まちの宿泊者数を10万人増やす方法をガチで考えてみた~新しい考え方・やり方が行動できるか?

マーケティング

先日お話した私の住んでいるまちの総合計画。

観光宿泊者数を32.6万人を6年で42.6万人にアップさせたい。

ちなみにここ数年、冬の雪不足によりスキー場の落ち込みが激しく、宿泊者数はまち全体として減少傾向にあります。暖冬が続いていますし、今年も大雪が降ったのは2月。年末年始のかきいれ時に全く雪が降らず、スキー場は厳しい状況でした。


ウインタースポーツの入れ込み数は
お天気の影響を受けやすい

さて、どのように宿泊客を増やしますか??

 

おはようございます!普段は民宿&ダイビングショップの親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

もう、選挙ネタは終了しましたが、一昨日のブログ記事

選挙で自分たちの首長を選ぶということ~ちゃんと公約を確認しましたか?
昨日のブログ、実は選挙結果が出る前に書いたものです。あくまで選挙前1週間の私の考えていたことです。 その中で、 「単なる...

で紹介した

観光宿泊者数
H26年度32.6万人 H32年度に42.6万人 
 
なんと、10万人の30.6%アップ!!
 
が夫婦の会話の中で話題になり。
 
もしも、自分が10万人宿泊者数をUPさせなければならないミッションを背負った場合、どう考え、どう行動するか、という話になりました。
 
面白いシュミレーションなので、あくまで私だったら、ということでガチで考えてみますね。
 
 
約200軒の宿泊施設のある香美町。そのほとんどが10室以下の民宿やペンション。宿泊業としての主な売上は夏の海水浴。冬のスキー場。松葉ガニ料理。ザックリとした割合で行くとスキー場関連の山の宿が50軒、海水浴&松葉ガニの海の宿が150軒、1:3ぐらいの割合です。
ちなみに私の宿で8室。年間の宿泊者数は述べ3千人ほどです。32.6万人というのを3千人で割ると1086軒になります。10室以下の宿がほとんどの中、勘定合わないですよね?
 
これにはからくりがあります。おそらく、自然学校の児童や合宿の生徒の数が入っています。
 
あくまで延べ数です。100名の児童が自然学校で4泊5日すれば1度で宿泊者数400人です。あるいは30名の生徒が4泊5日で合宿を行えば120名です。スキーシーズン以外は合宿の受け入れの多い山側の宿泊施設。海側も夏には自然学校の受け入れをしています。
 
今年も私はマリンアクティビティで
自然学校のお手伝いをします!
 
以前から観光客は入れ込み数ではなく、日帰りを除いた宿泊人数でみなければいけない、といっていましたが、香美町の場合やや特殊事情があるかもしれません。
 
自然学校や合宿生徒は単価が低い。逆に松葉ガニシーズンのお客様は単価が高い。
 
おそらく単価は倍以上異なります。
 
その為、この宿泊人数を10万人増やす、という考え方はなかなかの曲者です。
 

もしも、宿泊人数を増やすならば・・・

 
やはり、3泊4日とか、4泊5日プランを作ることです。
 

自然学校や合宿の受け入れを増やすの??
 
実は、この自然学校や合宿受け入れも年々の少子化や他の観光地との競合激化で簡単ではありません。
 
私ならば、外国人のロングステイでの長期休暇プランを検討します。
 
海外では長期休暇は当たり前
 
もちろん、上記のようなシニア層のカップルが長期休暇をとれるようなリゾート地とは言えないかもしれません。
 
が、民宿やペンションの多い土地柄を逆手にとって、ホームスティタイプの長期滞在の受け入れは可能です。
 
 
農林漁業体験ができるのが香美町の強み。小規模宿泊施設、民宿やペンションならではの距離の近さは民泊よりも長く、ホームスティよりも短い滞在に適しているのではないでしょうか。
 
ただし、そのためには観光業だけでなんとかしようとするのではなく、他の産業との”連携”が必要になります。 
 
それによって地域内消費額を上げていく意識も大切です。

1泊2日しか販売できない現状

 
実は、香美町、特に海辺の香住区内の宿には大きな問題点があります。
 
それは、私の宿もそうですが、連泊対応できない宿が多いということ。
 
”食”をウリにした宿泊施設は、毎日ご馳走を強要してしまうことになります。
 
どんなに美味しいカニでも
お客様にとって、毎日はさすがに・・・
 
 つまり、今の香美町、特に香住区の宿のビジネスモデルは高単価1泊のみです。それで現在結果の出ている宿は今のビジネスモデルを変えられないでしょう。
 
ということはどうすればよいか。
 
冬のカニシーズン以外は積極的に長期ステイの提案に切り替えるための勉強会を行う。
 
あるいは、ビジネスモデルを変えても良いと思っている人、現在空き家や廃業予定の民宿・ペンションを利用してゲストハウスを開業されたい方等に呼びかけてみる。
 
そもそも現状の宿泊者数に10万人プラスするのです。今の宿泊施設数でまかなえない可能性も高いです。人口減少や空き家対策も同時に行ってしまいたいところです。
 

今までのやり方では無理です!!

 
一番言っておきたいことは、今までのやり方では無理、ということです。神戸営業所を作って営業力、発信力を強化する。余部橋りょうにエレベーターを設置して新たな観光スポットを増やす。
 
個人的にはここにエレベーターを設置
しても宿泊者数増には効果ないと考えています
 
今のままで何かを強化する、増やすというのはせいぜい頑張って現状維持。数値目標をUPさせる効果はありません。
 
イベントを増やして日役が増え、どんどん住民が疲弊していくのも同様です。
 
気がつくと「かにまつり」が年4回も・・・
似たようなイベントを増やすのは効果なし
 
売上でも入れ込み数でも、数字を増加させようと思ったら、今までのやり方考え方では変わらない、ということを自覚する必要があります。
 
そう。これまでのやり方、常識を疑うことからスタートです。
 
蟹や但馬牛というA級食材のあることが、1泊2日に固定されたグルメ旅行しかできない宿泊施設特性を作ってしまいました。
 
でも逆に、民宿やペンションがほとんどで、高級旅館やホテルがないという、宿泊数を増やすのにデメリットとなりそうな自体が民泊やゲストハウススタイルの導入しやすさにつながっています。
 
チャンスがピンチ、ピンチがチャンスになる可能性がたくさんあります。
 
最後は・・・
 
今までにないやり方をやる、と決めて実際にやる勇気です。
 
さて。新たな首長と議員さんたちは第2次総合計画実現に向けて、どんな新たなやり方、行動を示して下さるでしょうか。
 
私は10万人UPを必ず達成してほしいとは思っていません。10万人UPのためにどんなアイデアを出し、どんな行動をこれから4年間でしていくか、です。
 
突飛なものであればあるほど、応援したいです。
 
逆に、これまでのやり方を世襲したままで3割アップを目指すのであれば・・・・
 
4年後の選挙でしっかりとその結果責任をとってもらいたいと思います。
 
あれ?!
 
結局今日も選挙ネタになっているf^^;;。
 
個人的には数値目標を掲げるならば、地域内消費額を掲げることが理想と考えています。このことに関してはまた、何かの機会にお話できれば。
 
 
コムサポートオフィス代表
今井ひろこのブログはこちら
お問い合わせもこちらから

↓↓↓
今井ひろこドットコム
今井ひろこドットコム
 
タイトルとURLをコピーしました