昨日のお話の続きです。自分は経験が浅い。お客様から高額な料金をいただけるのか。最初は自信がありませんでした。では、それをどうやって克服したか。
自分のダイビング事業で行った過去を振り返ってお話していきます。
おはようございます!普段は民宿の親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。
ダイビングでのビジネスモデルを確立した流れ
ガイドだけでは食べていけない。そもそもダイバーがいないのです。講習をしてダイバーを育成してその人たちが遊びで潜りに来る循環を作らないとやっていけないことに気づき、Cカード取得講習に力を入れだしました。
お陰様で地元の某市民病院の中で広まり、たくさんの地元ダイバーが生まれました。その後、日本海側の夏の透明度の良さを活かし、もっとダイバーを増やす活動、とりあえず最初の一歩を踏み出してもらうきっかけにならないかと、体験ダイビングに力を入れるようになりました。
更には単価を上げるための工夫として宿泊とセットになった体験ダイビングへとシフトしていきました。
今振り返るとこの流れは正解でした。自分の経験値も徐々に上げていける結果となったのですから。
これまでの流れとしてはそんな感じなのですが、最初は私も新米ガイド、新米インストラクターだったわけです。お金をとれるだけのガイド、講習をどうすればできるのか、悩みました。
経験のなさはこうやってカバーした
では、経験のなさからくる「お金がとれない」「とる自信がない」マインドをどのように克服していったか。大きくあげると2つあります。一つは環境、地域性を取り入れること、もう一つは経験したことを公開していったという点です。
環境、地域性を最大限に活かす
まず、自分の地域性、環境的に優れている点を最大限に活かしました。
日本海側のメリット。夏に透明度がいい。ダイバーの方ならばご存知ですが、夏、最もダイビングを快適にできるシーズンに透明度が悪くなるのが本州の太平洋側です。私自身、伊豆半島でダイビングをスタートさせたのですが、6-8月のダイビングはみそ汁の中を潜っているような透明度なことが多くありました。日本海側ならばベストシーズンに抜群の透明度でダイビングを楽しめるのです。
そして、関西のダイビング事情。関東ではビーチダイビングでも水深が簡単に確保できるのが当たり前でしたが、関西、特に紀伊半島はビーチエントリーで水深のとれないダイビングエリアが多かった。なのでコストのかかるボートダイビングが主流。それに比べて私のホームグラウンドである佐津、竹野切浜、香住今子浦などはビーチから簡単に水深が確保できる場所でした。
すぐにドン深になる。ウエットスーツで快適に潜れる時期に透明度が良い。これがどんなメリットになるか。
初心者に優しい、講習、体験ダイビングに適したビーチなのです。
関東では当たり前のことが関西では価値になる。関東でダイビング経験を積み、関西でダイビングサービスを始めた私だから気づけたことかもしれません。
伊豆半島を中心に太平洋側しかダイビングの選択肢のない首都圏のダイバーに対し、紀伊半島、四国、日本海と南北にダイビングポイントを持っている関西のダイバーにとっての利便性はダイビングを商売にしようと思った時に大きな利点だと認識していました。
そもそも私の住む香住や竹野がダイビングエリアとしてほとんど認知されていなかったのもチャンスと思いました。
「経験」を気づきとして発信した!!
