宿泊施設のOTA販売とSNS集客のアドバイス　＜ご相談事例＞

こんにちは。コムサポートオフィスの今井ひろこです。

先日、商工会様からご依頼を受けて、昨年から営業を開始したばかりの、ペットOKの宿泊施設の集客についてアドバイスをさせていただきました。

予約がとにかく少ない･･･どうすれば？！
OTA（オンライン旅行会社）で販売開始
公式サイトにお客様の声を載せましょう
商工会の専門家派遣も使ってみて下さいね！

予約がとにかく少ない･･･どうすれば？！

宿泊施設に勤めたことも経営したことも無く、未経験のため、手探りで経営されており、集客手段はSNSと公式サイトのみでした。そのためか、集客に苦労しており、どう情報発信をすれば予約が増えるのかというご相談でした。

そのため、弊社主催の「宿泊施設限定　Googleビジネスプロフィール活用セミナー（オンライン）」も受講いただきました。

景色も良く、立地バツグン。そして、経営者様自身が大の犬好き。宿泊施設を建てるまでに20回以上、あちこちのペット可の宿で泊まってみて、いいとこ取りしたとのこと。それだけに、飼い主が欲しい機能や仕組みが揃っていました。

ですが、どれだけ素晴らしいロケーションと施設があっても、存在が知られていなければ、無いのと同じ。予約も入りません。

相談は多岐に渡っていましたが、その中で2つご紹介します。

OTA（オンライン旅行会社）で販売開始

予約が少ない原因の一つは「メールによる予約確認と事前オンライン決済」の仕組みです。

空室や料金が記載されたGoogleカレンダーを見て、お客様は入力フォームに記入し、送信。
スタッフがメールを受け取り、オプションなどを確認の上、オンライン請求書付きのメールを返送。
オンライン請求書からカード決済確認後に予約完了のメール送信

この場合だと、入力フォームから予約をいれた段階と決済の間に何日か空きます。お客様は他の施設を探すこともできるため、そちらに流れてしまう可能性もあります。

また、スタッフ側の金額ミスや予約日のミスも誘発しますし、キャンセル設定期間中に申し込んで、そのお客様がキャンセルされた場合に、キャンセルフィーをいただきにくくなります。

その為、OTAでの販売に切り替えるよう、お勧めしました。旅行を計画する人がどのサイトを探すかということですが、一番多いのがOTAのサイトです。特に楽天トラベル、じゃらんネット、ブッキングドットコムなど、それぞれにポイントなどを持っていると、好みのOTAからしか予約しない人もいます。そこに掲載された宿泊施設を比較検討します。

まずは、その存在を知ってもらい知名度を上げる「認知」の為に、OTAを活用するのです。

OTAを利用する時には送客手数料として、宿泊費の10-15％かかりますが、それはサイト利用料や広告費として考えましょう。Amazonや楽天市場の出店手数料30％に比べればはるかに安いです。

また、予約したその場で事前オンライン決済（手数料は＋2〜4％）も可能ですし、予約が成立したときに在庫が減る仕組みになっていて、消し忘れがありません。

さらに自社予約も行うのであれば、楽天トラベルかじゃらんネットの自社予約システムを使うことで、OTAと自社予約と共通在庫にすることができます。また、自社予約システムからの予約は、OTAで在庫共有することを条件に、手数料はゼロ、システム利用料も無料で使うことができます。

公式サイトにお客様の声を載せましょう

公式サイトにはお客様の声が載っていませんでした。特に宿泊価格が高いため、失敗したくないという消費者心理が働きます。予約するまでに、実際泊まってどうだったのか、ペットは快適だったのか、自分達も快適に過ごせたのかを知りたいはずです。

そこで、過去に宿泊された方にGoogleのクチコミをかいてもらうようメールを送っていただき、何名か書いていただいたそうです。

しかし、Googleのクチコミは公式サイトに使うことが著作権の関係で禁止されています。そこで、手書きのアンケートフォームを作って、そこに書いてもらうようにアドバイスしました。

手書きのアンケートほど、信用力の高いクチコミはありません。それを公式サイトやInstagramに載せさせてもらう事ができれば、宿に興味のある人は必ず目を通します。（載せて良いかどうかのYes or Noをチェックするのを忘れずに。）その声を集めて公式サイトに掲載したり、そのなかからキャッチコピーを作ってみたり、いろいろと応用が利きます。

立ち上げ時に作った公式サイトはドンドン手を入れて、予約したい人がどういう情報を求めているのか、それらを加えていくことで集客ツールへを育っていきます。定期的な見直しも必要です。