今回は、2022年4月28日配信のGoogleビジネスプロフィール ヘルプコミュニティダイジェスト【Googleビジネスプロフィールよもやま話】で取り上げた、商品の不承認について解説します。
最近になって、ヘルプページ『Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法』の中に「店舗の商品を追加する」という項目が追加されたこともあって「商品登録」の注目が集まってきそうです。
商品のポリシーはGoogleビジネスプロフィールのポリシーとは異なり、Google広告のショッピング広告のポリシーが適用されます。これについては先月の配信でちらりとお伝えしたのですが、今月はGoogle広告 プラチナプロダクトエキスパート 田中広樹さんにお越しいただき、解説をしていただきました。
2021年1月から、Googleビジネスプロフィール ヘルプコミュニティダイジェストというYouTubeチャンネルを開設しており、現在は月1回配信しています。これはGoogleビジネスプロフィールを広く知ってもらい、適正な運用をしていただくためのプロダクトエキスパートの活動です。
進行と配信をGoogle ビジネスプロフィール プラチナプロダクトエキスパートの私が、解説はGoogle ビジネスプロフィール ダイヤモンド プロダクトエキスパートの永山卓也氏が行っています。また、今回はGoogle 広告 プラチナ プロダクトエキスパート 田中広樹さんをゲストにお招きしています。
質問:「商品の不承認について」
「商品」のポリシーはGoogle Merchant Centerヘルプページにある
商品のポリシーはGBPと違うページに掲載
永山氏:「商品の承認ついて」というヘルプページをまずは見ましょう。
いろいろと細かく書いてあるんですが、何で承認されないかの理由は実はこのページ に存在しません。今までは商品の登録の可否についての項目があったのに、今はここに無くて、一番上の文章にある「ショッピング 広告の一般的なポリシーまたは技術要件」という表現に変わりました。
ここをクリックすると、一番左上に書いているのが「Google Merchant Centerヘルプ」となっていて「Googleビジネスプロフィールじゃない?!」違うページに飛ばされたと思いますよね。
ずっと下の方を見ると、禁止コンテンツなどが記載されていて、この辺がまさに承認されない理由です。さらに不適切なコンテンツに関して細かく書いてあり、これらを見ていかなければなりません。なのに Googleビジネスプロフィールだけをされている方は「え?Merchant Center?Google広告?なんかGoogleビジネスプロフィールじゃないの?なんかいつもの違うサービスだし、すごいたくさん禁止事項が書いてあるやん!」と。まあ、面食らうというか驚く状況になってしまって・・・。商品登録だけがGoogle広告のポリシーに準拠と言う形で完全に別になり、投稿と同じように使っているとダメなパターンが多いので注意していただきたいです。
商品登録でやっちゃいがちなこととは?
永山氏:Googleビジネスプロフィール以外でも、Google広告やMerchant Centerでも商品登録できると思いますが、商品登録をする時に割とやっちゃいがちな事って、どんなものがありますか?
田中さん: やっちゃいがちな話ですが、そもそも Googleショッピング広告のポリシーという話の前に。
この Googleショッピングポリシーというのは、実はGoogle広告という、ショッピングに限らず、お金を払って広告を配信する、Google広告のポリシー全体と、その中のショッピング向けという構成になっています。
Google 広告のポリシーというもの自体は、法律を守るだけではなく、ユーザーの安全性と利便性を高めることを目指して作られています。ポリシー では、ユーザーや広告エコシステム全体にとって有害であると思われる一部のコンテンツが禁止されています、と定義されています。
(参照ヘルプページ)Google広告のポリシー
https://support.google.com/adspolicy/answer/6008942?hl=ja
(参照YouTube動画)広告エコシステムにおけるポリシーの役割
https://youtu.be/bJeY0en2Bzo
主に何を言ってるかというと、一つ目が法律に準じた広告審査基準があります。二つ目がユーザーの安全性を確保するための広告審査基準、三つ目が広告の透明性を担保するための広告基準があります。
ポリシーの前に法令遵守!
