先日、非常に不愉快な記事を見つけました。
なぜ、日本はクレジットカードを使えるお店が少ないのか。現金のお店が多いのか。
ザックリ言ってしまうと、現金商売の方がお店側が脱税しやすいから、というものです。
この理論で言えば、むしろ私はお客様の支払いがオールカードになってくれた方がありがたいです。現金管理、これ事業者にとってかなーり猥雑です。これが全てキャッシュレスで会計管理できればどんなに楽だろうかと思います。
おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。
先日、京都の伊根の舟屋に行ってきました。
舟屋の鮨割烹でランチをしたり、道の駅や酒蔵へ行ったり、遊覧船に乗ったり・・・
楽しく過ごすことができました。
ただ、私もうっかりしていたのですが、現金を下ろしてくるのを忘れていて7千円ほどしか持っていなかったんですね。
で、行ったお店全てがクレジットカード不可、現金支払いオンリー・・・。支払いとしては別に足りたのですが、カードが使えていたらもっと散財していただろうな、逆にカードが使えないことで節約できたことを良しとしよう、なんて思ってしまいました。
でもこれ、事業者側から見ると損していますよね。カードが使えないことでお客様の財布のひもを締めてしまっている。「海の京都」ですれ違う外国人観光客も多かったのですが、彼らは特にカードが使えなければお土産もそんなに買わないだろうなぁ~と思ってみていました。
日本でクレジットカードが普及しない理由
日本の場合、偽札もほとんど出回りませんし、現金を持ち歩いても安全な国です。なので、キャッシュレスにする必要性を強く感じませんでした。でも、海外観光客が増え、現金を持ち歩かない国の人たちが増えてきています。ネット通販の急激な伸びが日本人においてもカードを持つ人口を増やしています。
なのになぜ、実店舗ではカード決済が増えないのか?
理由はお店側が負担する手数料にあります。
だいたい3~5%ぐらいが相場です。VISAとMASTERは低いですがJCB、アメックス、ダイナーズ等は手数料高めです。
この手数料が高いか低いか。
私は手数料としては高いけど、広告宣伝費として考えると現時点では格安だと考えています。
多くの実店舗がカードが使えない地域においては、Webサイトに「クレジットカードが使えます」と書くだけで下手な宣伝広告よりも費用対効果が高いです。私のように民宿レベルだと、今でも効果があります。まだまだ現金オンリーの宿が多いので、「カードOK」というだけで集客が有利になります。
でも、周囲全ての宿がカードを使えるようになれば、この優位性はありませんので手数料は高いと思うでしょう。
何を持って高いと考えるか。現金会計処理の簡略化、多額の現金管理の負担がなくなることを考えれば、手数料を支払ってでもカード推進を進めるメリットはないわけではありません。
ただ、ここでいう”手数料が高い”は、他の国に比べて日本のクレジットカードの手数料が高すぎるということ。
先にも述べましたように日本の手数料は3~5%。
実は海外ではクレジットカードの手数料が1%以下の国というのがたくさんあります。むしろ、5%近くもとっている国は非常に少ない。
日本だけ手数料が異常に高いのです。
もしも、この手数料が1%以下ならばほとんどの事業者がカード決済を導入するのではないでしょうか。日々の現金会計のチェックがかなり楽になるはずです。
下手な政策や補助金よりも カード手数料の是正に動いてほしい
なぜ、日本だけこんなにカード手数料が高いのでしょうか。
ちなみに中国のクレジットカード手数料は0.3%、日本の10分の1だそうです。
なぜこんなに手数料に違いがあるのかは分かりません。日本はぜひ1%以下で運用できている国のノウハウを学んでほしい。あるいは、少しでもその手数料に近づけるように国を挙げて努力してほしい。
国自体がキャッシュレス化を進めてはいますが、多くの国民が事業者側に5%近くの手数料がかかっていることを知りませんし、事業者側もこんなに手数料が高いのは日本だけということを知りません。
そもそも、カード利用できるお店が増えれば、それだけ消費活動、特に外出しての消費活動は増えると思うのです。
事業者のカード端末設置を促すだけでなく、手数料の低率化を国をあげてやっていただきたい。切に願います。
コムサポートオフィス代表
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