今回は、2021年6月29日配信のGoogleマイビジネス ヘルプコミュニティダイジェスト【Googleマイビジネスよもやま話】で取り上げた、「飲食カテゴリーのメニュー設定」について解説しました。
2021年1月から、Google マイビジネス ヘルプコミュニティダイジェストというYouTubeチャンネルを開設しており、月1-2回配信しています。これはGoogleマイビジネスを広く知ってもらい、適正な運用をしていただくためのプロダクトエキスパートの活動です。
進行と配信をGoogle マイビジネス シルバープロダクトエキスパートの私が、解説はプラチナ プロダクトエキスパートの永山卓也氏が行っています。
メニュー設定項目は4箇所ある
飲食カテゴリのメニュー設定ですが「メニューの項目」って言い方のほうが正しいかもしれないですね。僕らも実はGoogle のマイビジネスで「メニューっていうところを変えたいんだけど」と言われたら「どのメニューですか?」と聞かないといけないぐらいメニューの項目が多いです。
メニューとひと言で言ってもローカル検索周りだと4項目あります。順に、Googleマイビジネスのメニュー機能、メニューURL、メニュー(写真)、そして注目のメニュー(Googleマップの機能)です。
「メニューを表示」とメニューリスト
Google マップを使っている方だと馴染みがあると思いますが、図左側の「メニューを表示」と書いているメニューは、利用者・ユーザーが投稿した、メニューブックそのものを撮ったもの、もしくはオーナーがメニューブックを撮って載せたものです。
それから、その下側にあるメニューですが、これはテキストしか入れられない、Googleマイビジネスのみ編集権限のあるメニューの機能です。Google マイビジネスのメニューと言えばこれを指すのかと思いますが。
注目のメニュー
図の右側に書いている「注目のメニュー」。これはGoogleマイビジネスの機能にはありません。Googleマップの機能になりますので、オーナーが干渉できないというか、マイビジネスの方からは基本的に修正できません。結構抜けがちですが、利用者、ユーザー、お客様が写真を投稿されるときに、商品名を入れて下さることで、こういう風に表示されます。他にもGoogleがメニューのデータを見ながら、自動的に差し込んでいく場合もあり、この情報が出来上がりますが、結構まちがっているものもあります。
実は利用者も、オーナーも一応利用者の一人として、この料理が何なのか修正提案ができるようになっています。この提案をしておかないと、実は一番最初に出る「注目のメニュー」なのに、メニューの名前が存在しない、書かれていない、下手すると、何をどう見たらこれがコーヒーに見えるんだというものがコーヒーになっていたりとか。
「海鮮丼」と書いてあっても、本当は「海鮮丼」じゃないかもしれないですよね? お客様はこれを「海鮮丼」だと思って「海鮮丼」と書いたけど、もしかすると、これはうちの店では「海鮮丼」でなくて「永山丼」という名前を付けているかもしれないケースもあるので、この辺は見ていただいた方がいいかなと思います。
料理を追加するのは、ユーザーやオーナーも登録できるんですよね? でもこれ、直ぐに反映しないですよね?
ユーザーやオーナーも料理を登録できます。基本的に、Google マップ、Google マイビジネス両方そうですが 、最近、提案や情報の修正も含めて、時間かかると思った方がいいです。即反映するという風に思わない方が、気が楽と思います。
メニューURLはPDFに飛ばすこともある
メニュー url もあります(上図左)。メニューのページへ飛ばすこともできますが、ウェブサイトが必要なので web サイト側に遷移する形になります。
PDFに飛ばしている方もいますね
メニューの url のところに pdf のurl を貼ってそちらに飛ばすことができますので、そういう方法で見やすい状態にして飛ばす。海外の事例でそれが多いかな。日本の事例は少ないですが、海外だとメニューの pdf を作っておいて、それをウェブサイト側の url にちゃんと落とし込んでおくことでできる。これ結構オススメかもしれないですね。
しょっちゅう(店側が)書き変えたりできますもんね
割とできると思います。
正直、「この写真のメニューって本当に全てのメニューなの?」と思うことがあります。ほぼドリンクメニューしか載ってないことや、全部のメニューを書いていないこともあります。写真で見る人たちもいるでしょうし、このメニューを押す人たちもいるでしょうし、「注目のメニュー」だけ見て、これおいしそうだからここにしようという人もいるでしょう。
Google マップと Google マイビジネスのチームは違いますが、これだけメニューのいろんなところに言及できるものを用意してくれているので、Googleマイビジネスに限らず、検索結果なども確認して、そちらにしかない機能なども全部使っていただいたらより分かりやすくなると思います。
最近、登録したメニューが検索で上がってくるように
例えばメニューに「ゆば丼セット」と書いていて、お客様が マップで「近くのゆば丼」と検索した時に、関連性で検索に上がってくることがありますか?