永山氏:例えばGoogle ビジネスプロフィール、Google マイビジネスを今まで使っていた方の中には、法令遵守を意識はしているけど、業界によって法律的にすごく詳しい方もいれば、そこまで気にせず使われている方もいると思います。
ちなみにGoogleビジネスプロフィールの中にも法令遵守があります。今まではGoogleが海外の企業ということもあって、日本語ローカライズ、日本の文化に完全に則した線引きがなされていなかったというのが僕の印象です。その一方でGoogle 広告やGoogle Merchant Centerはショッピングということもあって、日本語ローカライズがしっかり行われていて、少なくとも GBPよりシビアに行われている印象があります。
田中さん:Google広告自体が日本で始まったのが2002年、もう20年経ってるプロダクトで、その辺のポリシーに対する審査に関してはローンチしてから結構時間が経っていることもあり、ちゃんと見るようになってきているところがGBPと差かなと思います。
じゃぁ、Google 広告のポリシーで見る部分も完全かというと、完全じゃない部分もやっぱりあるので、日々ポリシーのアップデートはあるんですが、ポリシーを守っているから法令遵守しているよねと、結構、勘違いされる方はおられます。法令を守った上でポリシーを守りましょうという話になってくるので、まずはポリシーを確認することも大事ですけど、ご自身のビジネスに関しての法律を守りましょうというのが、前段にあります。
広告に関する法律とは?
田中さん:よくありがちなところでは、薬機法と医療広告ガイドライン、景品表示法ですね。法律って明確な線引きが意外となかったりして、明確にこれがダメ、これがいいというところにもグレーな部分があったりするので、そこの境目が分からずに不承認になるケースがあります。
具体的な病名を出して効果ありと書くのはまずいように思いました。これが医療機関の広告であっても治療効果は原則広告できないです。
田中さん:基本的に具体的な病を出して効果ありというのはダメです。今回の例でいうと、接骨院なのでお医者さんではない。ヨモギ蒸しという話があったかと思いますが、この行為、法律上は「リラクゼーション行為」になってくるはずなので、そこの中で何かを使って効果効能があるように見せること自体がダメという判定になるんです。
案外法律には適合していても Google が許していない商品サービスのケースもあってね
田中さん:Google広告でもそうですが、例えば絶滅危惧種というポリシーがあるんですよ。絶滅危惧がある動物からできている商品は販売しちゃいけないというのがあって。よくあるのは、鮫を使ったスクアランとか、象牙を使ったハンコとか、普通に売り買いはできるものだし、法律にも準拠しているものでも、Googleのポリシー上、販売できないものもあったりするので、ポリシーって端から端まで見ないと落とし穴があったりします。
象牙のハンコやフカヒレはアウトに。
永山氏:それでいくと今の話では、例えば印鑑屋さんが象牙の印鑑(を商品に)登録するのは、やっちゃいがちな気がします。
田中さん:象牙の印鑑がどこまで出回ってるかによりますけど、やっちゃいがちな部分ですね。あと鮫ではフカヒレとかも危ないですね。
イマイ:フカヒレもだめなの?!
永山氏:商品登録するにあたって、ポリシーを読んでないと落とし穴がありますよね。ちゃんと読まないと、自分は正しいと思っていたり、問題ないと思ってやっていることが問題視されているかもしれないと考えるきっかけになりますね。そう考えてGBPの商品登録をしていかないと、活用できなくなってくる。
鰻は蒲焼きはOK、生体販売はアウト
うなぎはどうなんでしょう?
田中さん:明確にこの動物はダメという一例はあるんですが、例に載っていないものもあったりするので、やってみてダメというケースもあります。
イマイ:私、鰻屋さんのサポートやってた事があって、鰻屋さんの商品は OKでした。ただ、ウナギの箸置きでアウトになったのが・・・
永山氏:あれ、全然違うんですよ。画像判定のアルゴリズムで、箸置きのウナギのマークを整体のウナギだと判断されて、生体販売していると判断されたという、全然違う話です。鰻は蒲焼きなど食料品になっているものはOKで、生体のほうが怪しいんじゃないですか。
今後、ショッピング広告との連携が進む?
