大手ほど特定個人が「顔出し」をしづらい。
老舗企業ほど社長も定期的に変わりますしね。
中小零細事業者は顔を出しやすい。個を発信しやすい。
全て自分の責任で行えますから。
あ、この話。昨日しましたよね。
おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。
「顔出し」発信の必要性
総じて「顔出し」発信することはビジネスにおいてもコミュニケーションにおいても有利です。理由はこれまで話してきた通り。
逆に顔も考え方もわからない人からモノは買わない。あるいは、顔も考え方も伝わってこないと、お客様は単純に価格で決める。そんな時代。
お客様はモノを買う時安い方で買う。
お客様は安くしないと買ってくれない。
と思っている方は、商品やサービスを提供する際にモノやサービスの物理的な価値以外に提供していないということです。
まずはその一歩として「誰が」売っているのかが重要。「誰が」を明確にするために顔を出して発信することが重要です。
発信とはSNSやWeb上だけでなく、紙媒体や店頭POPなどの場も同様です。
もはや、小さな事業者ほど顔出し発信はマストです。
「顔出し」発信のリスク~周囲の嫉妬
顔を出して目立つ人が増えることは、地域にとって活性化になる。
考えてみれば、これまで田舎でこういった発信力、発言力を持てるのは市町村会議員になるか、何らかの協会の役員になるしかありませんでした。(もちろん、そういった役を受けることにも大きな価値があります)
今はそういった役を引き受けなくても、顔を出して発信できる個人メディアを持てる時代です。
SNSは誰もが個人で自由に発信できる
画期的なメディアです!
では、そんな「顔出し」発信にリスクはあるのでしょうか。
個人的にはあると感じています。
一つは嫉妬。特定の個人が目立っていることを田舎は特に嫌います。
みんな仲良く、みんな平等に
という感覚が当人の恥ずかしさ以外に一個人が目立つことを阻害する傾向があります。
いわゆる「目立つ人の足を引っ張る」現象です。
でも、私の経験からいうと、これはそんなに気にする必要はないです。
嫉妬している人が何らかのネガティブなアクションをしてくることがないからです。こちらが失敗した時に「それみたことか」と声高らかに非難する程度。行動している時に邪魔をされることは滅多にありません。
何かが起こっても今はSNS等で可視化される時代。足を引っ張ろうとすると、それがわかってしまい、足を引っ張った側が目立ってしまう時代なので、下手に変なことはできないのです。
また、一般民の方が政治家のように発言を制限されることもないのもメリット。
自分の責任の範囲内に自由に発言できるのが我々一般市民のメリット。
昔ほど出る杭が打たれても、大したダメージにはならなくなってきています。これは、出る杭が打たれるようなことをやってみればわかります(笑)。
「顔出し」発信のリスク~伝わり方の誤解
むしろ、注意しなければならないのは、伝わり方による誤解が生じるケースです。
これ、ちょっとしたことならば何度かあります。一つはこちら側の文章力のなさからくる誤解。
あるいは、お客様の勘違い。お客様は自分の先入観、自分の都合のよいように解釈されます。
例えば、先日こんなことがありました。
若女将がお客様の電話をとった。私も横で聞いていました。予約日の相談でした。
お客様は某月の26日を希望。その日は満室。若女将が
「25日と27日ならば空いています」
と、回答しているのを私も横で聞いていました。
しばらくして再び電話が。次は私がとりました。
先ほど若女将さんに空いている日を聞いて26日が満室と言われました。25日と27日以降が空いているって言われていたので、29日でお願いします。」
と。
私「29日は満室なのですが・・・」
お客様「えっ??29日は空いているって言われたよ!」
いかがでしょう。
言った言わないになってしまう、典型的なトラブルです。
ただ、今回の場合は常連さんでお互いの顔も見える仲の良いお客様だったため、きちんと説明させていただき、結局27日の宿泊となりました。
大手の企業で電話通話を録音するのは
こういったトラブル回避かもしれません
以上のような些細なケースは日常茶飯事で起こっています。顔を出すことによってむしろ、円滑にトラブルなく終わらせているケースもあるでしょう。
発信することのリスク~お客様側の勝手解釈
たちの悪いのは、自身の勝手判断でどんどん逆上していくパターンです。これが嫌で顔を出したくない、という人があるようです。ホント、滅多にない話なのですが・・・
これも私が過去にあったケースです。
「ネットで見たんだけど」
と言って電話をいただきました。
「おたくのネットを見て〇〇が△△で手に入るって書いてあった。その値段で売ってくれ」
と。
何年も前のブログ記事です。その時の料金が今も同じ、というわけではありません。そもそも私は宿屋であってモノを販売しているわけではありません。ブログには「いくらで売ってた」と書いたのであって、「いくらで私が売る」と書いているわけではありません。物販のWebページではなく、あくまで”ブログ”なのですから。
以上のように説明させて頂くとブチ切れ。
「嘘書いてるんかい!」「嘘やったらネットに何か載せるな―――」
っと電話越しに騒ぎ出されたのです。
あ、これはこれ以上対応するのはダメ、と思って電話を切りました。
顔出しの有無の問題ではなく、発信の有無の問題です。発信しなければこういった不愉快な電話はとらずに済んだ。だから発信なんてしなきゃよかった。そう考えるべきでしょうか。
考えてみると、ブログやWebサイトを見る人が必ずしもITリテラシーの高い方とは限りません。こちらの伝え方が良い悪い以前の問題として、そういった過去のもう同じ条件が存在しない記述や、「相手がこういったに違いない」という勝手な思い込みから自分の正当性を押し付けてくる人は確かに存在します。
でも、それって私の経験でもまだ2,3回しかありません。ブログを毎日5年以上2千記事、ツイッターで2万ツイート以上している私ですらその程度です。
確かにそういったトラブルは極まれにですが起こります。でも、リスクがゼロ、トラブルがゼロの発信ってないと思います。その時は確かに嫌な感情が一瞬起こります。でも、こちらに非がなければ堂々としていればいい。要はトラブルを長引かせなければよいだけです。
1回の失敗やトラブルで行動は止めない方が良い
もちろん、どんな言いがかりであっても、誤解を生じさせたのであれば、その部分は学ばなければなりません。私が文章力を高める勉強をしているのはまさにそのため。言葉による誤解を生じない伝え方は日々勉強しなければならないと思っているからです。
発信することにリスクはあるのか。
私は全くないとは言いません。
顔出しにせよ、積極的な発信にせよ、それによって問題が生じることもあるでしょう。
問題が些細なことか、大変なことかは人それぞれの受け取り方、ケースバイケースですが、発信している限りリスクがあります。それは隠しようがない。
ただ、その何十倍ものメリットもあります。
私は、上記にあげた様なリスクやデメリットも感じた上で、それでも顔出しや発信はやっていくべきだと思っています。
発信する、というのは自分の意見を言うということ。反論もあるかもしれませんし、不愉快な指摘を受けるかもしれません。
それでも発信はすべき、というのが私の考えです。「顔出し」することでリスクは弱くなります。それでも生じたリスク、嫌な思いは経験として蓄積されます。
普段何も発信していなくて巻き込まれるリスクと大差ありません。むしろ、こちらの方はリスクが低い。私はそんな風に思っています。
結局はリスクを言い訳に行動しないか、何事にもリスクはあることを承知した上で行動するか、です。
外出すると交通事故のリスクがあります。だからと言って外出はやめよう、とはなりませんよね。その程度のリスクです。
コムサポートオフィス代表
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