現時点でのベストと思う観光ガイド論(ジオガイドも含む)~定点ガイドで商いは難しい

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昨日のブログではジオガイドについて、ボランティアガイド、補助金で運営しているガイド団体に対してやや厳しいお話をしたかもしれません。

様々な学びと経験を経て、自分なりのベストと思う観光ガイドの在り方というのが見えてきました。

もちろん現時点でであり、もっともっと良い考え方、活動があるかもしれません。現時点での私の中でまとまっている、マーケティング思考における理想のジオガイド、観光ガイドのお話をさせて頂きます。


ジオガイドのあり方について

おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

お金のとれるガイド。

理想論として掲げていますが、持続可能な地域を作って行くには必要不可欠であると私は考えています。

じゃあ、現有のジオガイド、観光ガイドの皆様が急に有償ガイドになれるのか。

今、一人数百円、一バス数千円でやっているガイドを、エコガイドと同じ相場、一人当たり数千円にまで持ってくることができるのか。

正直厳しいですよね。お金を頂けるだけの価値を提供できるプログラムにしなければなりません。

でも、マーケティング思考によってお金のとれるプログラムにすることは可能です。これまででもいくつか紹介させて頂いていますので、今回まとめてお話いたしますね。

マーケティング思考による有料プログラムの作り方

どうすれば、お金のとれる、人件費を取れるだけの価格設定のガイドができるのか。2つのポイントがあります。

(1)ツアープログラムであること

まず、高価格帯のプログラムとしての条件。「ガイドプログラム」ではなく「ガイドツアー」でないといけない、ということです。

ガイドプログラムとは特定のジオサイト、観光地だけを案内する、ということ。ガイドツアーとは最低でも2箇所以上のジオサイトか観光地を結び、そこを案内することで「旅」が成立すること。1箇所のみの場合は、なんらかの体験型アクティビティがセットになっていること。

移動手段は徒歩(例えばノルディックウォーク)でも良いし、自転車、カヌー、スノーケリング、何でもOK。

重要なのは移動中は参加者が強制的に誰かの話を聞くのではなく、疑問に思ったことを教えてもらう程度のスタンスで風景を楽しんだり、ボーッとできる時間を持てることです。


風景を見つめるだけの
時間を持つのも重要

どのような段取りで、どのようなルートで決めたコースを周遊するか。そのチョイスにもガイドのオリジナリティが出ます。ツアーを通して伝えたいテーマを作ることができます。

「ガイド=解説する」

という固定観念にとらわれないこと。

お客様は一緒に旅する友達。友達に対して地元を案内する時どうしますか?

専門的な知識解説はごくわずかなはずです。でも、友達が喜んでくれる最高の景色を見せたい、面白い場所に連れて行きたいと思うはずです。

「面白い」が専門的な知識面から来る場合はあります。でも、話の流れの中から説明するのであって、現場で無理やり聞かせるようなことはしないはずです。

ツアープログラムならば、解説は全体の一部。お客様に見て、感じて楽しんでいただける時間を多めに持っていただけるのです。

何を見せたいかではなく、何を感じてもらいたいか。そんなテーマを持って周遊プログラムを作る。

そこにガイドツアーとしての価値が生まれているのです。

「定点ガイド」ではなく「線」あるいは「立体的」に移動してガイドを行う。

イメージとしては添乗員型ガイドと呼べば良いのでしょうか。まずはこれがお金の取れるガイドになる一つのポイントです。

(2)地元の方との交流はあるか

もう一つのポイント。

ガイドさんも地元の人なので、一方的に話をするのではなく、コミュニケーションが大切。

でも、それ以外にも地元の人と交流する機会はあるか。

交流イベントを行う、というわけではありません。

例えば、漁師町で港を案内していたらそこにいた漁師さんとの会話を楽しむ。畑や田んぼで農業をされている方との会話を楽しむ。


地元の方と触れ合う機会があるか

旅人にとってその旅行の価値を高めるのは「どれだけの有名観光地を見たか」ではありません。「どれだけ地元の人とふれあうことができたか」です。地元の人との交流の多い旅ほど印象に残っているものです。

特別な知識を教えてもらわなくても良いのです。「方言」に触れるだけでも小さいながらも「特別な体験」が積もり積もっていく。

道行く人から笑顔の挨拶を受けるだけでもその地域の印象がぐっと良くなります。道行く人が笑顔で挨拶をしてくれるには?ガイドが普段から地元の人とすれ違う瞬間に笑顔で挨拶をすることです。

そんな光景を見て旅行者も亜顏で挨拶をしあう当事者としての経験を受けることができます。

以上、2つのポイントをお話ししました。

ガイドとして食べていくには地元の人たちとのふれあいのある、ツアー型のガイド。残念ながら現時点では定点ガイドで食べていくのは厳しいというのが私の考えです。

定点ガイドを点と点で結ぶ、というのもNG。お客様の立場からすれば同じガイドが一緒にめぐってくれるのが一番。定点ガイドはそのサポートはできても主役にはなれません。

定点の情報説明だけでお金のとれる人気ガイドになるのは、現時点ではとても難しいのです。

コムサポートオフィス代表
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普段は民宿の親父、時々ダイビングインストラクターです。昭和42年生まれのアラフィフ。8年間のサラリーマン生活の後、実家の民宿を継ぐ。一時は1億あった借金を8室の小さな民宿で返済。田舎の小さな事業者は、お金をかけなくてもお客様に喜んでいただいてなおかつしっかりと利益のとれる商いをしないといけません。そのために役立つ情報を日々発信していきます。

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