検索すると「こちらを検索しますか?」という表記が出てビジネスプロフィールが表示されない件  Googleマイビジネス ヘルプコミュニティダイジェスト 2021年4月8日配信より 

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2021年1月から、Google マイビジネス ヘルプコミュニティダイジェストというYouTubeチャンネルを開設しており、月2回配信しています。これはGoogleマイビジネスを広く知ってもらい、適正な運用をしていただくためのプロダクトエキスパートの活動です。

進行と配信をGoogle マイビジネス シルバープロダクトエキスパートの私が、解説はプラチナ プロダクトエキスパートの永山卓也氏が行っています。

Googleマイビジネスヘルプコミュニティダイジェスト

今回は、21年4月8日配信のGoogleマイビジネス ヘルプコミュニティダイジェスト【気になる質問ピックアップ】で取り上げた、「こちらを検索しますか?」という表記が出てビジネスプロフィールが表示されない問題について、永山氏に解説いただきました。

質問:「こちらを検索しますか?」という表示について

「PCで自分の店舗名で検索をかけると、通常でしたら、検索結果の右側にビジネス情報がでてくると思うのですが、そちらが表示されず、「こちらを検索しますか?」という表記が出て、そちらをクリックするとビジネス情報が出てきます。
こちら、検索結果に対して、1回目にビジネス情報が出るようにできないでしょうか。」

こちらを検索しますか Googleマイビジネスヘルプコミュニティダイジェスト

「こちらを検索しますか?」という表示について - Google Business Profile Community

実際の表示を見ていただくと画面右に「こちらを検索しますか」と表示されます。これをクリックすると店舗情報が表示されます。

こちらを検索しますか Googleマイビジネスヘルプコミュニティダイジェスト

「こちらを検索しますか」はどのお店も出る可能性がある

違反しているから出るとか、何か特別な作業をしたから出るとか、「出る」可能性はどのお店にもあります。

基本的に Googleマップではこういう表示にはなりません。Google 検索だけ。Web 検索を使った場合にこれが発生します。Google マップで検索した場合は一覧が出るか、もしくは普通に店舗情報に飛べるか、もしくは「見つかりません」という状況ですので、今回のような「これではありませんか?」的な表示は出ません。

この質問者の方が言われているのは、自分の店舗名を入力したけど、なぜか「こちらを検索しますか?」という、本来は情報パネル、いわゆる「ナレッジパネル」と呼ばれる情報パネルが普通は出るはずの場所だけど「表示されないのは何故?」ということですよね。

検索したキーワードが全部一致していない

それに関して 一つ理由として挙げられるのは、店舗検索をしたキーワード、店舗名とそれから、実際のGoogle マイビジネスで登録している 、もしくはGoogle マイビジネスでなくてもいいんですけど、普通に登録されている店舗名が全部一致してないという状況です。

こちらを表示しますか Googleマイビジネスヘルプコミュニティダイジェスト

例えば 今井さんの会社はコムサポートオフィスですが、「コムサポ」って打った時に、もしかしたらこうなるかもしれないです。

新規開業でちゃんと紐付いていない場合

新しくできた店舗で、まだそこまでちゃんと紐付いてない場合、完全に全部マッチングするタイプの検索キーワードだったら、もしかしたら出ないかもしれないですが、こういう形で部分一致するようなキーワードで検索した場合にうっすら、となんですよね。

それで「これではありませんか」という意味で検索に引っかけています。関連付けされていないのですが、このエリアだとたぶんここですよ、という意味合いでまず表示されます。

ひろこ
Hioko Imai

それだったら最初から出してあげたらいいのに。

例えばエリア外で、そこにしかない場合。僕は今、岡山ですけど、すごく離島の店舗名が表示されたとしたら、ちょっとしんどいじゃないですか。なので「これを検索しますか?」と、Google検索側の方が出しているんですね。

エリア違いで同名の店舗がある場合

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エリア違いで同名の店舗がある場合もなりますねー

例えば Aというエリアにはその店舗が存在していないけど、違うエリアで存在している場合。ローカル検索、位置情報的に言うと、出すか出さないか微妙なところになったときに、こういう表記になりがちです。

ここまでが、普通にも偶然こうなってしまう、もしかしたら自分たちでもなるかもしれないパターンです。

どのエリアから検索しても「こちらで検索しますか?」の場合

でも、そうじゃないパターンもあって、どこのエリアから検索しても「こちらで検索しますか」となるパターン があります。Google マップで検索すると店舗情報が表示されますが、Google 検索で検索すると出て来ないのはこのパターンが多いです。先ほど自分たちのビジネス名が認識されてないという話をしましたね。

正式名称がGoogleに認識されない?

