【2021.2.16 追記】
宿泊施設のカテゴリについての最新の情報は
に掲載していますので、そちらをお読み下さい。
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週末ブログ担当、コムサポートオフィス代表今井ひろこです。今日はGoogleマイビジネスの宿泊事業者向けにカテゴリ(業種)設定のお話です。
宿泊業のGoogleマイビジネスは特殊
宿泊業のグーグルマイビジネスの設定は他の業種と比べて特殊です。例えば、屋号検索した際に表示されるビジネス情報(ナレッジパネル)。グーグルホテル広告(Google Hotels Ads)という、OTA(宿泊予約サイト)から紐付けされたプラン表示がされます。
多くの情報はOTAや自社サイト、自宿が紹介されたサイトから自動編集されて「Googleホテル検索(Google Hotel Search)」結果として施設詳細が表示されるため、宿泊事業者は写真やクチコミ返信、情報の一部しか触れるところがありません。
(詳しくは、ホテル向けGoogleマイビジネス導入ガイドをご覧下さい。)
とはいえ、事業者側が設定できる部分もあります。例えば管理画面の「情報」のひとつ、赤枠で示したカテゴリ(業種)設定です。
右端の鉛筆マークをクリックすると、
と表示されます。メインカテゴリは1つ、その他に追加カテゴリとして9つまで設定可能ですが、あまりにも離れたカテゴリを選んだ場合にはGoogleからはじかれるようです。
メインカテゴリに民宿やペンションが選べない?!
民宿やペンションを経営されている方は、一度は「え?」となる場面が、このカテゴリです。ホテル、旅館、ゲストハウスはカテゴリとして存在しますが、民宿やペンションはカテゴリに無いからです。
どういうこと?!
Googleのカテゴリは世界共通で使われており、日本独特の業態である民宿、ペンションはありません。
かといって、民宿なのに「旅館」「ホテル」をいれるのもおかしな話なので、私はそれに近いものとして「旅館ーイン」を入れていました。理由は参考にさせて頂いているとある民宿がメインカテゴリを「旅館ーイン」にしていたからなのですが、「旅館-イン」の「イン」の意味がよく分からず、確証はありませんでした。
日本人にも馴染みの無い「旅館-イン」という表現もどうかな、と思い、提案(フィードバック)も兼ねてGoogleマイビジネスのサポート窓口にメールで相談をしてみました。
間違っているのか判らないので教えて下さい。
当館は民宿ですが、民宿というカテゴリがありませんので、「旅館ーイン」を選択しております。困っていることは、民宿は「旅館-イン」を選択すればよいのかどうかです。民宿とペンションが宿泊施設のカテゴリにはありません。日本独特の形態なのですが、日本人はこの言葉で検索することから、是非ともカテゴリを作って下さい。
民宿とペンションのカテゴリは「旅館・イン」!
週末を挟んでいたので週明け2-3日でメールにGoogleさんから返信が!
カテゴリーにつきましては、ビジネスモデルが民宿である場合、 [ 旅館−イン ] のカテゴリーを選択し、ご活用いただければと存じます。現在、 [ 民宿 ] のカテゴリーのご用意がなく、心苦しい限りでございますが、今後に向けて、お客様より [ 民宿 ] のカテゴリー追加のご要望をいただいた旨を、社内にて共有させていただきます。貴重なご意見をくださり、感謝申し上げます。
担当者の方、丁寧なコメントありがとうございました。感謝致します。モヤモヤが消えました!
この件はヘルプページにも掲載されていないので、もし、民宿やペンションの方がいればメインカテゴリは「旅館・イン」にしてください。
ところで、カテゴリ(業種名)の一覧表は存在する?
