このブログでは、キッチンカー(food truck)がGoogleビジネスプロフィールに登録できない理由とその対処法について、Googleビジネスプロフィール プロダクトエキスパート今井ひろこがお伝えします。
Googleビジネスプロフィールの運用をしている方の中には「非店舗型(=出張型サービス)」として登録できると誤解されている方が多く、登録できない理由や対処方法についてご説明いたします。
Googleビジネスプロフィールの基本要件とキッチンカーの問題点
Googleビジネスプロフィールの基本要件
Googleビジネスプロフィールに登録できるビジネスは以下のようにガイドライン(Google に掲載するローカル ビジネス情報のガイドライン)で定められています。
顧客が訪れることのできる実在の店舗や拠点、または顧客のいる場所に出向くことができるビジネスの場合は、Google でビジネス プロフィールを作成できます。
また、登録できないビジネスとして、以下のように記載されています。
所有権や代表権を持たない場所で継続的に実施するサービス、教室、集会。
キッチンカーの問題点
キッチンカーの多くが出店場所を移動しますので、「所有権や代表権を持たない場所で実施するサービス」に該当します。
私も勘違いしていたのですが、自宅を事務所にして(仕込みは自宅で行うことが多い)非店舗型として登録できるのでは、と思っていました。
非店舗型というのはGoogleビジネスプロフィール独自のシステムで、店舗を持たず自宅開業しているケース、お客様とは別の場所でミーティングをしたり、出張マッサージなど、出張型ビジネスも登録できます。(次のヘルプページ「Google で非店舗型ビジネスとハイブリッド型ビジネスのサービス提供地域を登録する方法」を参照)
ところが非店舗型で登録しようとすると、このような警告画面が表示されます。
『お客様の業種「持ち帰り用ピザ」には、ユーザーが実際に訪れることのできるビジネス拠点が必要になります』
という警告ボタンが付き、登録できません。
こちらについてはGoogleビジネスプロフィールのサポートチームに確認したり、自分でも調べてみましたが、キッチンカーに多い
- ピザ店
- 持ち帰りピザ店
- カフェ・喫茶
- コーヒーショップ・喫茶店
- パンケーキ屋
- クレープ店
- アイスクリーム店
- 焼きそば専門店
- ケバブショップ
- ハンバーガー店
- カレー店
- ラーメン屋
- イタリア料理店(パスタを想定して)
は実店舗が無いと登録できませんでした。どのカテゴリで実店舗が要件になっているかについて、サポートは詳しく教えてくれませんでした。
探していてOKだった業種(カテゴリ)はとても限定的で
- ケーキ屋
- フルールパーラー
- 宅配ピザ店
くらいでしたので、ほとんどのキッチンカーは登録できないと思った方がいいでしょうね。
キッチンカーがGoogleビジネスプロフィールに登録できるケース
キッチンカーがGoogleビジネスプロフィールに登録できるケースについてもサポートチームに確認したところ、営業する場所に対して、
- 取り外し不可な固定看板が設置されていること
- 土地所有者とリース契約(転貸借契約)があること
が必要です。ほぼ、実店舗と変わらない条件であれば登録できます。実店舗が物理的な建物では無く、キッチンカーになっているだけですね。キッチンカーは固定されている必要はありませんが、固定看板が必須となります。
Googleがいう固定看板に該当しないものは
取り外しが可能な看板、地面に置かれている移動可能なサンドイッチ看板、立てかけ看板、その他に、紙に手書きで書いたもの、ラミネートでカバーしたもの、テプラで印刷した看板
キッチンカーによくあるA型看板、布看板などは固定看板と認められません。
Googleビジネスプロフィールの制約がキッチンカー事業者に与える影響
キッチンカーがGoogleビジネスプロフィールに登録できたなら…
もしキッチンカーがGoogleビジネスプロフィールに登録できれば、最新情報に出店情報を載せることができるので、その情報を見て出店会場に来て下さいます。また、お客様に口コミや写真も投稿してもらえたり、問い合わせもチャットですることが可能です。もちろん、オンラインでの露出向上にもつながりますので、Googleマップでも見つけてもらいやすくなります。
Googleビジネスプロフィールに登録できないことでの影響
登録できなければ、Googleマップで検索しても表示されません。キッチンカーを起業する方を見ていると、多くが公式サイトを作らず、Instagramを開設して情報発信するケースが多いので、Google検索をした時に、店名がオリジナリティあればいいのですが、似たような店名が全国各地にあると情報露出が少なく見つけてもらえません。(全国紙や雑誌、ブログ記事に数多く取り上げられていたら別ですが)
他のプラットフォームや方法で情報発信をしてみよう
Googleビジネスプロフィールを使わずにキッチンカーの出店情報を伝えるには
- SNS
Instagramが一番敷居が低いので、まずはInstagramから発信してみましょう。
- LINE公式アカウント(おすすめ!)
