Googleマイビジネスの1月度の結果が送られてきました。
別に隠すほどのデータでもないので公開します。
私はなかなか衝撃的なデータだと思うのですが、皆さんどう思いますか?
おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。
Googleマイビジネスへのユーザーアクセスはとても重要
まず、このデータ。他のお宿さんのデータと比べてみたことがないので、多いのか少ないのかわかりません。あくまで私の宿の規模でこれぐらいのアクセスがあるんだ、ということからの感想です。
もう一度データをご確認下さい。
1か月の認識数は43992人。
1日当たり141.9人。
Googleで屋号検索して下さっている人数の目安と言えます。
昨日もお話した通り、今や国内検索の7割がGoogleです。
宿の存在を認識して下さっている方の人数であり、自身が発信したブログやSNSとはまた違った動線(友達の紹介、評判を聞いて等)からのアクセスと考えられます。
この数、多いと思いますか?少ないと思いますか?
私は8室の小規模旅館ということを考えるととても多いと思います。
そのうちWebサイトへ訪れた人はわずか274人。
この数字から3つのことが言えます。
・Webサイト(ホームページ)を見る人は少ない。
・屋号検索はWebサイトへ行くためのものではなくなっている。
更に言えば、
・Googleはもはや自社公式サイトへの動線にはなっていない。
実際、かどやの表示を見てみると・・・
スマートフォンの場合も見た目はほぼ同じですが、「電話」タップができるバナーが登場しています。
先ほどの1月度のデータよりここをタップして電話された方が21人いらしたということがわかります。
公式Webサイトへ行かなくてもGoogleマイビジネスで完結できるのです。
なぜ、公式Webサイトへ行く人が少ないのか。
私の宿の場合、1日10人いないのです。(1か月274人、1日当たり8.8人)
ズバリ、行く必要がないからです。
Googleマイビジネスの自社紹介をもう一度よく見て下さい。
写真・クチコミ・予約動線が全てここで完結して確認できる
宿泊予約サイトに行かなくてもクチコミは見ることが出来てしまいます。
写真はフォトギャラリーになっており、予約動線も経路案内もあります。わざわざ公式サイトを確認しなくても良くなってきています。
ここでもクチコミの重要性、しかもGoogleへのクチコミが放置できなくなってきていることが分かります。
いずれにせよ、公式サイト、ホームページがいらなくなってきているのはアクセス数からもお分かりいただけると思います。
自社予約ではなくOTA予約に流れて行ってしまっている
更に問題なこと。予約動線が自社サイト、自社予約ではなくOTAに紐づけられています。
現時点で楽天トラベルは最も手数料の低い宿泊予約サイトです。(A契約の場合。次回リニューアルでじゃらんnetとほぼ同じ手数料になる)
楽天トラベルやじゃらんnetよりも手数料が高いのが海外OTAです。
もしも海外OTAに部屋提供をされている場合、
これに関しては以下で説明した通りです。
お客様に紹介していただいたり、SNSで話題になったりしても、Google検索でGoogleマイビジネスでチェック、空き部屋確認は自動的に海外OTAへという手数料の一番高く、更にはノーショーリスクが最も高い予約サイトからお客様が入ってきてしまうのです。
Googleマイビジネスは最早インフラである
また、私が更にビックリしたのは、GoogleMapsのアクセスが374件もあったこと。
これってすごい多いと思いませんか?
実際に検討している人、既に予約されている人の活用です。
当館のひと月当たりの宿泊組数はザックリ言って約100組です。
ひと月に100組しか泊まれない宿にひと月357件のルート検索が入っています。
Webサイトへのアクセスならばともかく、流石にこの部分を同業他社や業者さんが頻繁にチェックされていることは考えにくいです。
何が言いたいかというと、
Googleマイビジネスは最早インフラである
ということ。
無視できない存在。
どんなにSNSで評判になっても、アナログなクチコミでコツコツと良い評判が広まって行っても、スマホで検索されてGoogleマイビジネスの自社案内を最初に見られるということです。
自社サイトではなく、Googleマイビジネスファースト
なのです。
SNSと同じか、SNSよりも重要かもしれません。
このことを認識しておくことです。
本当はGoogleが、GoogleMapsがそのまま予約サイトを運営するのが最も脅威になりますが、それはないと考えています。
なぜなら、Googleは広告による収益がモデルですから。
海外OTA優先に動線が引かれているのは、海外OTAがたくさんの広告費用をかけているからです。
さてさて。Googleマイビジネスについてどのように手を打っていきますか?
宿業界だけではありません。飲食業者さんは特に重要です。
飲食業さんにはこちらがわかりやすいです。
楽天トラベルのサイトリニューアルと共に、私自身今年のテーマの一つになると思っています。