そういえば以前、
閑散期だけ格安クーポンサイトに出している
という事業者さんの話を聞いたことがあります。
何やってもお客さんが入らない時期だからいいかなぁと思って・・・
まあ、確かに50%以上値引けば売れるかもしれません。
でも、それはやり過ぎ、引き過ぎではって正直私は思います。
じゃあ、10%引ぐらいなら・・・
20%引ぐらいなら・・・
10%というのはお客様から見ると今の時代インパクトのある値引きではありません。でも、我々事業者側から見ると、売上からの値引きではありません。利益からの値引きです。
販売価格の10%を利益から引かなければならない。
そう考えると恐ろしくありませんか?
おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。
宿集客のお話です!!
例えば私の住んでいる日本海側の宿。
11月〜3月はカニシーズンで繁忙期です。
夏休みに入ればまた海水浴などで賑わいますが、4〜6月は概ね閑散期。
特に梅雨に入り、祭日もない6月はもっとも暇な時期に入ってくるのではないでしょうか。
こんな時、どうすれば良いと思います?
一番やってはいけないのが、私は閑散期の安売りだと思います。
従業員を多く抱えている大型ホテル・旅館は仕方ない面もありますが、ひと組でもお客様が入れば自ら、もしくは家族が無給で働かなければならない小規模宿泊施設は安売りしてまで集客する必要はない。
私はそう考えています。
極端な話、むしろ高くして1日2組様限定、とかにすべき。
安売りして毎日1、2組しか入らないのであれば、しっかり休んだ方が良いです。
ただ、自営業はなかなか「しっかり休む」ということができません。
閑散期であっても、繁忙期の電話予約やWeb問い合わせなどの対応はしないといけないのですから。
繁忙期の準備、できていますか?
繁忙期の週末を埋める努力を
以前、シーズン中の週末を満室にしないと間際の平日予約は入ってきませんよ、というお話をしたことがあります。
間際の平日を埋めたければシーズン中の最も先の週末を埋めてからですよ、と。
宿の集客はシーズン中の土曜日が埋まり、続いて金日、そこまで埋まって平日が埋まってきます。
来月の土曜日が空いているのに、直近の平日は埋まりません。
直近の平日を安売りでなんとか売ろうとするよりも、来月、再来月の土曜日を確実に満室にしていく努力の方が大切なのです。
実はこれ、閑散期にも同じことが言えるんです。
閑散期中の土曜日だけでも埋める努力をすること。
それが難しければ、次の繁忙期の土曜日を埋める努力をすることです。
3月まで忙しかった。4月に入ったら暇になった。
直近の平日や週末を埋める努力をするよりも、ゴールデンウイークを埋める努力をするのです。
ゴールデンウイークが終わったら閑散期に。夏休みまで暇。
だったら、夏休みの土日及びお盆休みを満室にすることに力を注ぐこと。
繁忙期を早め早めに埋める努力をすることが、予約が動き、ページが動く。結果として掲載順位が上がったり、人気の宿として認知され、間際の閑散期にも予約が入ってくるのです。
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最近、繁忙期もなかなか埋まらないよ!
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だったら、尚更閑散期の時間に余裕のある時に繁忙期の集客を考える時間にあてましょう。安売りでひと組だけやるよりも、しっかり時間をかけて良いお客様を確実に繁忙期に入ってもらうようにするにはどうすれば良いかを考えること。
繁忙期には平日の集客だけ考えれば良い。シーズンに入ったら全ての土曜日が埋まっている状態、理想は金土日が埋まっている状態からスタートすることを目指すのです。
ニュースレターやお手紙を書く時間がない。
だったら閑散期はいっそのこと休館の日を増やしてお手紙を書く日を設けましょう。
お客様が入るかもわからないから・・・
と閑散期にギリギリまで販売していて用事を入れない、という人が多い。
閑散期は思い切って用事を入れて休館にしてしまうこと。
閑散期はどの曜日が特に予約がないかは過去のデータからわかるはずです。
貧乏暇なしの悪循環から、繁忙期にしっかり儲け、閑散期は思い切って休んで繁忙期のための準備をする日も作りましょう。
売上を上げやすい時期に力を注ぐ。
考えたり、お客様にアプローチのできる時間を設ける。
閑散期に安易な安売りはしないこと!
時間の使い方の工夫がとても大切です。