(2019/06/12追記)
公開セッションの動画が公開されたので、一番最後にURLを添付します。
こんにちは。ほんまは週末ブログ担当の今井ひろこです。
先月末、幕張メッセで開催された、ジオパークも含む地球科学分野の学会の集まり「地球惑星科学連合2019年大会」に参加してきました。
今回の最大のミッションは26日に開催された一般公開の口頭発表で、午前午後3時間に渡る「ジオパーク公開セッション」に登壇すること。とはいえ、講演の企画と司会進行役だったので、登壇時もワタシが目立たないように心がけてました(笑)
ジオパークの公開セッションは学会の専門家だけでなく、一般のジオパーク関係者(ガイド、協議会会員)、ジオパーク(自治体)で働きたい学生なども聞きに来るため、300人ほど入る会場が用意されています。
私が自費で参加しているのは、一つのジオパークに留まらず、ジオパーク全体のサポート、特にジオガイドやジオ商品、ジオパーク大好きな事業者を応援すべく、販促のお手伝いをしたいと思ってのことです。そのためにはジオパーク界で今、どんな流れなのか、困っている人は何が問題となっているのかを知ることが大事。そのためのリサーチも兼ねています。
今回は同時間に一般の方、テレビ局を呼んできたい自治体が喜びそうな『ブラタモリの探究-「つたわる科学」のつくりかた』もありました。ワタシが関わった講演企画も実は内容が「ブラタモリ」だったので、まさにド被り!(汗)
この3人でさせて頂きました。
「どうすれば地球現象を一般住民にイメージさせることができるのか?」
オープンセッションでは、NPO桜島ミュージアムの福島大輔さんをはじめとして、6つの講演をして頂きました。
※講演の各要旨はそれぞれのリンク先をご覧下さい。
・午前中の3題
https://confit.atlas.jp/guide/event/jpgu2019/session/O08_26AM1/tables?CUQnEDlSQq
・午後の3題(ワタシはこっちに登壇)
https://confit.atlas.jp/guide/event/jpgu2019/session/O08_26PM1/tables?CUQnEDlSQq
今回の6題の講演の共通テーマは
どうすれば地球現象を一般住民にイメージさせることができるのか?
これを6つの講演で解決させようというものでした。
どの講演も立場違えど、同じ事を伝えていました。簡単に言うと
- 専門用語はできるだけ使わず
- シンプルに
- エピソードも入れながら、想像力を引き出すように
- 生活に近い一般的事象と結びつけて
伝える、という結論でした。
このことって、実は集客や販促のコンサルティングでも同じ事で、明るい未来が想像できれば販促のアドバイスどおりにクライアントは頑張って下さいます。逆に未来がどうなるか予測出来なければ怖くて先に進めません。
講演のメモから:想像力は、知識よりも重要
アインシュタインはかつてこう仰っていたとか。
Imagination is more important than knowledge. Knowledge is limited. Imagination encircles the world.
想像力は、知識よりも重要だ。
知識には限界がある。
想像力は、世界を包み込む。
想像力は知識に比例し、あればあるほど想像力が豊かになる。逆に言うと、想像力が豊かになるためには、知識と経験が必要。経験というのはエピソードでよく、それをガイドから聞くことで景色の裏側にあるストーリーを知り、聴いている人の想像力を引き出し、目の前の景色を何倍にも広げることができるのです。
NPO桜島ミュージアム・福島代表のこの言葉が響きました。
「ガイドはしゃべる仕事では無く、お客様に話をさせる。ガイドは相手の想像力を引き出すのが仕事」
当日聞けなかった方に朗報です!
それぞれが1ヵ月後にNPO日本ジオパークネットワークからYouTubeで公開されます。来れなかった方も自由に見ることができます。特にジオガイドさんはぜひご覧頂きたいです。
(2019/6/12追記)リンク先から当日の講演をご覧頂けます。