メインカテゴリは「旅館・イン」としたものの、追加カテゴリに入れることができる業態があれば入れた方が良いようです。(あまり違いすぎるのはアカンですが)
ところが、どんなカテゴリがあるのか、ヘルプページに一覧表などは存在していません。どうもカテゴリは絶えず入れ替えたり増減があるようです。
でもね、世界各国で困っている人は多いんでしょうね。一覧をまとめたサイトは存在し、日本語でも検索できるようになっています。
私がたまに使うのは、下記のPlePer.comさんのリスト集。
(PlePer.com Google My Business (GMB) Categories – Full List ( 2019 ))
この欄の下に、言語と国を設定するところがあり、それぞれに日本(Japanese,Japan)を選択して、「Show results in table ( with option to search )」にクリックします。
下にスクロールすると、一覧がドッと出てきます。その数、2019年4月21日現在、日本向けに登録されているのは2075個。ひえぇ〜! でもアメリカなどはもっと多くて3935個ありました。
(一例)
検索窓があるので、そこから「宿」という単語や宿泊施設に関する単語を入れて検索するなどして、関連するカテゴリ(業種)名が無いか探してみました。
この方法で今日、私が探し得た宿泊事業に関わるカテゴリは31種類ありました。(下記の表)
これ以外にB&B(1泊朝食付きの宿泊施設)も国内のカテゴリでは出てきます。
上記カテゴリの日本語訳の中には「?」なものがあるので、英語名も併記しました。対応する英語名を見ると、グーグル翻訳では理解できなかった、実際に指す宿の業態が分かってきました。
例えば…
旅館・イン(inn)
イン(INN)とは、比較的低料金のカジュアルなタイプの宿のこと。海外のホテルチェーンでも、コンフォート・イン、ロードウェイ・インなど「~イン」という名称のところはみな比較的低価格帯のホテルです。(引用元:ホテリスタ・ホテル用語集)
日本の格安宿泊施設(budget_japanese_inn)
釣り宿のようないわゆる”the民宿”やゲストハウスなどを指す
休暇用禁煙宿泊施設(non_smoking_holiday_home)
holiday homeとは別荘のこと。「別荘(禁煙)」という意。
屋内宿泊施設(indoor_lodging)
山小屋などの屋根の付いた簡単な宿泊施設
家具付き宿泊施設(serviced_accomodation)
accomodationは下宿や合宿所などでよく使われる「宿泊施設」の意。なので、長期滞在などで使うウィークリーやマンスリーマンションなどが近いのかな?
ブティックホテル(Boutique Hotel)
日本ではラブホの代用語として使われるが、外国では一貫したコンセプト、細部に至るまで徹底したクリエイティブのこだわりが見られ、高品質・高価格帯とのこと。(参考元:Wikipedia「ブティックホテル」)
カテゴリ(業種)が表示されないからといって、適当に入れちゃダメ!
他の一般事業者と異なり、宿泊業の場合、カテゴリ(業種)名は表示されません。その代わり、Google側が評価した「ホテルクラス(○つ星ホテル)」が表示されるようになっています。
一般事業者の場合は
とカテゴリが表示されるのに対し、宿の場合は
と表示されます。
じゃぁ、ここのカテゴリは不要なのでは?と思いますが、私は重要視しています。それは、一般事業者の場合、お客様が検索した言葉と店舗が設定したメイン&追加カテゴリの関連性により、ローカル検索結果が変わってくるからです。
ですから、宿泊業の場合は、表示されていなくとも、このカテゴリにより、Googleホテル検索(GoogleHotelSearch)の表示順やフィルタリング(選択肢)が変わってくると私は読んでいます。
民宿でも、私の主人の民宿「かどや」のように、松葉ガニを提供するため1泊5万円/人など明らかに高単価な施設の場合、民宿だからと「日本の格安宿泊施設」を追加カテゴリに入れると、ホテルクラス(○つ星)が下がる可能性がありますので避けた方がいいと思います。
ホテルクラスが表示されていなかったり、施設の概要文がGoogleホテル検索(GoogleHotelSearch)画面に出ていない宿も多いのですが、それについては後日、ブログで解説と対策をお伝えします。
もし、わからないままカテゴリ(業種)を追加している方。自分の宿がどのカテゴリが適性なのだろう、と悩まれていたら、お気軽にご相談下さい。
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