜広告に頼らない口コミマーケティングセミナー〜
と題して、TrustYou社の下嶋社長を豊岡にお招きしてクチコミを経営・集客に活かすセミナーを開催します。
お陰様で、遠方では大阪、鳥取からも参戦！地元但馬、京丹後からもたくさん来て頂いています。
意外に有名処の温泉地（城崎温泉、湯村温泉など）は来られてないのは、直販よりもOTAやリアルエージェントの比重が高いからでしょうね。
小さい宿はフットワークを軽くして、閑散期こそしっかり学んでオンシーズンに活かしていきましょうぞ！
詳しくは、こちらをご覧下さい。
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