来店した方に対してお友達登録してもらうことで、定期的に出店情報を送ったり、LINE Boomに情報を出すことでお友達登録していないLINEユーザーにも表示させることができます。
- 公式サイト
デザインセンスやWeb制作の知識が無くても、低価格で作れるペライチやWix、Jimdoなどで公式サイトを1ページ作り、そこに毎月出店情報を記載する。Google検索を意識するなら公式サイトを作ってみましょう。
- ブログ
アメブロはスマホでも簡単に投稿でき、地元の方に見つけてもらいやすいブログです。無料でできます。
このほか、意外にチラシも地方では効果高いかもしれません。私は美味しかったらチラシを取っておくので、そこにLINE公式アカウントのお友達登録QRコードを張っておくのが理想的です。Instagramでも良いのですが、Instagramは最新情報を更新したことをお客様に伝えにくいです。その点、LINE公式は通知オフやブロックされていない限り、通知が届きますので情報が伝わりやすいのです。
キッチンカーがGoogleビジネスプロフィール登録の制約に対処する方法
出店場所を固定化し、ビジネスプロフィールに登録する
実店舗と同じ扱いであれば、Googleビジネスプロフィールに登録できます。賃貸契約と固定看板が必要ですが、できるようであればチャレンジしてみましょう。
他のプラットフォームで発信したり、お客様とのコミュニケーションを図る
他のオンラインプラットフォーム(SNS、公式サイト、ブログ、飲食レビューサイトなど)を活用して、お客様とのコミュニケーションを図ったり、出店情報、新メニューなどの情報を発信してみましょう。
会場のGoogleビジネスプロフィールに掲載させてもらう
出店会場にもよりますが、もしモールや道の駅で出店する場合、そのモールそのものにビジネスプロフィールが存在する場合があります。そこのビジネスプロフィールの管理者に相談して、最新情報やイベント投稿で出店情報を載せてもらえるよう、交渉してみましょう。
Googleマップの「最新情報ー訪問者提供情報」に掲載する
公共の公園などがイベント会場になっている場合には、Googleマップの地点情報にある「最新情報(Post)」から「訪問者提供情報」として、ビジネスオーナーで無くても投稿が可能です。写真が必要なので、出店情報の写真や店舗外観、主な商品を撮影して、文章とともに載せてみましょう。
<掲載方法>
- Googleマップアプリで会場を検索
- 「最新情報」タブを開き「訪問者情報」をタップ
- 写真を数枚選び、テキストを入力して「投稿」をタップ
まとめ
キッチンカーがGoogleビジネスプロフィールへのオーナー登録について難しいことについてお伝えしてきました。オーナー登録ができない場合でも、LINE公式アカウントの取得など他のプラットフォームやGoogleマップのほうに直接載せる方法など、いくつか方法があります。工夫して利用すると同時に、常連様を増やす努力をして、その方のプラットフォームで情報を発信してもらったり、リアルに「口こみ」で広げてもらいましょう!
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