安く売るのは良いこと?!値上げすることに罪悪感を持っていると大変な時代になってきた

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新しいことに挑戦する!

というと、ハードルが高くなりますよね。

新しいことを試してみよう!

というと、ちょっとやってみようかな。

ダメだったら止めるなり、やり方変えるなりすればいいんだから。

そんな風に思うと「行動する」一歩が踏み出しやすくなると思いませんか?

おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

さてさて。この冬。私は宿のお仕事で試してみたいことがあったのです。

それはズバリ宿泊価格の「値上げ」です。もちろん、値上げしづらい気持ちはあったんですけどね。


「値上げ」するのは悪いこと?

値上げをせざる得ない状況

私の住む香美町の問題点。集客を食材に頼っているということ。

もちろん、それだけ恵まれているというのがあります。

松葉ガニと但馬牛という山海のA級グルメが当たり前のようにある町。

ノドグロや活イカ。ブームになる食材が次々と特産である。こんな恵まれた環境はありません。

でも・・・。

これって良いことばかりではないのです。

地域食材。特に海産物はミズモノ。注目すればそれだけ価格が高騰するのです。

値上げを検討しなければならない外的要因は私が思うだけでも3つあります。(本当はもっとあるかもしれないけど代表的なやつだけ)

原材料費の価格上昇

先も述べましたように自然のものは環境に影響します。豊漁&豊作の時もあれば、全然手に入らなくなる時も。特産品としてPRしたのにいざお客様がいらした時にモノがない。あるいは高くて手に入らないでは本末転倒です。


年40%ずつ価格上昇中の松葉ガニ


昨年10月以降漁獲高が激減。
函館でも確保に苦戦している活イカ

のどぐろも、価格高騰しています。正直、宿泊において食材をアピールしたプランの場合、以前の料金ではできなくなってきています。

食材にあぐらをかいた地域振興は、食材不足や高騰の際、リカバリーできないリスクがあります。

(参考)イカ、カツオ、ノドグロなど相次ぐ「不漁」
         ・・・魚介類の町おこしはそろそろ限界に? 

食材の価値をしっかり伝え、価格が高騰したならばそのこともお伝えした上で値段を上げさせていただく。「値上げを我慢する」なんてことは結局続けることができず、お互いが不幸になります。

空前の人手不足

更に、人手確保があらゆる業界で緊急の課題になってきています。バブル期の人手不足感の水準に現在並んでいるのだとか。

詳しくはこちら↓↓↓

たくさんのお客様をお受けしても対応できる従業員数の確保が厳しくなってきています。

ただ、ここで注意しないといけないのは、値上げをして従業員の給与をUPさせることで人手を確保しよう、人手不足を解消しよう、と言っているのではないことです。

それは同業者間で不毛な争いをするだけです。

特に地方に住んでいる限り、人手は限られます。お客様が来たら来ただけ繁忙期に合わせて人手を確保するというのはどんどん難しくなってきます。

今いる従業員数で無理なくお客様に対応できるのはどれぐらいかを考えておくこと。マンパワーに則したお客様の数を受けられるよう、バランスをとることが大切です。

繁忙期に料金を高くするのも一つの方法です。

「その料金を支払ってでもあたなから、あなたの店で買いたい」

と言って下さるお客様にい越しいただく、ということなのですから。

繁忙期ほど常連様が多い。繁忙期でもお客様の満足度が高い。この部分のクオリティを下げないためのマンパワーは常に確保できる状態を保つことが優先です。

人手がないからと、経営者だけで馬車馬のように無理して働き続けるのも身体を壊すだけ、良いことはありません。

お客様に「幸せ」をお届けできない

私たちは自分が幸せになるためだけに生まれてきたわけではありません。誰かを幸せにする、喜んでもらうことこそが自分の幸せを実感する瞬間です。

一過性でお客様を集めても、周辺の渋滞を巻き起こしたり、きちんとしたおもてなしができずに自分やお店、更には地域に対する悪い印象を持たれてしまっては本末転倒。


繁忙日の5/3に宿泊のお客様から頂いたお声
これまでは繁忙日ほどクレームが多かった

繁忙日でもいつもと同じようにおもてなし出来ること。

忙しさもキャパを超えると”お客様の数をさばく”状態になってしまいます。

自分たちが対応できる以上のお客様を受け入れて、満足のいくおもてなしができますか?

