昨日は楽天トラベルとじゃらんnetの販促ツールについてのお話をさせていただきました。
宿泊業界は昔からの慣例からきている2つの病魔に侵されています。
一つは何か名物があれば観光地になり、お客様はやってきてくれるという思い込み。
もう一つ。観光客は広告を出すか、旅行会社(最近だと予約サイト)が送客してくれるしか集客方法はないという思い込みです。
おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。
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それ以外に方法はあるのーーー
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私が20年前に実家の宿を継いだ時、旅行会社や案内所への依存度、その言いなりっぷりにビックリしたのと屈辱を感じたのは今でもはっきりと覚えています。
ホント、広告かエージェントからの送客しか集客方法がないと思っていたら厳しいです。
近年はその旅行社の送客も期待できないし、広告効果も低い。
もはやどこの地域も観光地になりました。昔からの景勝地、温泉地だからといってお客様が来て下さる時代ではなくなりました。
広告はお客様へ届きません。売込みは嫌がられるので、広告を出せば出すほどお客様が離れていってしまう時代です。
旅行会社も送客手数料さえ支払えば無条件に「送客」してくれる時代ではなくなりました。むしろ国内予約サイトの2強、じゃらんnetや楽天トラベルでは、昨日お話したように販促ツールを活用して自らがPRしていく時代です。支払っている手数料は「送客手数料」ではなく、「システム及びツール使用料」とも言えます。
”販促”ではなく、アプローチの時代
最近、”販促物”という言葉を聞かなくなりました。この言葉からは”売込み”の匂いしかしません。私が最近”販促”ではなく”アプローチ”という言葉に置き換えていることにお気づきの方はいらっしゃったでしょうか?
情報過多の今の時代、お客様に対して一番必要なことは
忘れられないこと
です。
何かあれば思い出してもらえる関係性を築いておくこと。
なので、いわゆる販促物といわれているダイレクトメールやニュースレター。Web上でもブログで発信する内容は、商品やサービスの紹介、いわゆる”売込み”ではなく、お客様にとって役に立つ”情報”をお届けすること。
役立つ関係性を築き、何かあれば声をかけてもらえる状況を作っておくこと。
そう。何らかのアプローチツールを持っておくことが重要なのです。
PRではなく”クチコミ”の時代
広告は事業者側の発信。いわゆる売込みです。ブログやSNSでは役立ち情報をお届けする。でも、それだと単なる情報屋さんになってしまう。何かあったら相談してもらえる状態から、何かあったら選んでもらえる状態にしてもらえるにはどうすればよいでしょうか。
その為には第3者の良い意見、お客様の声=クチコミをたくさん集めることです。
実際に自社の商品やサービスがどのように良いと言われているのか、それを見てもらえる”場”を作っておくことです。
また、お客様の良いクチコミから自社は何が理由でお客様に選ばれているのかを認識しておくことが大切です。
また、SNSも本来は事業者側の発信ではなく、利用者、お客様の感想が数多く投稿されることが理想です。
お客様が自分のコミュニティやSNSで、良い評価の投稿をしてくれていたら、それが一番ありがたいことです。
今一度、動線をまとめてみましょう
売込みではない、こちらからのアプローチは大切です。
”販促物”ではなく”アプローチツール”であることを念頭に入れて。
実はここ数日間に分けてこの”アプローチ”という考え方を分類してきました。今日はそれらを全てひとまとめに見やすくしたいと思います。
1.デジタルアプローチ |
…自社ツール利用動線(自社サイト・SNS・メルマガ等) |
2.アナログアプローチ | …ダイレクトメール(季節のお便り)、ニュースレター送付 …紹介システム(お客様が持ち帰れるパンフ、ショップカード等) …お客様の声をいただく仕組みづくり |
3.広告 | …雑誌・新聞広告 …バナー・リスティング広告 …プレスリリース(無料で出来る場合あり) |
先日のブログでお話した通り、全てをまんべんなくしないといけないというわけではありません。どれか一つを捨てる、という選択肢もあります。
私の宿業は2>1>3の優先順位でやっています。
3に関しては全くゼロではなく、月数万円のリスティング広告をやっています。ただ、年間の広告費は10年前の10分の1以下になっています。
エージェントに頼り切ったり、広告などを出して、ただ待っている時代は終わりました。
かといって、売り込みをする時代ではなおのことない。
お客様に役立つ存在として、どれだけ日々の生活の中に覚えておいてもらえるか。
そのためのアプローチとして何をすればよいか。
上記の図を見て頭の中を是非整理してみて下さい。
コムサポートオフィス代表
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