緊急事態宣言がまもなく出ます。10室以下の宿泊施設はどうするべきか?

宿泊施設の集客

緊急事態宣言、本日午後から正式に出るようです。なんと、7都道府県も!

私も兵庫県ですので思いっきり該当します。さてさてどうしましょうか・・・。


神戸新聞さんのLINE公式より画像を拝借

こんにちは!普段は民宿の経営者兼看板親父♪
コムサポートオフィス副代表のガク(@kasumi_kadoya)です!

さて、まずは状況確認です。私の宿の場合。

3月中旬の時点で4月の土曜日はほぼほぼ満室でした。(但し、1日4組までとしていた)金曜日と日曜日も2、3組。平日はポロポロ。松葉ガニの繁忙期が3月末で終了しましたので、4月のGW前までは閑散期。週末以外は暇な状態になりますが・・・

3月下旬の3連休過ぎたあたりから、キャンセルの嵐。気がつくと最初の土曜日4月4日の土曜日は2組しかお客様がありませんでした。そして今週末の土曜日もポロポロとキャンセルが出始め、最後の1組様が昨晩キャンセルをされました。残り18、25日の土曜日はまだ予約が入っていますが、こちらも緊急事態宣言が出たらキャンセルになるのではないか。そもそも、ご予約いただいているお客様が外出自粛が呼びかけられている大阪、神戸の方の場合受け入れて良いものなのかどうか。判断の難しいところです。


関西からは大阪府と兵庫県

まず、予約をストップしました

まず、緊急事態宣言は5月6日までとなりそうです。というわけで、昨晩のうちに5月6日までインターネットでの予約をできない状態にしました。今ご予約のお客様がキャンセルをしても、再販できない設定にしてあります。したがって、私の宿では5月6日まで予約を受けられなくなっています。(電話での予約もお断りします)

今、予約をもらっているお客様はどうするか?

4月28日までに関していえば、たくさんのキャンセルが出た影響で現時点で残り予約中のお客様は8件となりました。こちらのお客様へは緊急事態宣言が出ると同時に5月7日以降に日にち変更していただくか、キャンセルしていただくよう個別に連絡していきます。

4月29日から5月6日まではゴールデンウイークということもあり、たくさんのご予約をいただいております。一部キャンセルも入ってきていますが、3週間先ということもありますので、今後の情勢を見ながら、10日後ぐらいに判断を下したいと思います。

感染者が増加しているようならば、キャンセルされるお客様も増えるでしょうし、(可能性は低いですが)明らかに収束に向かうようであれば、間際での再販も検討します。

何れにせよ、4月28日までは休館、4月29日から5月6日までは予約受付を休止、現在いただいている予約のお客様をお受けするか否かは4月15日〜20日頃に判断する、とします。

もちろん、緊急事態宣言の解除、延長があった場合はその期日に従います。

宿泊施設としての緊急事態宣言の解釈

あくまで10室以下の宿泊施設の場合のお話です。家族プラスアルファで行なっている分、従業員の人件費や設備の維持管理費が少ないことを想定しています。

私の住む地域(兵庫県北部地方)は、鳥取県・島根県同様非感染地域です。ただ、そのため兵庫県ですが明後日から通常通り学校が始まります。非感染地域だからこそ、緊急事態宣言中は感染地域からの人の流入を防がなければなりません。また、仮に感染が確認された場合、対応できる病院が一つしかなく、病床数もわずかです。複数の罹患者が出た場合、あっという間に医療崩壊してしまいます。

感染多発地域の人を差別してはいけない、という意見もありますが、

緊急事態宣言とは、健康であってもその地域に住む人たちは罹患している可能性があると思って外出や人との接触を控えることである

と捉えています。

私の宿の場合、大阪府および兵庫県南部のお客様が8割以上です。先の8件のうち6件のお客様が大阪府と兵庫県南部のお客様でした。

インターネットでの宿泊施設の場合、事前にどこにお住いのお客様がお越しになられるかがわかります。感染多発地域のお客様を緊急事態宣言中に受けるのは、宿泊施設の道義的責任としても問題があると私は考えています。

判断は各宿泊施設に任されていますが・・・

収入が入ってこなくなるのは困る!

そういった気持ちも重々に理解した上で。地域にもよりますが、非常事態宣言の地域内、もしくは非常事態宣言の地域からのお客様が大半を占める宿泊施設が今、営業をしているのは

危機意識のない宿

と言わざる得ないと考えます。私は少なくとも4月末までは臨時休館にすべきではないかと思います。緊急事態宣言が出たこの瞬間ならば、お客様へこちらからキャンセルをお願いするのもしやすいです。

何よりも、この状況下で緊急事態宣言エリアから平然と外出、旅行ができる危機感のないお客様って正直怖くはないでしょうか。

お金がないならば運転資金だけでも資金繰りに走る。それが今やるべき仕事です。再開日を決め、その時にこれだけの衛生・安全対策をしている、と言えるようにしておく。これまで忙しくてなかなかできなかった作業を行う。

※以下の動画をご参照下さい。

緊急事態宣言が出ても、これまで通りでいいや、ではありません。感染を広げない、無関心であってはならないという国民としての社会的責任が生じていると思った方が良いです。

休館するのも一つの選択肢です。休館しない場合でも、人数や地域の限定条件を設けて営業を行うようにしましょう。

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コムサポートブログを書いている人
コムサポートオフィス 今井ひろこ/今井学

私たち夫婦は、兵庫県の日本海側・豊岡市を本拠地に、全国の小さなお宿やお店の集客問題の解決に取り組んでいるコンサルティング事務所「コムサポートオフィス」を運営しています。私たちが実践して培ったノウハウや日々の実践例を、この公式ブログでお伝えしています。なお、ブログネタは宿泊施設の集客などに限らず、一般の事業者向けのものも多いです。

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