昨日のブログはまえふりの話だけで終わってしまいました(汗)。
「Google1強になってしまったらどうするの?」という質問をいただきました。前編
来たるBook on Google襲来に備えて?!多くの宿泊施設の方に知っておいてほしいことなのです。
Web界の巨人、Googleが独占してしまうのではないか。
そんな懸念も生じるのは確かです。
直ぐに思い浮かぶ懸念。
ひょっとしてBook on Googleの手数料ってどのぐらい?高いの??!
おはようございます!普段は民宿の経営者兼看板親父♪
コムサポートオフィス副代表のガク(@kasumi_kadoya)です!
Book on Googleの手数料はどうなる?
Googleから直接販売ができるようになった場合。
まず1強問題の前に、Book on Googleを導入する場合、そのコストはどれぐらいになるのだろうかというのが気になるところです。
これまでこういったシステムが入ってきたら必ず登場するのが”代理店”です。これまでもGoogle代理店と名乗る事業者の電話営業を受けたことは多々あったと思います。
今回もこの導入をサポートする業者が登場するでしょう。先にも述べましたように既に存在もしています。
ITスキルの弱い事業者さんはそういった業者さん経由になる可能性も検討しなければなりません。月々いくらなのか、売上の何%という契約なのか。これもその時になってみないとわかりませんね。
でも、私が最も留意したいと考えているのは
OTAがBook on Googleに置き換わっただけでは意味がない
ということです。
私はGoogle広告やGoogleマイビジネス同様に、Book on GoogleもGoogleと直接取引するのが原則だと思っています。
今から言っておきたいのは、必ず登場する代理店業者さんには良心的なところもあれば、対応の悪いところもあります。総じて流行からすぐにそういった事業を立ち上げる業者さんはあまり対応が良くないケースが多いように感じています。
簡単に飛びつくのではなく、信用のおける代理店かよく調べてから契約することが大切です。
ちなみに今でも「公式サイト」の名称を「空き室状況の確認」において掲示する方法はあります。例えば以前HISがやっていたスマ宿の後身SYSの比較サイト連携サービスを使う方法です。でもこれは、手数料がOTAと同じなので直販とは言えません。「直販革命」って言葉を使っていますが、メタサーチの躍進に便乗したやり方なので、私は本質的な使い方ではないと感じています。
海外の「空き室状況の確認」において公式サイトが出ているのは、このようなメタサーチ対応の事業者経由なのか、Google直なのか、興味があるところです。
「空き室状況の確認」に
公式サイトが
でも、これもBook on Googleが普及したら意味のないものになりますね。
Book on Googleが登場したら他のOTAはどう動くか?
さて、いよいよ革新的なお話をしていきましょう。Book on Googleが日本でも始まったら1強になるのか。他のOTAはどう動く?
例えばOTAに限らず、AGFA(Apple, Google, Facebook, Amazon)というWeb界4強の動きとしてみておくべきでもあります。
お正月にこんなコラムがありました。
2019年に旅行業界で起きる5つ大きな変化を予測してみた ー「アマゾン参入」から「昔ながらの広告手法への回帰」まで【外電】
この中から一部だけ抜粋しちゃいます。
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サプライヤー間の提携や統合がさらに進み、より効率的なデジタルマーケティングを、より低い流通コストで展開できるようになる。OTAや仲介業者にとっては厳しい状況だ。
昨日私も指摘した通り、中間搾取のビジネスモデルは直ぐに淘汰されます。この流れの中でOTAも例外ではなくなってきます。OTAの統廃合が進み、利益を生み出しにくくなる。手数料をこれ以上上げられないため、国内OTAは広告や販促システムの別売で収益をはかろうとして来る。
そしてもう一つ、注目の予測がこちら。
アマゾンがデジタル旅行の勢力図を塗り替えるとしたら、他にどんなことが起きるだろうか?
- エクスペディアなど、OTAを買収する可能性がある。
- 追い詰められたグーグルが、予約サービスに本腰を入れるようなる。
- ペイド・サーチやメタサーチ強化が必要になる一方、OTAの影は薄くなる。
本気でOTA同士が戦った場合、世界規模でみれば、ブッキングドットコムしか残らないであろうと言われています。そんな中、2番手のエクスペディアがAmazon傘下に入る。充分に考えられる流れです。
つまり、Google1強にはならないわけです。また、国内だけを見ても、もしも日本人にしか対応しない宿泊施設であれば、日本人のみを対象にしたOTAが堅実に残るという可能性もあります。
一休やRERAXなどがそうですね。むしろ、海外展開を考えている大手ほど厳しくなってくるかもしれません。
質問に対する答え、結論
もう一度まとめます。
私が思うのは
Google1強にはならない
ということ。
必ず抵抗勢力、競合は出てくる。もちろん、最大の影響力を持つ存在であることには変わりありませんが。
OTAに関していえば、統廃合が起こり、国内OTAの売上規模は縮小する。
私はそう予想しています。
その為に今やっておくべきこと
では、そういった未来に対して今やっておくことは何か。
OTAを今のまま続けていくのは、とりあえずOKです。但し、今のうちにクチコミをたくさんもらっておくこと。OTAのメリットは、クチコミを集められることにもあります。今すぐにOTAを止める必要も縮小する必要もありません。今まで通りお付き合いして行きましょう。その際、無理な投資はしないこと。数年後どうなっているかわからない仕組みに過剰投資は危険です。OTAで販促費や広告費を使うならば、私はTrustYouをするのをお勧めします。
そしてもう一つ。更に重要なのがGoogleからの動線をしっかり整えておくこと。今からしっかりとBook on Googleがはじまっても良いようにGoogleマイビジネスを整えておく。余裕があれば月数千円でも良いです。Google広告にも挑戦してみましょう。私のように屋号を買うだけならば月々少額で済みますし、OTAに直予約をかすめ取られることもなくなります。
Google1強になってしまうとどうすればよいかは、我々が心配することではありません。自分たちにできることをしっかりとやっていきましょう。
これからのOTAとの付き合い方。Googleマイビジネスで何を準備すればよいのか。そんな流れを見極めた上でやるべきことを絞っていきましょう。
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