先日、同業者の人と話をしていて、違和感を感じたことがありました。
自分は誰よりも食材にこだわっている。地元の同業者の誰にも負けない。
確かにその通りです。地場食材を愛し、徹底的にこだわる。大切なことです。
でも、ですね。違和感があったわけです。
おはようございます!普段は民宿の経営者兼看板親父♪
コムサポートオフィス副代表のガク(@kasumi_kadoya)です!
例えばですね。
私、宿で予約電話を受ける際、満室でお断りすると、
どこかオススメの宿はありませんか?
と聞かれるわけです。その時私は必ず
私の地域の宿はどこで食べても美味しいですよ
と答えています。
空いている宿が知りたい場合は、観光協会に電話してみてください
と。
どこも美味しいし、どこもこだわっている
一番こだわっている。誰よりもこだわっている。
確かにそうなのかもしれません。
でも、「自分が一番、自分だけが」と思っている時点で大切な視点が抜けてしまいます。
それは今の時代、「誰だってこだわっている」という視点です。
こだわっていて当たり前、こだわっていない宿や飲食店はないとさえ言い切っても良い。
例えば私の場合、カニを1年の半分以上さばいています。1日20人のお客様に一人2はいのカニを提供していたとしたら、5ヶ月で20ぱい×2はい×30日×5ヶ月=6000はい、これを20年ですから12万はいのカニをこれまでさばいてきたことになります。機械のようにさばいているならば問題がありますが、その時々に入手したカニをどう調理すれば美味しいかの問題意識をもって向き合っていけば、自ずと「こだわり」ある食材提供ができるはずです。
これは私だけでなく、私の地域にある宿120軒全てに言えることです。
言ってしまえば、全ての人が
こだわっているのが普通
なのです。
自分が一番、あるいは自分だけがこだわっていると思っていては大きな落とし穴があります。
果たしてお客様は「一番こだわっている人を絶対に選びたい」と思っているでしょうか?
こだわるべきは食材?それとも!?
食材に対するこだわりは同業他社との差別化にならない。
今の時代はそうです。私は断言します。なぜか?理由は
商売であるならば、誰の方を向いているかが重要
だからです。
宿、飲食店に限りません。
売れている事業者さんは
お客様の方を向いています。
食材に対するこだわりは
食材の方を向いてしまっています。
この違いわかりますか?
自分本位な「こだわり」はお客様不在の自己満足に陥ってしまう可能性があります。
では、どうすればお客様に向き合うことができるのか。その提案について、続きは明日のブログにて。
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