永山氏:なぜGBPの商品登録だけ厳しくなったのか、Google広告やショッピング広告と繋がってるのか、という話をします。今、実はGoogleショッピング広告とMerchant CenterとGBPとつながりができるようになっています。Googleローカル在庫広告の仕組みで、GBPの商品登録の機能とはまた別に、商品を表示させる機能でローカル情報のほうに出せる仕組みがあって。
同じ商品を扱っている Googleビジネスプロフィールの商品登録はそのルール(Merchant Center ポリシー)に則らずに表示出来てて、Googleショッピング広告から持ってくる商品はそのルールに従わないといけないって変じゃないか、ということで、ちゃんとやりましょう、という話になったのがきっかけだと思います。
言ってしまうと今までがおかしい話でした。ショッピング広告などをナレッジパネル、ビジネス情報に出すにあたって、GBP側ではOKなのにMerchant Center側ではアウトってありえないじゃないですか。普通に考えると常識的にありえないんですけど、 Google のプロダクトが違うことによって、ルールが違うからと、まかり通っていたんですよね。それを直すために、ちょっと厳しくなるけどもう全部まとめてそういうふうにやりましょう、という状況になっています。なので、そういう事情から商品登録だけそうなった感じですね。
リラクゼーション系は特に法令遵守を
イマイ:Googleビジネスプロフィールを使っている業態の中には、鍼灸、接骨院、お医者さんでない方、例えばカイロプラクティックも含めて多いと思うんですが、こういう方々はぜひ広告に関する法律をちゃんと知っとかなきゃいけないですね。投稿でもダメなんですよね?
永山氏:ダメです。ただ、薬機法は法律で、医療広告ガイドラインは抜け穴みたいな表現をされるんですよ。業界団体が 規定しているルールや、資格を剥奪されるような要件や縛りなどはあるけど「法律の規定はない」となるとそれが抜け穴になったんですよ。ただしGoogleは広告プロダクトに関しては成熟しているので、先回りしてダメですと言っている傾向があります。
接骨院や整体院とかは薬機法や医療広告ガイドラインではなく、医療法や医師法とかですかね?
田中さん:法律の専門家ではないんで、間違えていたらごめんなさい。医療法や医師法でいくとそこで規定されているのはお医者さんや歯科医、病院や診療所がこれにあたるので、接骨院、整体院ってそれに当たらないことになるかと思っています。ここで当てはまってくるのは、それ以外の薬機法や景品表示法になってくるかな、と僕は思います。
さっきの「ヨモギ蒸し」の例でいくと、OKなのは「ヨモギ蒸しというサウナがあります、身体が温まります、リラクゼーション効果により気持ち良くなります」ぐらいですね。
イマイ:例文でいうと、病名ってのは・・・花粉症とか生理痛とか?
田中さん:生理痛、むくみ、冷え性、婦人科系 自律神経も、ですね。ここで言えるのは、温浴は、からぐらいじゃないですかね?
イマイ:では、その上の前半の文章がアウトですね?
田中さん:はい、リラクゼーションなんで、リラクゼーション に関することであれば問題ない。
イマイ:絶対書いてしまいそう!
景品表示法で気を付けたい表現とは
永山氏:今の話は医療系の話なんですが、他のビジネスでも景品表示法などは割ときをつけなければいけないと思いますが、あるあるな話しがあれば教えて下さい。
田中さん:景品表示法でいうと、ナンバーワン表現とかですね。No.1だと優良誤認、合理的な根拠がない効果・性能の表示は優良誤認表示ということになります。根拠の無いナンバーワンとか。
例えば、予備校の合格実績を水増しした広告、あとは中古自動車の走行距離として 10万キロ走ってるのに3万キロしか走っていません、というのも。あと産地偽装で、中国から持って来たアサリを熊本産として販売するのもダメ。
苦手意識を持たずにショッピング広告のポリシーを読んでみよう!
永山氏:Googleビジネスプロフィールが小規模オーナー向けのものから、Google ビジネスプロフィールに変わったことで、チェーンブランド等含めて、いろんなビジネスへ領域が変わってきたということの証なのかなと。不具合は多いのは置いといて、成熟してきた上で基本的な規制、制限ができはじめていると思います。
ちょっと難しいと思うんだけれど、今ご覧になっている支援業者の方、支援会社やオーナーさんも含めて、苦手意識を持たずに 1回やっぱりGoogleショッピングポリシーを読んでいただかないといけないかなと思います。
法令遵守はモラルの問題
永山氏:本来、デジタル広告に限らず、アナログ広告もあるし、知識としては覚えておかないといけないんですが、どうしても雑になりがちだったところに関して、いいきっかけかなぁと思います。ビジネス オーナーにしろ、支援会社にしろ、モラルの問題でもあったりするわけで、Google ビジネスプロフィールだけの問題じゃないので、学習していく、覚えていくきっかけになればいいなと 思っています。
もう一つはGoogle広告、Googleマップ、Google検索も含めて、少しずつ、Googleビジネスプロフィールを取り巻く環境は変わってきている。今までは境界がハッキリしたものがこんな感じで統合されることも少しずつイメージしながら、自分達がGoogleビジネスプロフィールだけやればいいんだ、ということにならないよう動かなくてはいけないかなと。
商品の法律チェックは自動(機械)審査か?
