私もダイビングショップを営む身ですし、NPOでジオパークガイドの育成もやっています。
なので、アクティビティ事業の今後の広がりは地方観光においては死活問題と捉えています。
風景や料理で地方にお客さんが来てくれる時代は間もなく終わります。
体験プログラムやアクティビティ事業は必須。
でも、それを広めるのに皆さんはどれぐらいまでならば手数料を許容しますか?
おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。
体験・アクティビティ予約サイトの手数料はどれぐらい?
ここにきて、体験・アクティビティを送客するポータルサイトがたくさんでき始めています。
実はこのポータルサイトの手数料。ネットでググっても出てきません。
宿泊予約サイトは出てきますけどね。
大体8%~15%です。
私の感覚では10%ぐらいが相場。
15%になると高い。
では、体験・アクティビティ予約サイトの相場は?
10~20%です。
私の知る限り公開しちゃいます。
私はどことも契約していないから(笑)。
手数料 | 親会社 | |
アソビュー | 10% | アソビュー |
ACTIVITY JAPAN | 10% | HIS |
じゃらん遊び・体験 | 15% | リクルート |
Voyagin | 20%+α | 楽天 |
Airbnb体験 | 20% | Airbnb |
※H30.8現在
じゃらんnetは宿よりも5%も高くとっているんですね!
15%と言っても、現地カード決済になると20%に近づいてしまいます。
アクティビティを主宰している宿事業者からいえば、日帰りオプションの方が1.5倍の手数料だなんてなかなか足元見ています。
アソビューは来年値上げするとのこと。
そうなるとじゃらんもきっと値上げしてくる。
業界基準の20%まではトントンと進めていくでしょう。
宿に比べて仕入れ原価や設備維持コストがかからない。
体験・アクティビティ事業はそんな風に思われているのでしょうか。
なぜ、宿業界の2倍近い手数料が当たり前になってしまっているのでしょうか。
送客手数料20%では健全なプログラムは出来ない
私のダイビングショップで考えた場合、体験ダイビングは税別12000円です。もしも手数料が20%徴収となったら9600円です。支払いがカードだった場合、手元に残るお金は9000円強といったところでしょうか。
これで施設・器材維持費と人件費、保険料を支払わなければなりません。
体験ダイビングの場合、1人の指導員で対応できるのはゲスト2人までです。アシスタントがいて4人まででしょうか。
お隣竹野のカヌーは一人のガイドに対してゲスト5人までというルールでされています。
体験プログラムというのはたくさんのお客様を受け入れられません。薄利多売のできない商売です。
仕入れや設備維持費がかからない分、人件費に最もコストのかかるビジネスです。
また、毎日お客様がある商売ではありませんし、台風等でアテにしていた売上が立たなくなるリスクもあります。
副業として毎年利益を残さない、「人件費=小遣い稼ぎ」レベルならばやれますが、本業として行うにはリスクの高すぎる商売です。
人件費や保険代をケチることで、安全を犠牲にする。つまりは儲からない上に事故リスクも高いビジネスになります。
お金の循環は地域で回すべき
最も面白くないのが、手数料は地域に落ちるお金ではないということ。
都市部、場合によっては海外の事業者にお金を吸い上げられてしまう仕組みです。
「仕組み」に対して20%以上、いえ15%以上支払うことが健全だと思いますか?
また、どこのアクティビティサイトも「クーポン」を乱発しています。これは、予約サイトシステムにて囲い込みを行うことを意図してのものです。
支払った手数料がそんな風に使われています。
ハンパないクーポンのばらまきは
ポンパレ登場時にもあった現象です。
都市部の大企業の儲けのビジネスモデルに吸い上げられてしまう仕組みです。
地方にお金が残る仕組みであるとともに、次世代の若者が食べていける商いの仕組みづくりもしていかなければなりません。
高い手数料を支払うビジネスモデルを次世代にも当たり前のように受け継がせてはなりません。
宿業界は広告料やメタサーチの登場でカオスになっている
現在、10%前後で運営されている宿泊予約サイトですが、宿泊予約サイト自体も維持費が大変なことになってきています。
理由はトリバゴのようなメタサーチへの誘導手数料も必要になってきているから。元々屋号や「地域名+旅館、民宿」でのリスティング広告も買いまくっているので、広告手数料が膨大になっています。
一見便利そうに見えるメタサーチも大きな問題を抱えている。
詳しくはこちら↓↓↓
幸いにも?!体験・アクティビティ予約サイトではリスティング広告費用はまだ発生させていません。
逆を言えば、広告にお金かけていないのに、15%も20%も手数料を徴収していることにビックリです!!
今後、どんどん手数料を増やし、そのお金をクーポンや広告料に回してく循環となるのは、宿業界の先行事例を見ても明らかです。
つまり、15~20%という手数料は、まだ序の口。始まったばかりで、今後まだまだ上がっていく可能性があるわけです。
予約サイトがなくても良い仕組みを作ろう!!
私は10%、せめて10%+カード手数料ぐらいまででおさまらないと予約サイトを使うメリットはないと考えます。
15%や20%であっても、背に腹は代えられない!
いえいえ。15%や20%からスタートしているのです。
これから手数料はどんどん上がっていきます。
気がつくとポンパレやグルーポンと同じ売り方になっているなんて恐ろしいことになっているかも・・・
だって、リスティング広告もメタサーチもない、ブルーオーシャンな時点でこんなに手数料徴収しているのですから。
次にやってくるのは値引き地獄です。
同業他社の登録がどんどん多くなってくると値引き合戦がはじまります。
予約サイトはクチコミ点数以外差別化がしづらいです。
ん?!
クチコミ点数??!
そうです。
無料で集客できるツール、忘れてませんか?
Googleマイビジネスがあるじゃないですか。
宿業界と異なり、アクティビティ事業者ならば、自社予約サイトにもリンクが貼れます。
もったいない!!
活用していますか?
予約動線も簡単に貼れます♪
クーポンも簡単に発行できます!!
更にはこれらをリスティング広告に出すこともできます♪
うーん。
宿業界のGoogleマイビジネスは空き室状況を宿泊予約サイトに広告枠として購入されてしまいっていて、投稿機能が使えません。
無料で直予約動線が貼れるし、クーポンも自社で作ることができる。
それを活用しないで、15%以上の手数料を支払うのってもったいなくないですか?
体験・アクティビティ予約はまだまだ直予約の動線は残っています。
安易に予約サイトの集客に頼らないようにしましょう。
追伸。いよいよZOOMを活用したGoogleマイビジネスオンラインセミナー開催します!!詳細は明日のブログにてお知らせしますね。どんな業界でも直予約を整えたい方、必須です!!
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コムサポートオフィス代表
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