私が海外OTAのBooking.comやExpediaに登録していない理由~Googleマイビジネスの問題点

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地方の観光業において、インバウンド対策(外国人の受け入れ)は重要です。

外国人対策と言えば、海外OTA(予約サイト)への部屋提供が必須。


海外OTAの登録は今や必須!!?

でも、私の宿はどちらにも登録していません。


インバウンドやる気ないのーーーーー?

そう言われても反論できませんね。

登録したくない、できない理由は色々あるのですが、今日はその理由を一つだけお話しさせて頂きますね。これ、誰も指摘しないのですが、多くの宿泊施設が大変なことになっているのに気づいていないのです。

今、手数料の高い黒船OTAによるとんでもない侵略が始まっているのです!!

おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

実は、昨日のお話の続き、Googleマイビジネスについてのお話になります。

最近、宿仲間の友人から

hotels.comやExpedia、Booking.comの予約が増えて来た、

というお話を聞きます。

送客してもらえるならばそれに越したことはありませんが、それって本当に海外OTAのおかげで入ってきたお客様なのか。元々直接予約で入ってくるはずだったお客様が海外OTA経由になってしまっているのではないか。疑ってみる必要があるのです。

過去にあったじゃらんnetの
リスティング広告問題を忘れてはいけない

自分がOTAを運営しているとします。最も簡単に売上を上げる方法は何だと思いますか?宿に直接予約しているお客様をOTA経由にしてもらうことです。

これ、実は簡単にできてしまいます。リスティング広告で屋号を買ってしまえばよいのです。これをやってものすごーく売上を上げたのがじゃらんnetです。

じゃらんnetって特に何もしてないのに予約が入ってくるよね。それに比べて楽天トラベルは全然予約が入ってこないわぁ〜

当時、何度となくこと言葉を宿仲間、同業者から聞きました。

いや、それってリスティング広告で直接予約のお客様を奪われているだけ。自社公式サイトからの直予約がじゃらんnet経由になっているだけ。

実際私、じゃらんにクレームを入れてリスティングを止めた際、前2週間と後2週間でじゃらんnetからの予約激減、公式サイトからの予約激増になったのですから。

止めてもらう前2週間で20件ほどあったじゃらんネットからの予約がその後2週間で3件に激減したのです。およそ7分の1。でもね・・・しっかり直予約が増えたのです!!

「私がじゃらんネットをやめて楽天トラベルだけにした本当の理由」より

にもかかわらず、「お客様をたくさん送客してくださるじゃらんnet様」と勘違いしているお宿さんが多かったのです。

私からみるとヤミ金に高金利でお金を借りて感謝している人のように見えました。

実は今、あの時じゃらんnetがやったやり方をそのまま海外OTA、黒船予約サイトがやっているのです。

hotels.comやExpedia、Booking.comの予約が増えて来た。

でも、それ、外国人ですか?

ひょっとして日本人がこれらの海外OTAから予約してくるケースが増えていませんか?

私の地元でも、他の地域でも何人かの宿友達に聞いたところまさに

hotels.comやExpedia、Booking.comから日本人の予約が増えてきている

のです。

インバウンドのために海外OTAと契約したのに日本人の予約がたくさん入ってくる。

これ、おかしいと思いませんか?

確認してみて下さい。

海外OTAからの予約が増えた分、公式サイトからの予約が減っているはずです。じゃらんnetや楽天トラベルからの予約が減っているはずです。

宿トータルでのネット売上は増えていないはずです。

であれば、手数料15%と国内よりも5%も手数料の高い海外OTA経由になった分、利益は減っていませんか?

過去のじゃらんnetの売上が増えたのと比例して公式サイトからの予約が減っていった時と同じ現象が起こっているのです。

Googleマイビジネスの宿の空室検索は要注意!

なぜ、こんなことが起こっているのか。ようやく昨日のお話の続きに入ります。

Googleマイビジネスです。

宿業界にとってシャレにならないことが起こっているのです。

Googleマイビジネスに空室検索機能が付いています。

しかもたくさんの予約サイトから選べる空室検索をして、そのまま予約できる機能がついてしまっています。

Googleマイビジネスの空室情報はこんな感じ
↓↓↓


この画面見て、違和感を感じませんか?

