昨日のブログ、たくさんのアクセス頂きましたー
ベンチャー型事業承継についてのお話でした!
私と同世代、子どもがそろそろ成人する。あるいはデジタルネイティブな世代がそろそろ就職に関して親の商売を継ぐかどうか悩んでいる。
どちらの立場にせよ、悩んでいる方、いらっしゃいますよね。
おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。
さて、親の商売を継ごうかどうか迷っている方。
継ぐことにしたけど、正直不安な方。
そんな方に対するアドバイスです。
継ぐ時点で商売がうまくいっているか否か心配・・・
まず、最初に気になること。
現時点で親の事業はうまくいっているか。借金の有無。あるとすればどの程度か。
実はこれ、知らずに継ぐ場合が多いんじゃないかと思います。
仮に知ったとしても、その借金の額が大したことないのか、大変なものなのか。最初はわからないものです。
なので、よほどの末期的な状況でない限りは気にしなくてもよいです。
あまりにひどい状況ならば、親も子に継いでくれとは言わないでしょう。
私の場合
私の場合、実家を継いだのが1998年。
私を私立の大学に行かせられたぐらいですから、バブルでかなり潤っっていたのですが、バブルがはじけ、1995年の阪神淡路大震災でお客様は一気に減少。私が帰った時は、貯金が底き、しかもまだ借金が多く残っている状態でした。
更に、お風呂周りの老朽化が進み、男女ともに浴場をリフォームしないとまずいところまで来ていました。
もちろん、それも借金しないといけないレベルでの大規模な改築です。
思えばこの後、貸切風呂を作ったり、社宅を立てたり、最後は部屋を全てトイレ付にする大改築を2009年に行い、その借金との戦いのような日々が最近まで続きました。
今、振り返ってみると帰ってきた20年前の時点での宿の経済状態なんてわかりませんでしたし、わかったところでそれがどれぐらい深刻なものか理解できていませんでした。
ただ、今この年になってみて思うのは、若い時は借金に対する恐怖もなかったし、その分頑張って働こうという気力も充実していました。
「若さ」とは「行動力」です。借金をするというのも「行動力」であり「決断」であり「覚悟」です。
今、この年になって実感するのは事業に必要なのは「お金」ではなく「行動力」です。お金がなければないなりに出来ることからやればよいですし、銀行も行動力のある若者にお金を貸します。
若者の新たな事業、アイデアには銀行も融資という形の投資をしてくれるのです。
逆を言えば、計画性と行動力がないと判断した相手にはお金は貸してくれないでしょう。
資金がなくても商売できる時代になった
更に今の時代、ラッキーなことがあります。いわゆる”設備投資”でお金をかけなくてもアイデアで集客できるモノ消費ではなくコト消費の時代になったのです。
私たちの時代、お客様が来ないのは
うちの宿には露天風呂がないから
うちの宿はバリアフリーじゃないから
うちの宿には部屋にトイレがないから
といったような、設備面でのマイナスが集客に影響すると思い込んでいました。
今は設備が古ければ古いなりにそれが”価値”として売り出す方法もあります。
むしろ、古さを利用して都会のお客様に田舎暮らし体験、海外のお客様に日本の暮らし体験などを提案できます。
広告に対してもそうです。
私のところでも10年ほど前まで年間の広告料を何百万円も使っていました。
今はどうでしょう。広告料は当時の10分の1以下です。「広告」という形での露出よりも、ブログやSNS、あるいは既存のお客様に対するダイレクトメールやニュースレター等でのつながりからの集客の方がよほど安定している時代です。
ということは、いわゆる広告料、販売促進費というものがなくてもやっていける時代なのです。
どうしても資金が必要な場合はクラウドファンディングといったような方法もありますし、今限定ですが、補助金や助成金も充実しています。アイデアさえあれば、事業をやっていくにはとても良い時代になりました。
大切なのは新たなアイデアの創出
大切なのは一つだけです。
ただ単に親の商売を手伝う延長線上で働くのではなく、自分で新たな家庭内起業をするぐらいのつもりでいること。
昨日もお話しましたが、新たな事業を創出すること。今の親の代の商売に若い感性を付加させて新たな顧客を創造すること。
もちろん、親の代の顧客も大切です。親の代の分の顧客名簿があれば、その分だけゼロから起業するよりも有利です。新たなアイデアによって今ある親の代の顧客に自分の代の顧客も足していけば良いのです。
自分が家業に加わった分、今の家業のベースに売上を、利益をプラスオンするんだ。そういった気持ちで家業を継ぐことが一番大切です。
社長が親だからって、給与をお小遣い感覚でもらわないように注意しましょう。
あと、親世代にも注意事項。
子供に対して
「借金が辛い、しんどい」
と愚痴を言いつづけていたら、離れて行っちゃいます。
仕事が”楽しい””やりがいがある”って感じてもらうことが大切です。
コムサポートオフィス代表
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