11月6-11日、インドで開催のGoogle プロダクトエキスパートサミットに招待されました

GooglePESummit24 Googleビジネスプロフィール

こんにちは。コムサポートオフィス代表今井ひろこです。

今回のブログは、11月にインドの首都デリー近郊の街・グルガオンのGoogleオフィスで開催された、Googleプロダクトエキスパートサミット(イベント)や観光で感じたことについてお伝えします。

サミットでの受賞やインドでの文化体験、デジタル化の現状について語っています。特にインドにおけるQR決済の普及や、教育機会の不足と社会問題との関連性について考察。 また、自身のGoogleビジネスプロフィールに関する活動や、地方の事業者支援についても触れました。

今回もGoogleから招待され、サミットにかかる費用は全てGoogle側が負担くださいました。本当にありがとうございます。

Googleプロダクトエキスパートサミットとは?

Googleプロダクトエキスパートが年1回集まって、研修会やパーティーに参加します。隔年でリージョン(世界を3−4地域に分けて)、グローバル(全世界対象に1カ所)と開催されます。今年は11月7−8日の予定で、私の暮らす日本はインドになりました。

現地に招待されるのはGoogleプロダクトエキスパートの中でも上位2ステータス(Diamond、Platinum)で、その下のGold、Silverステータスはオンラインのみ参加できました。

研修会ではプロダクトの最新情報や、Googleが目指す世界について報告がありますが、秘密保持契約を結んでいる関係で、研修会の中で聞いたことについては何一つ明らかにできません。ご了承ください。

プロダクトエキスパートサミットの様子は以下の公式YouTubeでご覧下さい。

PES Gurugram 2024 Rewind
Highlights from the Asia-Pacific Product Experts Summit that...

今回は4つ、報告をさせて頂きます。

到着日に早速トラブル発生

11月6日は朝5時に起きて、鳥取空港→羽田空港→インディラガンディー国際空港と乗り継ぎ、そこからカーチェイスで、こちらのホテルまで移動に合計15時間かかりました。
6日は、早速インドの洗礼をば。
私のインド観光ビザの取得ミス(?)と、旅行会社の航空券の手配ミス(12歳以下の女児と登録)が重なり、朝6時から鳥取空港で搭乗手続きをしていましたが、トラブル発生。「後は羽田のスタッフに引き継ぎます」と、保安検査〆切30秒前にようやく滑り込みセーフ。ほんま、無理だと思った・・・
羽田空港に着いたら、特に何も無く通過。
そして、悪い予感が的中し、入国審査でSTOP! 印刷して持って来たe-VISA(電子発行したビザ)が間違っていたらしく、「e-VISAはE-mailで来ているはずだ!e-mailを探して!」と審査官に何回も言われ、半泣き状態😭。「e-VISA」をgmailで検索して検査官にスマホを差し出し、「Search please 😢」とお願いしたら、10秒程度で見つけてくれて、事なきを得ました。
空はとても白くて、霧の中にいるようなくらいの大気汚染。マスクをして、迎えの車に乗るものの、ラッシュアワーと当たったのか、ものすごいカーチェース。車線というものを意識しない、凄腕のドライバーさんでした(もちろん車に酔いました)
インディラガンジー国際空港
ホテルに到着したら、Googleのイベント参加の手続き。夜ご飯のミールクーポンも付いていて、ありがたいです。カレーとガーリックナンが最高に美味しかったです。ごちそうさまでした。
ホッとしたのもつかの間。「トイレは紙を流してよいのか」問題。海外旅行に慣れていないので、フロントで確認して(もちろんGoogle翻訳で)、「OK」と教えてもらい、一段落。部屋にはおやつも置いてあって、ありがたいし、タオル作品もインドらしい「象」で素晴らしい!ホテルに置いている瓶の水は(飲み水、歯磨きなど)どうやら硬水で、お腹がゴロゴロいってます。

インド人は性悪説なのか

インドでは全ての建物に入るのに、全てセキュリティチェックが。地下鉄もそう。ホテルもそう。なにもかもセキュリティチェック。金属探知機で鞄の中もスキャン。セキュリティチェックは、男女別の入口なんですよ。結構、男女区別はされています。
 
