そうはいってもガクさん。
300円でやってたものをいきなり1万円でやるのって難しいでしょ。
確かにその通りです。
その為に創意工夫、やると決めたことの完成度を高めていく努力は必要です。
昨日のブログの続きです↓↓↓
ただ、、、
アイデアが出ても実行できない。
実行しても続かない。
多いですよね、そのパターン。
行動する人としない人。
続く人と続かない人の違いは何なのでしょう。
おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。
ジオパーク、DMO。地域づくりについて考えた1年
このブログはマーケティングブログです。
でも、そのベースになっているのは地域振興、田舎の商売を元気にしたい、というのがあります。
コムサポートオフィスの理念
なぜ、地方で頑張る宿とお店をサポートするのか?
人口減少、少子高齢化の否めない地方においても、地方に暮らす人々がいきいきと暮らし続けるためには、地方で商いをする事業者こそが元気に商売を続け、雇用を維持することが必要だからです。
※公式Webサイト「コムサポートオフィスについて」より
ジオパーク活動にかかわり、近年ではDMOや観光論を学んでいる今井夫婦だからこその地域へのかかわり方があるのではないか。
今年はマーケティング講座よりも、山田桂一郎先生や藻谷浩介先生の「地域づくり」や「観光」に関する講座を積極的に学びました。
それによって、地域の抱える問題とそこから見えて来た近未来の地方の観光ビジネス、集客の在り方について考え、実践し、更には地域の人達と協創(時には共創)していく事を目指しました。
ビジネスを通して。マーケティングを通して、地域づくりのあり方を考える。
その上で実感したのは「理念」の大切さ。自分にとってのゴールがどこにあるかを明確にすることの大切さでした。
わかりやすい桃太郎の事例
理念や目的に関するわかりやすい事例を教えてもらいました。
桃太郎でです。
例えば皆さん。桃太郎の「目的」と「手段」を考えてみましょう。
桃太郎と言えば仲間を集めて鬼退治をする物語です。
では、桃太郎にとっての目的は「鬼退治」でしょうか?
なぜ、鬼退治をするのか?
自分にとって大切なおじいさん、おばあさんの住んでいる村に対して悪さをする鬼をやっつけて、村に、おじいさんとおばあさんに平和な日々を送ってもらいたいから。
つまり、
目的=村の平和
手段=鬼退治
です。
桃太郎という主人公の立場で言えば「理念」は「村の平和」。
桃太郎という物語の作者の立場で言えば「テーマ」は「祖父母孝行」。
いずれにせよ、「鬼退治」が最も伝えたいことではなく、戦闘物のストーリーではありません。
地域づくりの理念は?
では、地域づくりでの理念はなんでしょうか。
この際、キーワードになってくるのは”未来のイメージ”だと私は考えています。
ジオパークやDMOをやって、近い将来その地域がどうなっていれば良いのか。
具体的にイメージできること。
このことを”ビジョン”とも言います。
つまり、
なりたい、ありたい未来像を明確にイメージする(=ビジョン)ことで、目的(=理念)を実現させる方向へ向かう。そのためには様々な手段がある。
こういった感じになります。
理念、ビジョンを明確にしたう上で手段を考えていこう
私のブログはマーケティングの話ですからお金お金した話が中心になりますので、読んでいて不愉快になる方もあるかもしれません。
でもね・・・
お金を稼ぐ仕組みを作らないと、地域は元気になりません。
人口は減っていくのです。
情報過多、全ての地域が皆観光地へ。
今まで通りにお金を回せなくなってくるのはすぐ間近にきています。
にもかかわらず、
補助金や助成金に頼ってませんか?
今うまくいっていても、それって近い将来も同じようにうまくいけると断言できますか?
雇用は生み出せていますか?
今のやり方であなたの後継者は出てきてくれる?
最初のスタート時期に補助金に頼るのは仕方ない。でも、それによって構築した仕組みが地域に利益を、活力を生み出さないと単なる補助金泥棒です。
特に経済関連の補助金を利用した場合は、「納税」という形でお金を返すこと。
そうならないために自分たちで独自運営していける仕組みを作らなければなりません。
その為には自らが定めた明るいビジョンに向かって、理念の元に活動していかなければらないと思うのです。
ジオパークで、DMOで何がやりたいの?
ジオパークとは
科学的地域特性を活かした持続可能な社会づくり
であると私は理解しています。
そのための手段として地域資源の保護保全や教育、観光への活用があるわけです。
ジオパークに認定されることで、自分の地域のありたい未来が明確にイメージできなければなりません。
目的は地域振興(JGNより)
DMOとは
広域、あるいは他業種による共同での観光地づくり(あるいは”観光地経営”)
です。
そのための手段としてインバウンドや異業種間連携による観光プロモーションがあるわけです。
ただ、DMOの様子を見ているよくわかることがあります。
DMOはこれまでの広域、あるいは他業種との交流のないままでの観光地経営では行き詰まってしまうし、海外からのお客様を受け入れるのは難しくなる、という考え方がベースにあります。
DMOの目的は?と問われた時、
人口減少社会で「日本」という観光コンテンツが産業としてとても重要になる
という背景があります。
そうすると、DMOの目的って何でしょう。
人口減少に対して交流人口を増やす。
地域経済を「観光」という切り口で立て直す。
これまで各市町、各府県でやっていたことを協同でやっていく。
うん・・・
それってやっぱり手段。
ジオパークもDMOも、本来の目的、国が目指している方向性は
これまでになかった切り口や連携を行なうことで、新たな価値創造を行う
ということなんじゃないかって思います。
つまり、目的、理念としては
地域間、異業種間での連携を活性化させて、地方創生を目指すこと
にあるんじゃないか。
地学を盛り上げたい、観光を盛り上げたい、という狭いカテゴリーの話ではありません。
何か、壮大な話になってきましたねf^^;。
これ、自分の商売にも当てはめて考えてみると良いと思います。
自分の今の商売をやっていて、近い将来、どうなっていたいか。どうありたいか。明確なビジョンは見えているか。その時、地域はどうなっているか。
決して良いとは思えない未来の地域像が感じられるのであれば、それを回避するために今の自分に何ができるか。
自分の商売を通して地域の価値を高めること。
高くで売れる商品やサービスを造成することに挑戦してみる。
でもこの挑戦は、未来像なき行動からは生まれません。
ビジョンが必要。理念を持つこと。
商売も地域振興も「理念」が定まっていないと、あるいは間違っていると、目的と手段が混在し、うまくいかないのです。
目的を忘れ、手段をこなすことに追いかけられていませんか?
コムサポートオフィスは、私たちは
なぜ、地方で頑張る宿とお店をサポートするのか?
人口減少、少子高齢化の否めない地方においても、地方に暮らす人々がいきいきと暮らし続けるためには、地方で商いをする事業者こそが元気に商売を続け、雇用を維持することが必要だからです。
この方向性が間違っていない。この理念から生じる明るい未来像を描いて行こう。
今年1年での最も大きな学びはこのことをより強く実感出来たことなんじゃないかなって思っています。