質問です:商品の法律のチェックは自動審査されているんでしょうか?時間差で弾かれたりするんですかね、投稿と違ってニュアンスの問題もあったりしそうなので。
永山氏:商品の法律チェックということよりは、商品の登録と、Google広告、ショッピング広告の審査とは別だと僕は認識してるけど、別の機械的な審査が入ってます。
なんでそれがわかるかというと、さっき挙げた、鰻の蒲焼きの箸袋に描かれていたウナギのマークを生体販売とGoogleが機械的に判定しているからです。普通に考えたら当たり前ですが、人間が見ていたらこんなことはありえないんで、自動審査されているのがわかります。
田中さん:よもやま話なんですけど、ショッピング広告で商品画像を審査するんですが、車のパーツを販売されているお店さんだったかな、パーツの商品画像を上げたら「これは武器です」って謎の審査判定になったこともありました。
永山氏:その辺は完全に機械チェックなんですかね? 法律のチェックってどうなんですか?
田中さん:Google広告でいうと、機械と人と両方の審査が入るケースはありますね。
永山氏:ですよね。僕の中では 厳しくて、確かに抜けてくるのもあるけど、人の目が介在している印象があります。GBPは完全に機械でしかやってない印象がある。たしかに商品登録だけに限定するとどうなんですかね?
田中さん:Merchant Centerだけでいうと、恐らくほぼ機械ですね。これもちょっとややこしい話しですけど、多分、審査部門がGoogle広告と Merchant Centerと別々なんですよ。
というのも、過去Google広告の方では Google広告のポリシーですべて広告が審査不承認になった事例があったんですけど、同時に掲載していたショッピング広告だけ審査は通ったままっていうことが あって、おそらく審査してる人も微妙にちがって、自動審査の仕組みも微妙にちょっと違う、同じポリシーの解釈なんですが。話を戻すと、そういうこともあって、恐らくMerchant Centerはほぼ機械ではあると思います。
商品登録はAPIの方に実装ができていないなど、まだまだ未発達
永山氏:GBPの商品登録は固まってない部分が結構あるんですよ。何でこの話をするかというと、APIの方が商品登録実装がうまくいっていないんですよ。通常で考えたら、APIで商品登録をさせて一気に入れればいいんですが、そういうロジック的な面や、あとはさっきの審査どうするのという話など、いろんな所に課題があったり。
他にも、例えば GBPから持ってくる情報でなくて、ショッピング広告の方の商品登録があればそっちからデータを持ってきた方がいいという話もあるし、今の段階でショッピング広告から持ってくる商品のデータとGBPの商品登録が重複する状況もあって、それに関する解決策がまだ出てないまま進行している状況があると思ってるんですよね。
商品登録をすれば掲載順位が上がる、ということではない
商品登録はランキングアップの要素のひとつに過ぎない
永山氏:最初の話しに戻るんですが、なぜ商品登録をした方がいいかというと「検索順位を上げることができるよ」と言ってる、俗に言うMEOだとか Local Seo で順位上げたい人たちはいっぱいいて。そういう人たちに対して一応Googleは公式ドキュメントを用意しています。
(参照ヘルプページ)Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法https://support.google.com/business/answer/7091?hl=ja
その公式ドキュメントに商品登録の項目が追加されました。
ただこれは、ただこれは、Googleビジネスプロフィールをがっつりしている方やこの辺の詳しい方にしてみたら、もう周知の事実じゃなかったのというくらい浸透していた話で、商品登録は要素の一つとしてトリガーになるという話です。
これ以降は僕の持論としてお話しします。