スーパーマーケットまでは列車で行ってきました。ホテルから10分歩いて駅まで行って。今はクレジットカードかQR決済のみ。現金は使えませんでした。列車(メトロ)の写真も撮りたかったのですが、写真禁止となっていたので、写真は無し。初乗り20ルピー(40円)。安すぎる!まーまー快適でした。
 
その後、インドのスーパーマーケットに行ってきました。ただ、次の予定があったので、30分という短い時間。早速、店内に入ろうとしたら、何と鞄のチャックが開けられないように細い結束バンドをされました。買い物はホント、ギリギリでレジを終えたんですが、その後が!レジ済ませて店を出る前に、レシートと合っているか、チェックが入ります。これがまたすごく時間がかかる・・・
 
インドの人はインド人を信じないのか、最初から万引きする人や銃やナイフを持ち歩く悪い人が居る前提なのかな。複雑な思いをしつつ、Uberに相乗りさせてもらい、皆さんでホテルまで戻ってきました。
 
ホテルの入口もセキュリティチェックがあり、ボンネットとトランクを開けて爆発物が無いか確認です。ホテルに入るときも荷物のX線検査とセキュリティチェックがあります。
 
確かに道には牛や犬がいて、路上で恵んでと声をかける人も多いし、子供も花売ってるし、乗り物(オートリキシャ)のおじさんもたむろしているし、何より、道にゴミがエラいことになっていた。
オートリキシャ
日本が当たり前にキレイなだけに、情報多すぎて脳内崩壊しています。頭の中では、道を走る車やバイクのクラクションの音がこびりついていて、離れません・・・😵‍💫

11月8日 ProductExpert Summit24 Education Award 受賞

11月8日は終日、デリー近郊・グルガオンにあるGoogleオフィスで夕方まで分科会5本&表彰式、という超絶ハードな1日。
Google PESummit24イベント参加
ありがたいことに、私がヘルプコミュニティで活動するGoogleビジネスプロフィールとGoogleマップに関する分科会5本。Googleユーザーをサポートするために必要な情報ばかりでした。(Googleと秘密保持契約を結んでいるため、詳細はお伝えできません)
 
分科会の間にスィーツ休憩があったり、ランチはGoogleの社員食堂に行ったりしていたんですが、打ち合わせも多く、余り覚えてない😝 
 
分科会の後はプロダクトエキスパートの表彰式。今年は何と、私がEducation Awardを受賞🎖
 
PESummit24 Award受賞
 
Googleビジネスプロフィールのユーザーに公開しているコミュニティガイド8本や、毎月配信しているYouTubeライブ「Googleビジネスプロフィールヘルプコミュニティダイジェスト」が評価されたようです。この日は私の誕生日前々日、Googleからの嬉しいプレゼントになりました!🥰
PESummit24 Education Award受賞
受賞の瞬間は私だと思わず、一瞬の間を置いて席から飛び上がりました。半泣きで壇上へ上がったんで、もっと笑顔で上がれば良かった・・・🥹 隣に座ってたインドネシアのエキスパートさん達や、海外のビジネスプロフィールのPEからも、おめでとうって言ってもらえて、とても嬉しかったです。

デリー観光で本当の多様性を知る

11月9日ー10日にかけて、現地のガイドさんを手配いただき、インド・デリー市内を観光してきました。
 
現地ガイドといっても、日本語が超絶堪能なインド人で、現在はコンサルタントとしてドバイや日本も含めて世界を駆け回っている方。日本語を忘れたくないとから趣味でガイドをしているのだとか。

■カルマを受け入れる社会

そんなエラい方に案内してもらった場所の中で衝撃的だったのは、カーストという階級社会の中で生きていく人たちを垣間見たとき。カルマ(因果応報)とガイドさんは教えてくださったんですが、戦後の日本はこんな感じだったのかと思って見てました。
 
何せ、朝、渋滞前には乳がでなくなって捨てられた野良の牛が道を歩いてるし、野良犬もたくさんいるし。道路はゴミが散乱してひどい状況だし、それを食べているのが野良牛や野良犬だったりするし、ハエもすごいし、下水のひどい臭いがする場所もある。
スラム街
渋滞もひどいし、大気汚染もひどくて、喉がとてもイガイガしてました。ほんと、ビックリするくらい。日本に戻って空気の綺麗さに感動しっぱなしです。大気汚染というか光化学スモックというか、そんなのがエグいので、太陽や夕日が肉眼でみえてしまうのですよ、形が!
 