正式名称がすごく長い場合

そもそも正式名称とは、店舗名とは何ぞや、というところから始めます。正式名称がすごい長い正式名称だとします。コムサポートオフィスが、例えばすごい長い名称だとして、でも「コムサポ」と略していますよね。例えば愛称が「コムサポ」だから皆さんコムサポで検索するかもしれません。店舗名がもっともっと長かったりすると、実際にGoogleから店舗名という認識がされません。

正式な名称が必ずしもいいとは限りません。「地元料理の美味しい個室居酒屋ナガヤマ」とか、ガンガンに長いようなキーワードを入れてる訳ではなく、それが正式名称だとしても、愛称は「ナガヤマ」だと「ナガヤマに行こうぜ」となります。「地元料理の美味しい店個室居酒屋ナガヤマ 」と全部検索する人はあまりいないですよね。Googleが店舗名をちゃんと拾えなくなっているんですよ。

部分的に一致しているけれど、これを出していいかどうか ちゃんと関連付けされていないから「こちらを検索しますか? 」という風に、Google検索側は聞いてきている という事情があります。まずひとつ、起こりやすい状況としては すごく長い店舗名が正式名称についている場合です。

店名にキーワードを入れた違反行為の場合

もう一つは単純に違反行為ですが、キーワードをめちゃくちゃ入れたパターン。ガンガンに入れて長くしてしまって最終的に店舗名が認識されなくなったとか。

ひろこ
Hiroko Imai

それってイタズラとかでもあり得るということですか?。

ああ、でもありえるでしょうね。直接検索にも影響しますが、指名(検索)がきちんと取れているかどうかも言えなくなってくるので、直接検索ですごく(順位が)下がっているケースが多く発生します。

間違えないでほしいのが、正式名称である場合もあるので、この状況になったから絶対に違反行為してるというわけではありません。ただし、違反行為、キーワードを入れるようなことをしてると、この表示になりがちです。

Google検索側の問題なのですぐに治らない

この表示になると実は、Google マイビジネスのサポートチームでも治らないです。これはGoogle 検索の側の問題なので。

店名に新しいキーワードを入れた、もしくは長ったらしい正式名称だけど、愛称に変更したというのは、すぐには治らないです。

ひろこ
Hiroko imai

店舗名っててものすごく考えなきゃいけないですね。長い店舗名とかは。

すごく長ったらしいという言い方するとすごく悪いですが、「ものすごい魅力的な名前」といういい方をすると、魅力的な名前であれば、表示されれば結構引っ張れるけれど、ただお客様に名前を覚えてもらえないとか、直接検索の扱いにならないわけじではないですが、店舗名としてちゃんと認識されるまでにすごく時間がかかる問題があります。本当にこれになると長い。修正されるまで半年とか平気でかかりますので。

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いわゆるサジェストに近い機能ですが、普通に検索の場合、「次の検索結果を表示しています」が多いですけど。

普通に多いですね。この場合はサジェストということで、アタリがないときに表示されるパターンですね。どちらかというとローカル検索の方は「こちらを検索しますか」の方が多い。管轄がさらにずれるんですけど。

ひろこ
Hiroko Imai

この表記になってる時は住所が表示されますよね?担当した店が住所しか出なくて何故だろうと思っていました。

住所を移転した場合にも起こる

エリアをまたいで住所を移転するとこの状況になります。場所がうまいこと調整できていない場合、後でちょっと別の問題にも派生しますがこのパターンも同じようになります。

キーワードにエリア名を店舗名に入れた場合がありますね、例えば「居酒屋ながやま岡山」とか「居酒屋ながやま倉敷」で検索すると、移転した場合にはどっちなのか、Google検索の側もちゃんと関連づけがうまくとれていないパターンもあって、この場合も同じようにこういう表示がされます。住所変更の時も出ます。違反行為にも通じる話で、住所にいろんなキーワードをぶちこんでいた場合も、住所の関連づけがうまくとれないので、このパターンになりますね。

基本的にこのパターンになった時に、移転したか、ビジネス名を何かしら変更したかと聞くと大体どちらかにアタリがあります。大体そういうとき、最初はこの状況には絶対なりません。おそらくは最初は検索に引っ掛かってたはずなものが引っかからなくなりましたというパターンが圧倒的に多いです。

その時には恐らく移転だけど店舗名をいじったとか、●●店などの表記も変えたとか、ユーザー側から修正の提案を受け入れつつ修正かけるのを繰り返していたりするとこのパターンになりますね。

店舗名の「文字ぶれ」が原因で表示される

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漢字の宮川印刷に対して「みやがわ印刷」で「こちらを検索しますか」が出ました。