商品を登録してランキングをあげるという目的だけでの使い方はあまりおすすめしないです。商品登録したら、した分だけ表示順位が上がるか。そんなことは正直ないです、今までの流れとして。実際行ってみて、そこまでめちゃくちゃ上がる要素じゃないのは間違いないです。ちなみにこれは口コミの返信も一緒です。クチコミに返信したからといって、ものすごく順位が劇的に上がることは無いというのは、皆さんも検索してみたらわかることです。
商品登録をしたら、検索表示されるようになるだけ
永山氏:それでも商品はできれば登録していただきたい。その理由は、取り扱っている商品、例えば雑貨屋であればキーホルダーと検索しても、商品登録したら引っかかるようになる。0か1になるという要素がすごくある。取り扱っている商品を少しでも引っかかるようにするために、ということで言うと、実は商品の登録はすごく意味があることだし、やってほしいです。
ただ、これをしたら順位を上げるっていう意識よりは、どちらかというと、自分の取り扱っている商品がちゃんと検索したら引っかかるようになる、という方が強いと思って、取り組んでいただけけたら、ということです。
イマイ:ヘルプページにも、「小売店の経営者は、店舗の商品をビジネス プロフィールに追加して、販売中の商品を店舗周辺の買い物客に表示できます。」ってしか書いてないですよね。
私が懸念してたのは、ここに載ってしまったがために、そこまでちゃんとやらなきゃいけないんだと躍起になって商品を登録して、登録したから上に上がりますよねとって言われた 時に、いやそんなことはないんだよと、言わなければいけないんですよね。
永山氏:僕の持論ですよ、今の。Googleはこう言及しているけど、ランキングを上げるには、これ以上にたくさんの要素が絡み合っているので、正直、100の要素があったとしたら、この要素は1%かもしれないっていう風に考えていただいて、これらをやっても上位に上がらなかったからって、泣かないでください。それでGoogle ビジネスプロフィールの可能性が失われたと、心が折れないようにしてくださいって言う意図を込めて、言ってます。
Google広告もランキング要素に近い話がある
田中さん:商品投稿がランキングの要素の一つという話だ、ということですが、SEOと近い話なのかなと思ってて。直接、登録すること自体、ランキングを決定する要素では無いと僕も思っていて。
ただそれによって検索 に引っかかりクリックされやすくなるんで、それによってクリックが増える、クリック率が上がるということであれば、評価が上がりそうなので間接的にランキングが上がるのかな、というふうに僕は捉えたんですけど、そんなイメージなんですかね。
こう書かれることによって「無理して登録する」人が増える弊害はあるなーって思ってんですよね。広告の広告表示オプションみたいに。
田中さん:サイトリンクとか、いわゆる広告本文の下に4つくらいメニューがでてきたりするんですけど、たまに、本当に無理してそこまで表示させたいかってぐらい、オプション設定されている方がいたりするんで。やればいいというものではなくて、ちゃんと効果を考えて設定しましょうって話しですね。
永山氏:商品登録では、今のGoogleマップ、ローカル検索の状況から考えると基本的に情報足りてないと思ってるんですよ。登録していたら拾えるかもしれない。だから、商品登録として考えた時に、ユーザーエクスペリエンス、ユーザー体験としての最大化って言い方をすれば、ないよりはあったほうがいいよね、と言うのはわかります。
無駄にはならないから登録させてるんだろうと思っていますが、順位上げたいがために、ただドリンクメニューのコーラやウーロン茶など、ドリンクメニューで1個 1個、どうでもいいようなメニュー登録をするケースがあるかもしれないけど、これは客観的に見て、これ見ても来店に結びつかないと判断できる情報ならやらなくていいです。
まとめ:他のプロダクトをいろいろと見ていこう!