さらに道路の渋滞がひどい原因として、人は歩かず、移動は車にしていることもあるかも。女性の性暴力やスリも日常茶飯事のようなので、車で移動するほうが空気汚染から身体を守れるし、安全なんですって、まだ。
 
上流階級の夫婦ほど子供が少なく、下流になるほど、子供が5人10人と生まれ、小さい頃から働かされたり、「恵んでー」とたかる子供が減らない訳です。野良犬のように人間がその辺でごろついている世界・・・
 
ショッピングモールには「つばを吐くことは禁止」の看板もあるくらい、「マナーを守らない」人が多い。
 
それもこれも教育を受ける機会が無い人が大多数だから、ということをガイドさんは言ってました。貧富の差がこれほどとは、新聞やテレビとは違う、本質的なインドをほんの少しだけ見た気がします。UNESCOさん、インドでもがんばってください。

■教育を受ける機会すらカルマ

インドは義務教育ではないので、13億人の中で教育を受けることができてるのは8%程度とか。15の公用語だけでなく50種類くらいの言語が国内にあるようで(それも日本の方言みたいな近しいものではないらしい)、英語、日本語含めて複数の言葉を話せる人が多いのも、この国内の言葉を理解し、話すことができる脳内回路の違いかもしれません。ほんま、尊敬します・・・!
 
Google関係などで関わったインド人は皆さんとても人情味があり、優しい方ばかり。私が尊敬するGoogleビジネスプロフィールのコミュニティマネージャーもインド人のナイスガイ(最近結婚したけど)。めちゃくちゃ頭良い。それはそれで選ばれし人だったりする。
 
それに対して、ショッピングモールの掃除のおじさんや、レジのおじさんなどはムスッとした顔、仕事したくない顔をしてましたが・・・。

■露天のおっちゃんでもQR決済が基本

一番驚いたのは、野菜を売ってる露天のおっちゃんでも支払いはQR決済を基本にしていること。これは日本のほうが遅れているかもしれない。それが使えないと生きていけないから必然として自分が使う範囲の言葉は覚えるんだろうなぁ・・・。
 
その普及が一気にすすんだのがコロナの頃だそう。スマホも中国製などの安い機種が入ってくるので、一気に広まったのだとか。QR決済ができる決済インフラの整備に国を挙げて行ってきたから、紙幣を持つことで泥棒に入られることもなく、おつりを待っている間に襲われることもなく、パッと決済、パッと買って帰ることができる仕組み。世界で最も電子決済されているのがインド(人口多いからね)と聞いたことはあったけど、これほどまでとは。
屋台
「民族衣装から屋台料理まで インドで急速に普及する電子決済システム」https://www.cnn.co.jp/tech/35219085.html をぜひ。
 
お札は不潔なものであるという考え方なのか、インド人のおじちゃん達のお札の扱いがとても雑。輪ゴムで止めてるし、箱に雑に入れるし。(お札を使い切れず、持ってかえってきてしもた私ですw)
私と同じGoogleビジネスプロフィールのプロダクトエキスパート(インド人)が「今はQR決済だから、チップも払うことが少ない」って言ってました。
 
「HIROKOもQR決済にしたらいいのに」って言ってたけど、まだ外国人には門戸開いてないんで、残念ながら使えませんでした。これが使えるようになると、もっと便利になりそう。これは日本でも全く同じ。外国人にとってはその国の通貨を持つことや買い物するにもハードルが高い。その障壁をさげることが外国人観光客を地方へ誘致するポイントのような気がします。

■デジタル化が識字率や教育を受ける人の数を上げることにつながるのか

ここに切り込んでいるのがGoogleだと私は思っていまして、日本でも進めているGrow with Googleのような感じで、インドでもデジタルが使える人1000万人(だったかな?)増やそう的なことをされています。教育を受けることができる子供が増えてくれば、生活習慣も変えることができそう(「マナーを守る」ができる人が増える)。
 
このインドのデジタル化に関する話は昨年のGoogleイベントでも聞いていたのですが、インドに対する見方が180度といっていいくらい変わりました。自分事というのかな、インドにめちゃ興味が湧いてきたし。今回、インド人のお友達もできましたので、さらにいろいろと聞いてみようかと思います。
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