うーむ。
民泊関連の話題。
最近多くて、こっちの話をブログアップに優先してしまう・・・。
6月には民泊新法がはじまりますもんね。
こんなポータルサイトもあります!
この話は興味ない方、ごめんなさい!!
でもこれ、地方活性化のために避けて通れない話だと思うんです。
おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。
またもや興味深い記事が。こちらです。
民泊エアビーが観光による地方再生と持続可能な観光健全化に向け、新部門を設立。民泊によるプラス効果をアピールする各種データも発表。
– https://t.co/lMA5g5L3Ug— トラベルボイス編集部(公式) (@travelvoicejp) 2018年4月18日
あ、直接記事に飛ぶならこちらね。
ツイッター投稿にある
民泊エアビーが観光による地方再生と持続可能な観光健全化に向け、新部門を設立。民泊によるプラス効果をアピールする各種データも発表。
という部分がとても大切だと思ったので、あえてツイッターのリンクにしました。
私、民泊を100%否定しているわけではないのです。
私が民泊に持っている不信感
以前のブログでもお話しているんですけどね。
今、都会では空前絶後でマンションの空き部屋が増えて行っています。
にもかかわらず、まだマンションを建て続けたい建設業界。
空き部屋をさばきたい不動産業界。
そこで目をつけられたのが観光業です。
空き部屋を民泊用の部屋として貸し出せば良い、と。
外国人観光客の急激な増加。
観光業の為の施策で言われている民泊ですが、実態は観光事業者の首を絞めている状況になっています。
一般住民の皆さんにも大きな問題として降りかかってきています。
地方では独居老人がお亡くなりになり、そこがそのまま空き家、という状況が増えています。実は私の宿の近隣も現在そうなってきています。
これによってどんな問題が生じているか。
犯罪者の温床ができてしまっているのです。
分かりやすいのが、先日起こった脱獄囚の事件です。
受刑者が逃走してもなかなか見つからないのは、増えた空き家に警官が無許可で立ち入る事ができないからでもあるらしい。この上、本人確認の甘い民泊が広がったら街の中で人の住んでいない場所すべてが潜伏場所になる。このままだと一体どうなることか。
— 永山久徳 (@h_nagayama) 2018年4月16日
宿泊者と顔を負わせずに宿泊出来てしまう都市圏の民泊。犯罪者の隠れ家としては最適です。
一方で地方の空き家も犯罪者の潜伏先として最適です。
私の中では、地方の空き家対策として民泊を行うのは賛成。
供給過多となっている都市部にマンションを立て続け、売れ残りを民泊に活用しようとする流れは大反対なのです。
現在、地方の民泊は全然進んでおらず、都市部の民泊ばかりが盛り上がってきています。
それは安全を無視して「儲かる」事業者が存在するからなんですね。
「持続可能な観光」を目指すこと
そんな中での今回の記事です。
民泊エアビーが観光による地方再生と持続可能な観光健全化に向け、新部門を設立。民泊によるプラス効果をアピールする各種データも発表。
・観光による地方再生
・持続可能な観光健全化
そうなんですよね。エアビーも、民泊も、本来はこれが目的で実施されないといけない。
地方における持続可能な観光とは。
大きな成果ではありませんが、奈良県吉野町「吉野杉の家」はその先駆け事例になるかと思います。
エアビーでは、サスティナブルな観光産業の促進に向け、世界の観光リーダーで構成する観光諮問委員会も設立。健全な旅行方法の提供と同時に、長期的なビジョンやアクティビティを形成し、旅行によるオーバーツーリズムの解消に向けた貢献を図っていく。
サスティナブル=持続可能
です。
シェアリングエコノミーの考え方は今後広がることはあっても、狭まることはないでしょう。但し、それは人々を幸せにしていることが条件。
何よりも貸し手と借り手、更には地域にとっても良い状況を生み出す三方よしでなければなりません。
貸し手が儲けるため。借り手が得するため。そんな中で地域が負の側面を背負ってしまうような事があってはなりません。
その仕組み、世の中に迷惑かけていないか?
仕組みの中で誰かだけが儲けていて、それによって迷惑している人が増えるようなことはあってはなりません。
シェアリングエコノミーは既得権を持った人には反対されることの多い仕組みですが、人的資産も物的資産も今あるものを使ってお金をかけずにやっていける、未来志向の仕組みです。
残念ながら今勧めている民泊は、一部の人が儲かるか儲からないかで進めてしまっている。
その地域が近い将来幸せになれるか否かで進めるべきです。
持続可能な観光。
この視点から「民泊」についてよーく考えて頂きたいと切に願います。