永山氏:GBPだけ見ている方もおられると思いますが、広告もみなきゃいけないし、Googleマップも見ないといけないし。あ、いけないことはないんですけど、別のプラットフォームも見ていただいたら、知見が深まるというか、「あ、こうなるからこうなっているんだよね」という話がいっぱい見えてくるきっかけになるかなぁと。
せっかくこういうマニアックなライブを見て頂いている方々なので、いろんなプラットフォームをチェックいただければと。Google広告、Googleマップ、Google検索、Google検索セントラルなど、ヘルプコミュニティに参加いただかなくてもログを見るだけで知識も深まるのではないかなと思います。そういうことが最近多くなってきたというお話が、今日の主題ではありました。
イマイ:もし今後、商品登録に関して分からない事があれば、ぜひヘルプコミュニティへお寄せ頂きますと、もれなく田中さんが回答して下さいますんで♪
田中さん:実は近い未来、同様な相談が頻発してくるのではないか?という恐怖を感じていて。Marchant Centerはビジネスプロフィールとコラボという話になっているんですが、これって今後、 Youtubeでもクリエイターが商品登録や広告を出すときにも出てくる話です。Marchant Centerが今後いろんなところでハブになってくる話なので、この辺のポリシーは、今後いろんなプロジェクトで出てくる ような気はしています。
永山氏:Googleビジネスプロフィールと Youtubeをどう連携させればいいんですか、みたいな質問が昔はあったんで、つながるものだと思ってる方も結構いらっしゃるんじゃないかなと。近いうち、そういう風な形になりうると意識した上でGBPの運用をしていただいたらいいかなと思います。
番外編(1)「商品不承認」に凹まないでほしい
実は田中さんが終了後に「言い忘れたことがあって」と、教えていただいたことがとても大切なことだったのでお伝えします。
商品の不承認で落とされた、としても、そのことを悲しんだり怒ったりするのではなく、むしろ、「ユーザーに対して不利益となり得る情報が世に出なくてよかった、Googleが止めてくれた。出る前に止めてくれてGoogleありがとう」と思って欲しいとのこと。
Googleの審査も完璧ではないので、時に正当ではない理由で不承認になる事もあるかもしれないけれど、商品の登録でも法令遵守する必要があるため、その思いを強く持って欲しいとのことでした。
田中さん、本当にありがとうございました!
番外編(2)商品のショッピングポリシーが適用される範囲について
Googleビジネスプロフィールの「商品」に適用されるショッピング広告の一般的ポリシーについては、以下の範囲で適用されます。(以下、ヘルプページより抜粋)
広告掲載対象外のショッピング コンテンツまたは必須の商品アイテム属性に関するショッピング広告ポリシーは、ビジネス プロフィールで送信された商品には適用されません。適用されるポリシーの例には、ヘルスケアと医薬品、危険度の高い商品、成人向けのコンテンツなどがあります。
このコーナーをYouTubeで確認したい方は
下記YouTubeチャンネルをご覧下さい。
(時間は「Googleマイビジネス よもやま話」に合わせています。)
▶参考ヘルプページ
商品の承認について
https://support.google.com/business/answer/10786874?hl=ja
ショッピング広告のポリシー
https://support.google.com/merchants/answer/6149970?hl=ja
不実表示 誤解を招く広告や現実味のない広告https://support.google.com/merchants/answer/6150127?hl=ja&ref_topic=2701536
Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法
https://support.google.com/business/answer/7091?hl=ja
特別ゲスト紹介
■田中 広樹/Hiroki Tanaka
広告代理店にて広告にまつわる技術支援とバックオフィスの担当マネージャーをやっており、経営と採用以外はだいたいカバーしている人。得意領域はショッピング広告、データフィード、Google Merchant Centerまわりで、この話だけで白飯三杯はいけます。お酒が飲めないのにワイナリーの収穫祭に参加する Google 広告 プラチナ プロダクトエキスパート。
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担当者紹介
■永山 卓也 /Takuya Nagayama
商工、観光分野のマーケティング支援をアナログ、デジタル両面から官民問わず行なっている。地方自治体や大学での公演から、小規模事業者の情報発信戦略やコンサルティング、マネジメント業まで幅広い「ローカルビジネス」の専門家。2020年度 観光庁 DMO外部専門人材。Google ビジネスプロフィール プロダクトエキスパート、Googleマップ ゴールドプロダクトエキスパート、Google 広告シルバープロダクトエキスパート。ごはんが好き。
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■今井 ひろこ /Hiroko Imai
地方の小規模な宿泊施設や店舗の集客コンサルタント。クチコミやお客様アンケートを活かして、Web・Googleマイビジネス・SNSなどのデジタルツール、チラシ等のアナログツールの活用をサポート。観光協会、商工団体の研修にも多数登壇。趣味はスキューバダイビングと地元の観光ガイド。夫は民宿を経営。Google ビジネスプロフィール プラチナプロダクトエキスパート。
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