「経験がない」というのはデメリットでしょうか。確かにベテランインストラクターは何かトラブルが起こった際の対応の手数が豊富です。でも、今だから後付けでいえること。新米インストラクターの方が教え方が丁寧で、基本に忠実に講習を行います。なので、むしろトラブルが少ない。
疑問があればそのままにしない。対応方法を学び、自分の糧とする。ベテランになるほど無意識に対応できてしまうんですね。
先述したように「ガイド」よりも「講習」に力を入れなければならない地域性もありました。でも、ガイドよりも講習の方がお客様との距離を近づけながら丁寧に行うことができたのです。
わからないから、初心者だから調べる。私の強みは実践で得たこと、学んだことをWebにアップしたこと。まだ「ブログ」のなかった時代です。文章化して公開する手法は、後に今のブログに続く私のストロングポイントなのかもしれません(笑)。
2001年というとまだWebも始まった頃。売り手側にとって都合の悪いことは極力書かなかった時代です。そんな中で、セールストークからくる矛盾を自分が調べ、かつ実践していってみた経験を踏まえてズケズケと書いていきました。
今見返すと、業界のタブーばかりを
書いていた(笑)「Diving Think Tank」
※ドメインを閉鎖したため、このサイトはもうありません。
例えば業界関係者を敵に回してしまうようなもの。
「泳げなくてもダイビングはできますよ」そんなセールストークが当時はまだ普通でした。それに対するコラム。
「コンタクトレンズでのダイビングはダメ!!」そう言い切るインストラクターが多かった時代。それに対するコラム。
あるいは、当時ネット上に多かった都市型ショップ否定派の人たちに対して喧嘩を売っているような「器材は新品か中古か」「器材の定価販売の是非」「講習時の人数費に関する考察」などのコラム。
アーカイブで目を通してみましたが、攻めてましたわ、私(苦笑)。若かったですf^^;
でも、こういった個性的なコラムのおかげで一定のファンがついてくれたのだと思います。
一つだけアーカイブからコピペしておきます。2001年の段階では秀逸なコラムだったと思います。
経験がない者が行動をすると発見の毎日です。普通は経験のなさを隠すものですよね。私はむしろ、どんどんそれを公開しました。まだブログがなかった時代ですので、コラム&掲示板型Webサイトを作って。
間違いを指摘されたら直せばいいや。でも、自分の中で実際に現場で感じたこと、経験したことを書くように心がけました。決して机上の空論では書かない事。経験した人でないと書けない事。
経験から得た気づきが自信になりお金に反映される
以上でお分かりいただけたでしょうか。上記はダイビング講習でのお話ですが、実際には「ダイビングガイド」に関しても同じように経験から得た気づきをアウトプットしていきました。アウトプットしていくことで、経験が文字化され、情報になります。これがたまっていけば自信になります。自信がつけばお金を頂ける抵抗がなくなってきます。
経験値をあげればプロとしてお金をいただく自信がついてくる。
確かにそうです。でも、他にもたくさんのガイドやインストラクターがいる中で、お客様はなぜあなたを選ばないといけないのか。
経験を文字化して発信する。その発信の”質”がお金を支払って下さるお客様を集めます。
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未熟な経験のカミングアウトな発信に人は集まるの?
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なにも失敗談を書けと言っているわけではありません。発見を日々書くことで読者に「成長」を感じてもらう。「感性」を感じてもらう。
インストラクターはかっこよくなければいけない。ガイドは物知りでなくてはいけない。そんな固定観念ないでしょうか。
お客様は感性のあう人を探しています。人間味のある人を求めています。
初心者の頃でしか感じない事、書けない事ってあります。
未熟でも一生懸命発信することが大切。
今ならば「ブログ」がありますので発信がとても容易になりました。
「発信」することこそがお金をとる自信をつける第一歩になる。
それが私の経験から言えることです。それが宿になっても、コムサポ(集客コンサルタント会社)になっても同じこと。経験、気づきを発信することで自信を積み重ねていく手法は同じです。
毎日そのことばかり考えている時点で経験に関係なくプロ
昨日の自分より今日の自分の方が1日経験している分成長しているはず。1日1記事書けば3年弱で千の記事数=経験値が出来上がります。そうなるともう新米ではありません。プロとは自分の得意なことを毎日考えている人のことです。文字化し、発信すれば共感者も増えます。発信が途中で止まらなければ、「人としての信頼度」も増します。
そのことばかり毎日考えている時点であなたはお金をもらっても良いプロなのです。
ちなみにこのブログはまだ167記事目です。たかだか5ヶ月半です。でも、こういったことを書く人、考えている人だって認識、毎日お読みいただいている方にはできてますよね?
宿もブログがない頃からコラムを書いていました。30歳で宿を継いだ時は宿業のこと、地元のこと、何もわかっていなかったのです。
稚拙な内容ですが、2000年の時点で
発信してたのってすごくないですか^^
やってること、今も昔も一緒だよーーーー(笑)
誰にだって初心者の頃はありました。誰も一気に成長したのではなく、階段を1段ずつ上っていくような感じでちょっとずつだったはずです。振り返ると高いところに来ていた。でも、まだまだもっと高みを目指そう。そんな感じですよね。
それが可視化できる工夫をしてみることなんじゃないかなぁ、と今になって実感しています。
私はお金の問題、自信の問題もブログで解決したということで。
今も昔も私、やってること同じですf^^;。
私が毎日ブログが書けるのは、発信することによる成功体験が身体に染み付いているからかもしれません。
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このテーマ。これで終わりじゃありません。お金のメンタルブロックには様々な要因があります。これ以外のお話も続けます。
コムサポートオフィス代表
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