空室検索は予約サイトばかりで

自社公式サイトでの直予約の価格はたとえそれが最安値であってもここには出てこない

のです。

しかも、上記のように

海外の予約サイト中心に上位から露出

されるのです。

最近、海外OTAから日本人の予約が入ってくる原因。

海外OTAがここで上位表示されているから。

海外OTAがGoogleに多額の広告費を支払って、「空き室情報」部分のリンクを独占してしまっているからなのです。

あまりにも高額な広告料に国内OTAは撤退したのではないでしょうか。

手数料10%の国内OTAと手数料15%の海外OTA。どちらの方がリスティング広告にお金をかけられるかは明らかです。

私が海外OTAに登録しない理由。

このグーグル内空室検索やトリバゴ(ホテル予約検索サイト)等での海外OTAの露出が増え、本来直接いただけていた公式サイトからの予約がどんどん流れて行ってしまうのを防ぐためです。

ちなみに海外OTAは勿論、国内も楽天トラベル以外部屋提供していない私の宿の場合は・・・


「空き室状況の確認」が「広告」に(笑)

価格は表示されず、「宿泊施設にお問い合わせください」になっています。

私はこれで良いと思っています。

そもそも「屋号検索」された方は元々当館を検討されているわけですから、公式サイトか私の宿が部屋提供している国内予約サイトを探して下さるはずです。

残念ながら、現時点での対策は

インバウンドをしていないのであれば、海外OTAに部屋提供をしないこと。

これしかありません。

間口を広げるためにとりあえず部屋提供しておこう、はとても危険なのです。

今、私の地元、香住の宿は大変なことに!

例えば私の地元を「香住 旅館」で検索してみたとします。


こんな地図が出てきます

旅館に青いドット(点)が打ってありますが、何軒かは料金が出ています。

この料金が出ているのは全て海外OTAに部屋提供している宿。

つまり、海外OTAに部屋提供している宿だけが空室情報が出てくる仕組みになっているのです。

じゃあ、登録した方が良いのかというと、そうとも言えません。

その料金の部分をクリックしてみると・・・


海外OTAしか表示されないのです!

じゃらんnetにも楽天トラベルにも部屋提供しているお宿さんでも、Googleマイビジネスには海外OTAしか表示されてないのです。

これ、ここからしか予約できない、あるいはこれが公式サイトって勘違いしちゃう方も出てきます。

屋号検索をしても同様です。Googleで空室状況が提示され、そこが海外OTAへのリンク情報なのです。

本来は公式サイトから直予約だったはずのものが海外OTAに流れてしまうのは間違いないです。

インバウンドをやらなければいけないんだけど、海外OTAに私が部屋提供しないのにはこういった理由があるからです。(本当はこれだけの理由ではないのですが、これが今直面している一番の問題です)

検索エンジンって調べれば調べるほど、どこかの資金力のあるOTAに牛耳られてしまう、動線をはられてしまいます。

そりゃあ、Googleは広告収入がモデルのビジネスですから、たくさんの広告料を支払ってくれるOTAを優遇します。

私は黒船軍団にGoogleの検索エンジンをおさえられつつあるという危機感を持っています。

ブログを中心に検索で集客をしていた私の宿にとってこれは非常に危惧すべき問題です。

まとめ

Googleマイビジネスってすごい便利!

実店舗を持っているお店・宿の場合、登録は必須です。

確かに凄い便利なツールです。

でも宿の場合、海外予約サイトと併用すると変な動線ができてしまい、これまでの予約動線を潰されてしまいます。

今後直のお客様が激減、OTA、しかも海外OTA経由のお客様が激増し、しかも手数料15%を取られていく仕組みが構築されてしまいます。

このシャレにならない状況にどれだけ宿業界の人が気づいているのか・・・

Web集客をしていく以上Googleとは縁を切ることはできません。

個人的には海外予約サイトの登録はインバウンドを本気で目指さない限りは慎重になった方が良いと思っています。

インバウンドをするならインバウンド100%のつもりで。国内のお客様を多く抱えている宿が安易にインバウンドもやっておこうか、とするのは現時点では危険です。

いずれにせよ、危機感を持ってこの状況を認識しておきましょう。

何も努力してないのに予約が入ってくるのはむしろ危険、何かあると思った方が良いです。

宿業界の皆様。この状況を認識しましょう。

インバウンドやらないならば、安易に海外OTAに部屋提供するのは避けましょう。

また、これを放置していると

じゃらんnetや楽天トラベルも手数料15%してくる

可能性があります。

コムサポートオフィス代表
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普段は民宿の親父、時々ダイビングインストラクターです。昭和42年生まれのアラフィフ。8年間のサラリーマン生活の後、実家の民宿を継ぐ。一時は1億あった借金を8室の小さな民宿で返済。田舎の小さな事業者は、お金をかけなくてもお客様に喜んでいただいてなおかつしっかりと利益のとれる商いをしないといけません。そのために役立つ情報を日々発信していきます。

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