昨日のまでのプランタイトルシリーズ、いかがでしたか?
プランタイトルに絞って考えることで、私自身も様々な気づきがありました。
今日はそんな気づきからマーケティング全般に言えることをお話ししたいと思います。
おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。
何度も言いましたように、プランタイトルを考える際、「お客様が誰か、どんな人か」を考えることが大切です。これは、どんな業種のどんな商品にも言えます。
POPを作る時、チラシを作る時。Webサイトのキャッチコピーやブログを書く時などもそうです。
ただ、注意しなければならないのは、自分たちが「これを提供したい!」と思うものと「お客様が求めているものが違う」、あるいは世の中の流れがこうだから、とそれに迎合すると自分の事業のお客様とは異なる、ということがあります。
世の中は禁煙だから・・・
最近、禁煙の議論が強いです。公共の場では禁煙。これは仕方ない。では、宿の場合お部屋を禁煙にすべきかどうか。世の中は禁煙スペースを増やす方向へ向かっている。禁煙のニーズの方が高まっている。
これはその通りです。私自身、タバコを吸わないのでいっそのこと全館禁煙にできればそんなにいいか、というのが本音です。
しかし、あなたの宿のお客様は喫煙者と禁煙者、どちらが多いでしょうか。
以下に性別・年代別喫煙率の推移というJTの出しているデータがあります。
昭和40年に男性の喫煙率82%が平成29年には28%になっています。
ということは、3人に1人が喫煙。2人が嫌煙(もしくは禁煙)。
女性の平成29年の喫煙率は9%。例えば、宿が女性メインであれば、思い切って全館禁煙とするのも一つの方法です。
しかし、男性のグループ旅行のお客様の多い宿の場合、安直に世の中のデータから決めることはできません。
自分の宿の常連さんの喫煙率、というのはでないかもしれませんが、それが感覚的にでも世の中の数値よりも高いようならば、安易に世の中の流れや自分の思いで決められない場合があります。
今の若い人は入れ墨に抵抗はない!?
例えば、近年は若い人の中でタトゥー(入れ墨)はそんなに違和感ありません。ファッションの一つでもあります。
外国人にも多く、インバウンドにおいて
よく議論の対象になります
でも、年配の人の中にはまだまだ抵抗のある人は多いでしょう。
今の時代、タトゥーはファッションだから。
その事業者さんのお客様の年齢層が低ければそれでも良いかもしれません。
「入れ墨のある方のご入浴禁止」というポスターを貼っている温浴施設は見かけますが「ファッションタトゥーでの入浴可能」というのは見かけないですよね。
もしも、その温浴施設が年配者の湯治客を対象にしているのであれば、「入れ墨のある方のご入浴禁止」の判断は正しい。
「今の若い人たちの間では~」という論理は成り立たないわけです。
ニッチ戦略もお客様ベースに考えよう
世の中の流れに逆らった逆転の発想はニッチ戦略としてはあり、とよく言われています。
禁煙全盛の時代、喫煙者にやさしい宿、飲食店を考えてみよう。
ファッションタトゥーも流行っている。「入れ墨のある入浴者お断り」というのはもう古い。
先にあげた2つの事例のような発想をしてみるのもマーケティングの思考としてはよくあるやり方です。
でも、このようなアイデアは自分のインスピレーションから起こったもので、お客様思考ではありません。
もちろん、今から新規で商売を行う、常連さんはゼロなので、そういったニッチなお客様を対象とした商売を行うんだ、というのであれば考え方としてはありです。
しかし、既に商売を始めている、常連さんがいらっしゃる場合は、
今いる常連さんが喜んで下さることって何だろう
という発想をすることがとても大切。
自社の持つ施設やマンパワーを使った場合に喜んで下さっている、満足して下さっているのが今の常連様です。
今の常連様が喜んで下さっているコト、モノは何かを把握し、それを最大化して同じようなカテゴリーのお客様に来て頂くのがマーケティングです。
このやり方こそがクレームの少ない自社に会ったお客様を増やしていくコツ。自分のひらめいたアイデアが、自分ベースで出たアイデアか、お客様ベースで出たアイデアか。
プランタイトルも同様です。自分本位の発想ではなく、自社のお客様のカテゴリー、特に常連さんのウォンツに則したものであるか。
自社の強みのヒントはお客様の声にあります。自分の思い付きよりも、今いらして下さっている常連さんのウォンツを最大化させることの方が大切です。
もちろん、自分のやりたいこと、好きなこととお客様のウォンツが重なる部分があれば、最高です。
コムサポートオフィス代表
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