週末ブロガーの今井ひろこです。
今週2月25日、26日の1泊2日(とはいえ滞在18時間)、宮城県気仙沼市の気仙沼DMO(※)こと(一社)気仙沼地域戦略へ視察コーディネートのお仕事に行ってきましたので、その報告です。
DMO視察コーディネーターとしての想い
私は今回、DMO視察のコーディネーター(講師)として同行した訳ですが、視察に際して考えていたことは、机上の説明(座学)だけに終わらせないということでした。
私の場合は、DMOの勉強を和歌山大学観光学部でさせて頂いており、気仙沼地域戦略(気仙沼DMO)の事業をある程度知っていたからこそです。視察に行く方々が、DMOの各種事業を実際に体験するのとしないのとでは、理解度が全然違うし、机上だけなら脳みそに残りません。
そもそも、気仙沼のプログラムは一つ一つのコンテンツが相当練られています。2年前から気仙沼DMOに注目して思っていたこと。住民の方々が「知りたい」からスタートした観光商品であり、マーケティングを重ねて観光商品化に磨きをかけています。
地域素材(人、モノ、場所)を寄せ集めて、「これだったら喜ぶのではないか?」というプロダクトアウトではなく、買い手側が知りたい体験したいという市場調査を重ねてマーケットインで磨かれた「売れる商品」になっています。
売れる商品化するために、関係者がどのように考えてブラッシュアップしているか、を視察なさる方は想像してほしい。
そう思って、今回は時間が無い中、気仙沼DMOの事業のひとつ「ちょいのぞき(*)」を体験させて頂きました。
「ちょいのぞき」とは
気仙沼ならではの産業の裏側を巡ったり、アクティビティを体験するプログラムです。2015年より不定期で開催していましたが、進化していき、2016年は月一回開催、2017年度からは週末毎に開催するなど、徐々にプログラム数が増えています。
「ちょいのぞき」プログラム等はこちらをご覧下さい
https://cyoinozoki.jp/
今回の「ちょいのぞき」はシャーク&氷屋!
視察に訪れた日はたまたま市場休業日。本当はメカジキやサメが並ぶ上屋の様子を見て頂きたかったのですが、それが叶わず。
そこで、現地で視察調整をして頂いた気仙沼観光コンベンション協会にお願いして、スペシャルコースを組んで頂きました。
「シャークミュージアム」で涙する
気仙沼といえばサメ!そういえば、2年前に訪れたときには、サメを屋外で干している様子も拝見しました。
(フカヒレの原料ですね)
今回はシャークミュージアムでサメの詳細展示だけでなく、気仙沼の漁業紹介もして頂きました。
シャークミュージアムは震災の展示もされており、特に10分ほどの映像では涙するシーンもありました。でもね、前向きな住民インタビューが多いので、是非見て欲しいです。阪神淡路大震災を明石で経験した私ですが、語り継ぐことの大切さが身に染みて分かります。
冬にかき氷?! 氷の芸術も見た氷屋見学
シャークミュージアムから徒歩5分。岡本製氷さんの工場を見学。ここは震災で1階が浸かったものの、氷を作るタービン等が2階にあったので、何とかここだけは再開することができたとか。気仙沼の漁業・市場が震災からわずか3ヶ月後に再開できたのも、岡本製氷さんが再開できたからでした。
氷屋さんなので当然寒いです。が、解説する岡本さんはアツかった!
とっても分かりやすいボード! 魚を出荷するまでに氷屋は3回登場し、朝4時くらいから夜9時まで氷屋さんの仕事が続くそう。氷を作ったら終わり、じゃなかったのです。
この日は魚市場が休みでメンテナンスデーだったため、氷を取り出すところは見れなかったものの、48時間攪拌しながら密度の高い氷を作り出していく様子について解説頂きました。
(升の一つ一つが1mくらいの高さで130kgの氷です)
(保管庫も案内して頂きました。さっきの氷は1コこれくらい。)
日頃寒さに慣れているはずの山間部・日高神鍋地区の皆様も、−8℃の貯蔵庫に4−5分居たら寒さで顔が引きつります。
貯蔵庫見学の後は、氷を切り出す体験を。
案外、ラクに切れてそうでした。途中まで切ると亀裂が入り、パキン!と切れるみたいです。まぁ、真っ直ぐに切るのは熟練のワザが要りそうでした。
この氷は食用としても一般に販売されていて、かき氷などに使われますが、そんなに高く無いのです。この柱1つで2000円くらいだったかな?
切り出した氷を見ると、本当に結晶が揃っているのか、ガラスのような透明感。
この氷で作る「カキ氷」も試食させて頂きました♪
(こんな本格的なカキ氷スタンドまで!)
(岡本製氷サンお手製の柚子ジャムを載せて。うまーーーい!)
普通のかき氷と異なり、透明度の高い氷だと、削った氷はふんわりして、まるで雪を食べているかのよう。
その後は、2年前から始めているという氷の中にお花を彫刻する「花氷」づくりのデモンストレーション。
(インクを入れて出来上がり!)
体験もさせて頂けたので、建築会社の経営者の方がしてみると…
さすが職人! 白い椿の花を表現されました♪
以上、1時間弱でしたが、氷屋さん見学を愉しませて頂きました。もう、ここまで来たらエンターテイメントです!
岡本製氷さんの氷屋見学は、観光プログラム「ちょいのぞき」で申込みをします。詳しくは、岡本製氷自社サイトの「仕事場体験ちょいのぞき」ページをご覧下さい。動画もあって、とっても分かりやすいです!
岡本製氷様、メンテナンスの途中で対応して頂き、本当にありがとうございました!
「まちゼミを昇華させたいね!」
帰りに視察の皆様と話をしていて、早速「これは真似できる!やってみたい」という言葉が出てきました。
やったね♪
元々、豊岡市商工会では「まちゼミ」という、事業者がお客さんを招いて行うセミナーや体験プログラムを年1回〜2回、開催しています。
これを行っている事業者の中で、通年で開催している事業者は実は殆ど無く、イベント的に行っています。お客様からは実費しかもらえないから仕方ないのかもしれませんが。
しかし、まちゼミのときに毎回アンケートを取っていて、まちゼミの感想も頂いていますし、数あるまちゼミの中から、この地域で無ければ、地元でなければ、この人から出なければ体験できないプログラムをピックアップして、観光商品にするためのブラッシュアップを重ねれば、きっと岡本製氷サンのような「観光商品」につながると思います。
もちろん地元向けにも観光客向けと同じグレードで開催することで、地元に唯一無二の産業&職人と認識して頂けますし、人手不足の中、お弟子さんも入って下さるかもしれません。
豊岡市商工会のまちゼミなら絶対にそういう商品化できる仕事場体験が出来るはず!!
「まちゼミを観光客向けに昇華させたいね!」
せっかく開催しているのだから、これを活用しない手はありません。
視察に行ってもなかなか次の行動に出ない方が多い中、自分たちの背伸びで届きそうな目標が出来ました。私もできるだけサポートしていきますので、一緒にがんばりましょう!
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次回Googleマイビジネスセミナーのお知らせ
日程:2019年3月22日(金) 13:00〜15:30(懇親会:16:00〜17:30)
会場:三田市まちづくり協働センター多目的ホール
(三田市キッピーモール6階)
講師:今井ひろこ(コムサポートオフィス代表)
参加費:8000円(懇親会込)
定員:30名
主催:一般社団法人ユアーズファンナップ(0795−78−9116)
申込先:こちらからお申し込み下さい。
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