講演会は懇親会こそが本番!?講演者に本音を直接聞けて気づきもハンパない!

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先日の但馬コネクションの講演会後の懇親会にて。

講演者の東海バネ渡辺社長が

「うちよりも中田工芸さんの方が凄い。うちはB to Bだけど、中田工芸さん美藤さんは汎用品、B to Cで独自性の高い言い値商売を実現しているんだから」

と言われていました。

いや、豊岡市ってホント、モノづくりでもハンパないです。その辺、詳しく書かれたコラムを見つけました。

バネからハンガーまで 兵庫発のオンリーワン企業
兵庫県にはオンリーワンの技術や製品を持つ中小企業が多いが、中でも県北部の豊岡市はその集積地だ。アイデアと工夫で市場を切り...

ぜひ読んでみて下さい♪

おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

講演会後の懇親会にて

但馬コネクションは先に紹介したコラムで紹介されている日本唯一の木製ハンガーメーカー中田工芸さんの中田孝一社長宅で開催されます。

懇親会の際は様々な方と交流ができます。

例えば、豊岡市長であり山陰海岸ジオパーク推進協議会の中貝会長。


ジオパーク談議しました♪

あ、どんな話をしたか興味のある方、いらっしゃいますよね。

ジオパークは地方にとって「ジオパーク」というネームブランドよりも「ジオパーク的なモノの見方」にこそ価値があるよね。それを証明したのがブラタモリ。

そんな話をしていました♪

面白かったのは中田工芸の中田社長とお話した時。

東海バネの渡辺社長がドイツ、フランスの海外視察で大きな気づきを得た話をされたのと同様、中田社長もイタリアに視察旅行へ行った際

会社を大きくしてどうするの?

従業員をたくさん雇うことが幸せじゃない。

小さなファミリー企業でもいい、従業員とその家族が幸せに暮らせることこそが大切。

という価値観に触れてオンリーワンの経営哲学に目覚めたそうです。

まさに豊岡市が目指す「小さな世界都市」構想。

大きくなくてもニッチな市場で世界を制す

コウノトリの野生復帰や観光以外のモノづくりの面でも体現されている事業者さんが集まっているのが豊岡市の凄さなんだ、と実感しました。

※(参照)小さな世界都市を目指す – 豊岡市(PDF)


今年9月に策定した平成30年~41年
12年間の豊岡市の基本構想

モノづくりに関しては

主要手段5 内発型の地域産業がすくすくと育っている 

が該当しますね。

懇親会で講演者に質問!

懇親会で楽しいのは講演された方にごあいさつし、直接質問が出来ること。お酒が入っていることもあり(笑)、色々と講演では話せないような内容にお応えくださいます。


渡辺社長にも質問しまくりました!

私がした質問は「なぜ豊岡を選んだのですか」

工業団地として企業誘致している地域はいくらでもありました。でも、その中でなぜ豊岡だったのか?

私自身、20代の頃は工場をまわるB to Bの営業をしていましたので、工場=高速道路のインターチェンジの近く、というイメージがありました。

今でこそ日高神鍋高原ICができましたが、豊岡市は決して交通の便的には良い環境とは言えません。

それに対する回答。

渡辺社長はあくまでも「人」「従業員」ベースの発想。

確かにもっと便利な工業団地は山ほどある。でも、そういったところへ行くと大手の工場と人材の取り合いになる。

大阪で採用するにしても、

豊岡市に工場があるから希望すれば、そっち勤務に配属することもできるよ

と、但馬出身者の若者を中心にリクルートをされたそうです。

実際、現時点で豊岡市の工場をまかされている責任者は但馬の人間。

考えてみれば、但馬(北兵庫)には現在大学がありません。

高校を卒業すると8割以上の人間が但馬から出て行きます。

大学生でも就職でも多いのは京阪神。

一度都会に出た彼らが実家に帰ること前提で考えた場合の就職先として、大阪に本社があって豊岡市勤務も可能というのは大きなアドバンテージです。

工場の立地条件をコストや効率ではなく「人」ベースで考えるのが渡辺社長らしいな、と思いました。

また、そんな話をしている中で、話は海外視察の件に。

お話を聞いていて実感したのが

同じ業界のメンバー30人で行って、渡辺社長だけが他の人たちと異なる気づきを得て帰ってきた。そして、それを行動に移した、

ということ。

自分、自社の持っている課題、問題点を明確に把握していて、視察でその打開策としてのヒントを積極的に学ぼうとしていた。視察で得た気づきを即行動に移した。

人と違う視点から得た気づきを実際の行動に落とし込む。

これができる人がやはりうまくいく人。

中田工芸さんと東海バネさんはセットで工場視察の人気ルートになっているのだとか。

懇親会こそが講演会の本番??!

講演会後の懇親会ではただ聞くだけではなく、色々な方とコミュニケーションしたり、ディスカッションしたりできます。お互いに講演会で同じ話を聞いたという共通テーマを持っています。

実はこの時に聞いた話や自分自身が発した言葉から気づくことが多い。あるいは、講演中に聞いてわからなかったことを、質問することによって腹に落とせる場でもあります。


去年の平田オリザさんの回の懇親会の様子

懇親会がセットになっている講演やセミナーは懇親会がメイン、と言えるかもしれません。勿論、講演中に「この質問を講演者にしてみよう」というのを一つや二つ、持てるようにお話を聞くことも大切。

お酒効果もあって本音の部分もチラリ。ただ、私側も飲み過ぎて何を話ししたのかを覚えていないことも多いのですが(笑)。

懇親会のある講演会やセミナーは、懇親会の時間こそ大切に使わなければなりません。改めてそんな風に思いました。

 

コムサポートオフィス代表
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