情報洪水時代、情報拡散速度はむしろどんどん遅くなる

SNS・WEB全般

今日からお天気は一気に下り坂。昨日の朝は良いお天気だったので、撮りダメ?!しておきました。


宿の看板とセットで

おはようございます!普段は民宿の親父、コムサポートオフィスのアドバイザーもやっているガク(@kasumi_kadoya)です。

昨日、自分の現時点でのビジネスモデルのお話をさせて頂きました。その中で最も大切なのはお客様の声をとる、特に「常連さん」が何を喜び、満足して下さっているかを知ることと考えています。昨日もお話ししました。

新規客という言葉はいよいよなくなる

という件。

これ、裏を返せば、広告を打つことのできる資金力のある企業ですら広告宣伝で新規顧客を獲得するということができなくなってくるということです。

お客様は益々売り込みには反応しなくなりますし、仮に認識してもすぐに忘れてしまうのですから。

去年のカフェ&バー運営経験から

実は去年、夏のカフェ&バー運営経験から”情報洪水”を実感する出来事がありました。チラシをポスティングしたり、ブログで告知したり、存在を知ってもらうために色々な策を講じました。


SNSだけでなくチラシもたくさん配りました

アナログ、デジタルどちらだけということなく、考えつくあらゆる手を使って。実際それで効果はあったと思います。でも、自分の情報拡散イメージよりも伝わりが遅い。事実、あと2週間で終了となったお盆過ぎぐらいからでしょうか。

地元での認知がされ、いらしたお客様から

「もっと早く知りたかった」

「続けてくれれば毎週顔出すのに」

という声をいただくようになったのは。

もちろん、言葉自体は社交辞令、リップサービスかもしれませんが、この時感じたのは情報伝達度の遅さです。

その時は自分の初動、告知をもっと早くからしなかったから、なんて思っていたのです。(もちろん、それも一つの考え方です)

この流れが7月末ぐらいに起こってほしかった。2週間~3週間遅かった・・・

私が20代、30代の頃ならば、もっと早く情報伝達され、存在が認識されていたように思うのです。

情報洪水時代の伝達速度は遅い

そうなんです。たくさんの情報にあふれた今の時代、入ってきた情報はすぐに忘れ去られます。更に、入ってきた情報を自分事として租借するのにも時間がかかります。

終盤お客様が増えだしたのはやはり、それまで来てくださったお客様が情報発信者となり、拡散して下さったおかげ。2回目、3回目と来る度に別の友人を連れて来てくれたり、情報を聞いた方がいらしてくれ、その人たちが次に常連化していく感じです。

まさに”つながりの経済”からリピーターは生まれていくケース。

反面、衝撃的な事実も実感。

SNSは無料で個人が好きなように発信できる反面、情報が埋もれてしまいやすく存在を知られにくい。一時的に認識してもらってもすぐに忘れられてしまう。結果、情報伝達速度は昔に比べて遅くなっている。

そう。SNS時代になって情報伝達速度は速くなっていると思い込んでいましたが、むしろ遅くなっている。あるいは、早すぎるぐらいに急激に広まったものほど、すぐに忘れられてしまいます。

忘れられないお店、人になるには?

これもカフェ&バーをやってみてと、ここ数年の宿の流れから思うところですが、やっぱり人の顔を出すことはマストなんじゃないかなってこと。

私自身、過去の観光地、宿泊先、あらゆる場所で印象に残っているところは誰か”人”とセットで認識しています。

 

あそこの大将面白かったな。

あそこのまち歩きガイドのおじさん、また会ってみたいな。

友達の〇〇が住んでいる街だけあって、やっぱりおもしろいはあそこ。

例えば私が「新潟県糸魚川市」と聞いてすぐに思い浮かぶのが


糸魚川ジオパークのガイド”久保さん”

 

どんなきれいな景色よりも、美味しい食材よりもそれを紹介してくれた人、あるいはそこで出会った人をセットで認識し、記憶に残っています。

最近ブログ投稿で意識していること

ちっちゃなことからです。私、ここ半年、ブログに投稿している写真のスタイルが変わりました。宿ブログなので、ブログ内容にあったイメージ写真をアップすることを中心に考えていたのです。

例えば1年前は・・・


1年前の宿ブログサムネイルはこんな感じ

それがこの半年は



顔出しサムネイルが多く♪

「誰が」発信しているかを明確に、とよく言われます。更に言えば私たち観光地、地方の事業者の場合、「誰に会えるのか」が重要なんじゃないでしょうか。

「おっさんが顔出して意味あるの?」

って言われそうですが、「思い出」に老若男女関係ありません。観光客として訪れるお客様にとっては私たちも「思い出」の一部であり、それを思い出す、あるいは興味を持つフックになり得るのです。

情報洪水時代だからこそやらないといけないこと。今年は特にしっかり考えていかないといけません。

 

コムサポートオフィス代表
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