文字ぶれに関してweb 検索はすごく強いんですが、ローカル検索は割と弱くて、文字ぶれに対応しきれていません。かといって、ウェブサイトにそういう言及はされませんよね、わざわざ。「宮川印刷ではありません、みやかわ印刷です」などの表記をあえて表現しているものはなかなかありません。文字ブレでそういう風に勘違いされている方が検索したときに表示されることはあるでしょうね。それはGoogle側(ローカル検索において)が分かってないからです。

ひろこ
Hiroko Imai

Web検索とローカル検索の差ですね

ローカル検索のこの仕組み自体はGoogleマップチームが行っているらしく、マップチームの方がどうしても歴としては短いと思うので、マッチングの部分ではまだまだ課題の余地があります。

ただ、これを知っているだけでも、あぁ、そういうところまで考えて検索に引っかかるように考えないといけないんだと思っていただければ。

自分のお店が「こちらで検索しますか?」と表示された場合

ひろこ
Hiroko Imai

自分のお店がこういう表示になったら、どうしたらいいですか?

基本的にウェブサイトの方に、直接検索であろうキーワード、当たり前ですがビジネス名をいじらずに固定させたまま、ある程度、歴を積むしかないような…。

単純に直接検索がいっぱい増えればそのうちで出るようになるでしょうし。基本的には、このお店、この会社がそういう風に呼ばれていることが認識されれば出るわけですから。

直接検索をを増やすという方法は一つだと思います。もう一つは単純にやっぱり指名も含めて、例えば投稿機能でそういうことを言及して、ちゃんと認識してもらうということも必要かと思います。

「株式会社」名称などの有無でも表示されることがある

他に、会社とかの場合は、「株式会社」をつけるつけないもあって。

ひろこ
ひろこ

株式会社をつけてちゃんとした名前で検索するか、前株後ろ株を外した状態で検索するとか?

結構文字ぶれになってしまいます。どっちかは出るけど、どっちかは出ないというパターンもあって。もしかしたらユーザーとのやりとりとか、 Google との修正のやりとりで、「株式会社」が付いたり消えたりを繰り返していると、どっちなのかよくわからないとGoogleに判断されている可能性はあります。

ひろこ
Hiroko Imai

店舗名でたくさん検索していただけるよう、SNSをしている方であれば、この屋号で検索してねとPRするしかないですね。

個人店舗であればそうですね。

チェーンブランドで表示される場合は要注意

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Wikiに載せるというハックも大企業だったらありますねー。

大企業の場合はまた別です。大企業、チェーンブランドの場合にはいわゆる「ブランドナレッジパネル」というものが存在します。これはローカル検索にも入る部分ですが、そのブランドの名称で検索した場合に、ローカル情報に一歩足を踏み入れながら、ここの右側には店舗情報ではなくてブランドの情報が表示されます。

ブランドが認識されているならば、「こちらを検索しますか?」という表現の仕方にはならないので、チェーンブランドでこの表示が出たら相当やばいです。ブランドの認識がされてない、それを飛び越えてまで「こちらを検索しますか?」と出てしまうのはかなりヤバいです。小さいブランドや、今から大きくしていこうというブランドであれば起こることはあります。

その場合には、ブランドナレッジパネルをちゃんと作っていくとか、wikipedia 等からも引用されてたりするので、ちゃんとブランドとして認識されるような活動してください。チェーンブランドは出にくいからこそ、出たらレッドアラートというか、厳しいと思ってください。

この部分をYouTubeで確認したい人は

4月8日の【ヘルプコミュニティ 気になる質問ピックアップ】をご覧下さい。

(時間は「気になる質問ピックアップ」のコーナーにセットされています)

参考ヘルプページ

◆ビジネスの住所を追加、編集する https://support.google.com/business/answer/2853879

担当者紹介

■永山 卓也 /Takuya Nagayama

商工、観光分野のマーケティング支援をアナログ、デジタル両面から官民問わず行なっている。地方自治体や大学での公演から、小規模事業者の情報発信戦略やコンサルティング、マネジメント業まで幅広い「ローカルビジネス」の専門家。2020年度 観光庁 DMO外部専門人材。Google マイビジネスプラチナプロダクトエキスパート、Googleマップ ゴールドプロダクトエキスパート、Google 広告シルバープロダクトエキスパート。ごはんが好き。

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■今井 ひろこ /Hiroko Imai

小規模宿泊施設の集客コンサルタント。クチコミやお客様アンケートを活かして、Web・Googleマイビジネス・SNSなどのデジタルツール、チラシ等のアナログツールのサポートをしています。観光協会、商工団体の研修にも多数登壇。趣味はスキューバダイビングと地元の観光ガイド。夫は民宿を経営。Googleマイビジネス シルバープロダクトエキスパート。

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※GMBヘルプコミュニティダイジェストは非公式チャンネルですが、Googleよりスクリーンショットなど許可を得て使用しています。GoogleプロダクトエキスパートはGoogle Product Programにおいて認定されたユーザーです。

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