先日、「生産性を上げるにはどうすれば良いか?」というワークをやったんですね。
労働者の立場で言えば、
労働時間を減らすにはどうすればよいか。
賃金を上げるにはどうすれば良いか。
「生産性を上げる」ことで、ただ会社が儲かってよかったではなく、働いている人たちの待遇が良くならなければなりません。
そんなワークをしていた時、ふと私が考えたことを今日はお話したいと思います。
おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。
誰にでもわかる儲かる経営の大原則ってありますよね。
それは、「売上をUPし、経費を下げる」です。
商売をするにあたって大切な考え方です。
当たり前ですが、仕入れや経費より安くで販売する商売ってありえませんし、人件費を考えない商売は存続できません。
安売りだけでなく安買いも悪になってきた
「売上をUPし、経費を下げる」という考え方。
少なくとも今の地方では間違った考え方です。
今の時代の考え方ではない。
売上をUPさせるのは賛同します。
しかし、「経費を下げる」のは特に地方では正しい判断と言えなくなってきています。
人件費を下げることは人手不足に拍車をかけます。
労働者側に負担がきます。
人件費には経営者の給与も入っているわけです。
仕入れを下げる努力をするのも同様。
地方の場合、地元で仕入れをするのであれば、仕入れ先が存続できる適正価格で購入しなければなりません。
価格が合わないから、と地域外から仕入れることになれば、それこそ地場産品で観光を頑張らなければならない方向性から矛盾します。
地方では「地域内経済循環」が回らなくなれば、自分の会社だけが儲かっても地方自体が滅んでしまう可能性があります。
現に高齢化や人口減少、若者流出により小学校が廃校になったり、病院が縮小しています。
田舎では「自分ところだけが儲かればいい」というのは結局インフラ面で自分の生活がしづらい状況に追い込まれます。
人手不足の中で作っていることや環境の変化により、食材の価格は上がってきています。
仕入れを無理に下げようとすることは、地場商品としての価値の低い生産物になったり、一次産業の方が当地で経営を続けられなくなってしまいます。
高くで買って、高くで売る。
高くなっても良いので、この地域でしか生み出されない価値ある食材を生産し、活用する地域内循環を作る。
未来も持続可能な地域にしていくためには「安売りだけでなく安買いも悪」です。
高く売るための価値を徹底的に考える
仕入れが高い、ということは高い価値があるはずです。
ある意味、値段を叩いて安くなってしまうものに価値はありません。
しっかり価値を説明できるものを仕入れ、高くで売る。
ビジネスモデルで言うならば、以下のマトリックスの中でどのパターンを選ぶかということ。
(1)安くで仕入れ、安くで売る。
(2)安くで仕入れ、高くで売る。
(3)高くで仕入れ、安くで売る。
(4)高くで仕入れ、高くで売る。
答えは
(4)高くで仕入れて高くで売る
です。
高くで仕入れた価値をしっかり言語化し、自分たちのイメージ以上の価格設定をすることです。
「トマトは仕入れ相場が50円、販売相場が100円」
ならば
「仕入れ相場が200円のトマトを地域で作り、販売相場が400円」
を自分たちで価値付けして作り出すのです。
ここで障害になるのは自分自身が持つ価格のマインドブロックです。
「トマトを1つ400円で売るなんて無理」
という固定観念です。
トマトを1つ400円で売るほどの価値をつけるにはどうすれば良いか、と考える。
品種改良して高付加価値なトマトを栽培する、ではありません。
例えば、裏庭の畑で収穫してその場で食べる体験にする。
トマト自体の価値は100円のままかもしれませんが、収穫体験を企画運営する人件費がかかりますので、実際は400円以上の価値提供をしている。
こういった発想ができるかどうかです。
これまでの経営の常識は「安くで仕入れて高くで売る」でした。
「高くで仕入れて高くで売る」の発想をしてみませんか?
この発想、これからの時代はとても大切になってきます。
自分のお金に対する価値観だけで考えてしまうとなかなか柔軟な発想はできません。
お金のマインドブロックを外す必要があります。
コムサポートオフィス代表
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