「忙しい!」
「自分が二人いたら!」
以前はよくそう思っていました。
今は忙しくてもそうは思わないようになりました。
「忙しい」には2種類あるんだなぁって。
今日はまずはじめにこの2つの「忙しい」の違いについてお話ししたいと思います。
おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。
2つの忙しい。このことに気づいたのは、サラリーマン時代と今の自分の時間の使い方、時間拘束のされ方を振り返り、比較してみたからです。
時間が拘束されていて忙しい(サラリーマン)
学生時代、サラリーマン時代は、今思うと「〇時~〇時まで仕事」というタイムカードに束縛されたような生活でした。その時間は仕事に集中です。
特に私の場合、時間管理の厳しい会社にいました。営業中に喫茶店とかでお茶を飲んで休憩、というのも不可でした。せいぜいコンビニか自販機で缶コーヒーを買うぐらい。
会議はお客様から電話がかかってこない時間にすること、というのが原則。なのでいつもPM7時以降でした。日中に会議に出た記憶は休日出勤した時だけです(笑)。
これで残業代が出なければブラック企業ですが、営業職なのにしっかり残業代が出たので、給料もとても良かったです。
また、タイムカードを押した後、お休みの日は自由でした。特にゴールデンウイークとお盆、年末年始は長期休暇。毎年年3回6泊7日ぐらいで宮古島へダイビングに行っていました。
当時はインターネットやスマートフォンは勿論のこと、携帯電話すらない時代。仕事中に仕事関係者以外の人と連絡を取り合う手段もありません。今よりも仕事に集中できた時代かもしれませんが、仕事中にプライベートを持ち込むことは皆無な時代でした。オンとオフがものすごーくはっきりしていました。
やることが複数あって忙しい(自営業)
一方で、自営業になってから。時間の組み立て方は自由です。働いても働かなくてもよい。ただ、20代8年間の習慣があり、働かないと落ち着かない自分がいました。どんどん仕事を作ってしまいます。その仕事に追われます。大きな借金でもしようものならば、それを返すだけの大きな仕事をしなければなりません。サラリーマン時代に”遊び”だったダイビングも30代以降仕事にしてしまいました。
それでも今から何をやるか、それを決める自由度はサラリーマン時代よりもあったように思います。やるかやらないかは自分で決められる。忙しいのはそれだけ仕事を入れた自分の責任。
今になってわかってきたことですが、「やらない決断」をどれだけ持てるかが重要。断れない、止められない習慣を持っていると自分で自分の行動を結果として制限してしまいます。
また、「やらない」ではなく「誰かほかの人に代わってもらう」も重要。
何か事を始め、それが忙しくなると次に新たなことができなくなります。今ではダイビング事業は代わりにガイドや講習をしてくれるスタッフがたくさんいてくれています。
「やらない決断」あるいは「代わりを見つける」。
そのことがわかってからは、タイムカードのない生活である今の方が精神的には楽だと思うようになりました。
大切なのは考える時間を持つ心の余裕
本当に忙しいというのは自由に考え事をできる時間のゆとりが持てていない時ということが最近分かってきました。
アイデアを考える時間。思いついたアイデアを広げたり深めたり、自由に発想する時間。それによってワクワクする時間。
サラリーマン時代でも独立してからも、何かアイデアが浮かぶと、すぐそのあとの忙しさから何思いついたのすら忘れてしまう、ということがよくありました。
更には考えるのが面倒くさくなっていってしまう。
今の私は思いついたことを備忘録的に書く習慣としてブログやSNSを活用しています。
理想としては、以下のように順に考えていく。
(1)やるべきことを書きだす。
(2)優先順位をつける。
(3)上から順番にやっていく。
(4)やりたくないことはやらないと決める。又は代わりにできる人がいないか考えてみる。
特に(4)が重要。先送り、後回しではなく、やらないと決めること。あるいはいつまでも自分のところで止めておかないこと。
それが誰かから頼まれたことであったら、うやむやにするのではなく、「やらない」「できない」と返事をすること。はっきり返事ができないことは最初から引き受けないことが大切です。
サラリーマンと自営業、どっちの方が忙しい?
「忙しい」とは「心を亡くす」とはよくいったものです。要は、考える時間を持つ心のゆとりを持つこと。一旦立ち止まって考える時間を持つこと。
これってサラリーマンだからとか自営業だからだというのは関係ありません。
どっちの方が自分にあっているか、自分が楽しく仕事をしやすいかで決めればよいことです。
自分で時間を自由にコントロールできるのは自営業です。でも、ちゃんとコントロールできる意思を持たなければなりません。
昔ならば公私を分けろ、と言われたでしょう。
今は”公”に”私”を取り込んで夢中になる、続ける工夫ができるようになることが大切な時代です。
でも”私”の遊びが全く”公”の仕事に活かされない、ダラダラと管理できない生活に陥ってしまう人は自営業に向いていません。
私の場合、時間管理の厳しい会社で8年間過ごさせて頂いたのが、自営業となってからとても役立っているように思います。
「忙しい」と言う言葉を発してしまった時、何が忙しくさせているか考えてみましょう。
考え、整理する時間を持つことで糸口が見つかります。
コムサポートオフィス代表
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