あります。最近ようやく出始めましたね、ほんと最近ですけど。検索キーワードモリモリとかはやめていただきたいですが。そこはちゃんと拾うようになりました。
基本的には、検索キーワードというよりは、お客様の利便性を高めるという観点で動いていただきたいと思います。何でもそうですが、キーワードを羅列するのは悪影響を及ぼす恐れもあるし、あまりに酷い状況やあからさまな状態だと、違反行為という形で報告されることもあります。Google 側がそれで何かしら、停止とは言いませんが、そういう状況にもなりかねないです。ある程度、キーワードを意識して登録していただいたらと思いますが、あまり羅列するようなものは、例えば「飲み放題とかついてるけど何なんだ?」みたいな意味不明なことになりかねないので、あまりお勧めはしません。それであれば飲み放題メニューをちゃんと作ってください。
設定の方法
セッション名が基本的に、そのメニュー、ドリンクメニューや飲み放題メニュとか前菜などになります。アイテム名は商品名、例えば「xx産xxジュース 森のゆりかご」「yy産 ノンアルコール 山のせせらぎ」みたいな、こういう感じ、銘柄などになりますね。
生中、生大とかでもいいですね
アイテムの価格は入れなくても構いません。入れないケースもあるのでどちらでも構いません。お客様的に事前に分かった方がいいという場合もあるでしょうし、別にわからなくてもどんなもんを食べさせてくれるんだと端的にわかる方がいいパターンもあるでしょうから、このあたりは伝え様かなぁと思ったりはしますね。
私もよほど注目してほしい推しのメニューだけ説明や金額を書いたり、逆に全部金額を書かないお店もあります。説明を全部書きすぎると、すごく見にくくなるんで、短くするとか。携帯で見るということを意識してます。使いやすくしていただいたら。
欲張らない方が良いと思います。キーワードになるんだったら全部入れとけ、という人もいますが、ジンジャエールとコーラとか羅列されてても、正直それが必要なのかなと思うこともあります。こちらのメニューの登録をむしろ厳選したほうが、より来店の促進にはつながるので、その辺りは気を利かせていただいた方がいいかなと思います。
登録や申請は早めに動きましょう
一週間で変わった「早い!」って思った方が良いと思う(Google的に)
最近 すごく処理が新型コロナウイルス流行に伴ってというわけではないんでしょうけど 、更新がすごく遅く、時期が重なって反映が遅くなってしまっているのは事実だと思うので、事前事前でやるのがすごく大事だなと思います。
今日のポイントとしては、移転の処理もそうですし、情報整備は少し前倒しで処理をしていただいた方がよいです。結構ギリギリになると、1か月あるから大丈夫かと思ってたら、1か月なんて全然どうにもならない、表示されないなどのケースは結構あります。どうしてもスケジュールがタイトでしょうがない部分もあったりするし、そうなってしまいがちなんですけど、できるところはできるだけ早め早めに情報整備してください。
これは投稿も一緒ですね。投稿も出ないケースがあるので、さっきの話でいうと写真が反映されないというご質問もよく入ります。ちょうど今、夏じゃないですか。「冷やし中華」みたいなメニューが1カ月たっても入らないって言っていたら、そのうち夏が終わっちゃうケースもあるでしょうから、事前事前に準備を進めていただいてた方が良いと思います。
このコーナーをYouTubeで確認したい方は
下記YouTubeチャンネルをご覧下さい。
(時間は「Googleマイビジネスよもやま話」に合わせています。)
▶参考ヘルプページ
メニュー エディタについて
https://support.google.com/business/answer/9455840?hl=ja
レストランで人気の料理を表示、編集する
https://support.google.com/business/answer/9322475
ローカル ビジネスのリンク
https://support.google.com/business/answer/6218037
料理を追加、閲覧する(GoogleMaps)
https://support.google.com/maps/answer/7321152
担当者紹介
■永山 卓也 /Takuya Nagayama
商工、観光分野のマーケティング支援をアナログ、デジタル両面から官民問わず行なっている。地方自治体や大学での公演から、小規模事業者の情報発信戦略やコンサルティング、マネジメント業まで幅広い「ローカルビジネス」の専門家。2020年度 観光庁 DMO外部専門人材。Google マイビジネスプラチナプロダクトエキスパート、Googleマップ ゴールドプロダクトエキスパート、Google 広告シルバープロダクトエキスパート。ごはんが好き。
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■今井 ひろこ /Hiroko Imai
小さな宿の集客コンサルタント。クチコミやお客様アンケートを活かして、Web・Googleマイビジネス・SNSなどのデジタルツール、チラシ等のアナログツールのサポートをしています。観光協会、商工団体の研修にも多数登壇。趣味はスキューバダイビングと地元の観光ガイド。夫は民宿を経営。Googleマイビジネス シルバープロダクトエキスパート。
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