今回の分科会4「ガイド技術を考える」は150人の定員いっぱいいっぱいで、お断りしたガイドさんも多数出たとのこと。日本におけるインタープリテーションの最先端のお話を聞けた今回の分科会。たくさんのガイドの方が聞いていただきたかった内容です。
自分のアウトプットの為でもありますが、昨日と今日の私の振り返りが、参加できなかったガイドさんのお役にも立てると嬉しいです♪
おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。
さてさて。古瀬師匠のインタープリテーション講座の中から興味深いお話をもう一つ。
ワーク~4コマ漫画で自己紹介しよう
今回、5分で即興の4コマ漫画を作り、2分で自己紹介を行うというグループワークを行いました。その中に「なぜ、この大会、この地に今いるのか?」がわかるように、という。
元々ダイバーだった私が環境教育、インタープリテーションと出会い、更にはジオパークと出会ったことが今、私がこの場にいる理由、というような流れでお話をしました。
このワーク、4コマ漫画というツールを使うことで伝わりやすくなる、ということが主眼のお話です。
実際、元教師のガイドさんが教壇から生徒に向かって授業をしている絵を描かれた方がありました。将来この方に再会した時、「元教員のガイドさん」ということは覚えていると思います。
それ以外にも
同じことを繰り返したり、話が脱線しない。
4枚2分ならば1枚あたり30秒と時間を守って話ができる、などのプレゼンとして伝えやすくなるメリットを感じました。
4コマ漫画にすると伝わりやすくなるのは視覚的に訴えられるからでしょうか。それだけではありません。視覚に訴えるならば、写真でも良いし、マンガは一コマだけでも良いわけですから。
4コマ漫画にするとストーリーでお話ができるというメリットが生まれます。ストーリーにすることで、聞き手の記憶に残すことができます。
テーマとトピックの違い~インタープリテーション視点で
今回、古瀬師匠のお話から得た気づきが2つあった、と昨日のブログでお話ししました。
もう一つのお話をしますね。
この活動でどんな学び、気づきがあるか。一般的にその答えを明確に示しているのが「テーマ」です。
インタープリテーションにおいては「テーマ」と「トピック」は違う。でも、「トピック」のことを「テーマ」と言っている人が多い。
という「テーマ」と「トピック」の違いについてです。
インタープリテーションにおける2つの違いは何か。
それは「テーマ」にはストーリーがあるということです。
テーマ
来訪者に持ち帰ってほしいメッセージ。参加者と共有したいストーリーを短い文章で簡潔に記述したもの
では、トピックとは?トピックとは「話題」という意味です。
例えば、
香美町における地すべり地形について
という講演テーマがあったとします。
でも、これだと「トピック」なんです。
地すべり地形を利用した棚田、スキー場活用等、香美町における山の風土と暮らしについて
となるとストーリーが加わりますよね。
インタープリテーション的に言うと、ここまでストーリー化しないと「テーマ」にはならないわけです。
あ、このお題は私流の解釈で今、勝手に作ったので、細かい突っ込みはなしでf^^;。
考えてみると、宿泊のプランタイトルもそう。
松葉ガニフルコース、とか、会席プラン”松”とかでは今、選んでもらえなくなってきています。
これだとトピックですよね。
更にはモノの売りを羅列しただけではまだ浅いです。
単なるトピックで終わっていないか。ストーリー性を持たせたテーマになっているか。
商売でもしっかり考えてみる習慣を持ってみる。
これってとても大切なことだと思うのです。
インタープリテーションとは「伝える」ためにとても大切な考え方です。ガイド技術としてだけでなく、ビジネスにおいても同じことが言えます。同じように置き換えられる事例であることを昨日、今日とお話しさせて頂きました。
さて、明日は爆弾発言。
このテーマとトピックの違いについて理解し、今回全国大会で色々な方とお話をした結果、山陰海岸ジオパークが今回の日本ジオパークの再審査で条件付き認定(イエローカード)になった本当の理由が理解できました。
明日はそんな重大発言をさせて頂きます。(あくまで私見ですけど・・・)
コムサポートオフィス代表
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