自社の商品やサービスを通してお客様を「幸せ」にしている実感がありますか?

私がお客様の立場ならば、

「料金あがっても良いので、お客様の数減らして」

って思います。

料金を上げて受けるお客様の数も増やすのではないですよ。←ここ、重要です。

料金を上げた分、お客様の数を減らすのです。

お越し下さったお客様にゆっくりして頂くために。

世の中は値上げを受け入れている

最近、値上げのニュースが多くなってきてると思いませんか?

電気・ガス料金、バターやティッシュなど値上げ

酒や家電の「値上げ」が夏以降に相次ぎそうな理由

わかりやすいというか、今一番トレンドなのは宅配サービスの値上げですよね。

宅急便の基本運賃改定と各種サービスの内容変更および新設について(ヤマト運輸)

もうね。内閣府が発表する景気動向の調査において、「人手不足」と「コスト上昇」がハッキリと示されているのです。

内閣府の発表はとても分かりづらいです。それを解説した以下のサイトがわかりやすいです。

人材を確保するためのコストアップは必要不可欠となり、それが中小企業にとっては重い負担となっている言及が見受けられる。とはいえコスト上昇を避けながら人材を確保する考えはデフレ感覚下のものであり、現状はすでにそのような環境では無い事を認識する必要がある(以下略)

そうなんです。値上げをせずに人材も確保する。今はもうそういった状況ではありません。幸いなことに、景気自体は先行き不透明ながらも落ちているわけではありません。価値あるものをしっかりとお届けすれば、商売自体はしっかりとやって行けるのです。

値上げは「考え方」と「伝え方」次第

多くの事業者が「値上げ」に罪悪感を持っています。「値上げ」せずに販売できることを”善”と思っています。(あるいは、思い込んでいます)

実は私、「値上げしない」というのも「安売り」と同義語なんじゃないかなって最近感じています。

価格設定はとても難しいです。

連日満室、完売商品であれば、それは値上げすることで、本当に欲しい方にだけ届くようにする必要があります。

何よりしっかり利益をとることで、更に良い商品・サービスを提供できます。

同じ料金のまま人手を増やし、生産量、対応量を増やすというこれまでの考え方はもう通用しません。

あるいは、その商品・サービスはたくさんの人に受け入れられないかもしれませんが、特定の人にとっては高くても欲しい商品かもしれません。

同じ10万円を稼ぐのでも、100円で1000人集めるよりも、1万円で10人集める方が簡単です。


ガイドツアーを企画する際に
よくお話しする話ですね

値上げの理由を明確にし、価値を伝えること

価格を高くした場合、高い理由を明確にし、その伝え方を工夫することが重要です。

値上げに関して、私が考え、試してみたことを多くの方事業者の皆さんにお伝えしたいのですが

「値上げ」って自分には関係ない

と思っている人が多いようです。

というのも、このテーマでセミナーを企画したら反応が低かったからです(笑)。


詳しくはこちら
画像をクリックorタップでも詳細に飛びます

自分のお店は「値上げ」とは関係ないって思っていませんか?

本当はもっともっと価値あるものを安くで売ってしまい、辛い思いをしている方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

5/16のコムサポセミナーではこの冬に試してみた値上げについての具体的なお話します。

安売りが悪なのと同様、今のままの価格で販売していることが、自分にもお客様にも世の中にとっても良くないことに私は気づきました。

安くで売ることは良いことだ。

この考え方、自分のビジネスの邪魔をしています。

この呪縛から逃れることがこれからのビジネスの大きなヒントになります。

内閣府の発表からみても、世の中がそっちの方向に向かっているのですから、早く考え方を変えたもの勝ちです。

あ、最後は宣伝になってしまいましたが、多くの方にこの考え方を早く知っていただきたいと思っています。

 コムサポートオフィス代表
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普段は民宿の親父、時々ダイビングインストラクターです。昭和42年生まれのアラフィフ。8年間のサラリーマン生活の後、実家の民宿を継ぐ。一時は1億あった借金を8室の小さな民宿で返済。田舎の小さな事業者は、お金をかけなくてもお客様に喜んでいただいてなおかつしっかりと利益のとれる商いをしないといけません。そのために役立つ情報を日々発信していきます。

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