「キーエンスの強み☆合理性と問題意識」元キーエンス社員の話(2)

自己紹介

お正月コラムの続編が今週になってしまいました。サラリーマン時代の回顧録です。私が勤めていた「謎の会社キーエンス」。興味ある人、多いようで(笑)。

第1回目は就活時の思い出↓↓↓

「私が就活でキーエンスを選んだ理由」元キーエンス社員の話(1)

第2回目は新入社員時代のエピソードからお話します。

 

おはようございます!普段は民宿の経営者兼看板親父♪
コムサポートオフィス副代表のガク(@kasumi_kadoya)です!

そのゴミ捨て、今やるべき仕事なの?

大阪本社の会社ですが、私が配属になったのは海のない関東のある街の営業所でした。


うなぎとサッカーで有名なまち
(って、どこか直ぐにわかりますよねw)

営業所配属されて、2日目か3日目。今でも印象に残っているエピソードがあります。

タバコを吸ったり、コーヒーを飲んだりする休憩のための共有スペースがあったんですね。そこのゴミ箱のゴミが多かった。私はこれは捨てに行った方が良いな、と思いました。新卒ですし、最初は率先してやらなくちゃって思いもありました(笑)。

するとそれを見ていた先輩からひと言。

「そのゴミ捨て、今やるべき仕事かな?」

衝撃的な一言でした。

能動的にゴミ捨てをしようとして注意されたのです。普通の会社なら新卒がそういったところに目が行っていると褒められますよね(笑)。

研修期間は短く、3ヶ月で即戦力として活動

4月1日に入社式。そこからゴールデンウイーク前までは本社で研修。(当時はまだ琵琶湖の研修センターはなく、谷町9丁目のウイークリーマンションで1ヶ月弱生活しました)この時の研修は確か電気や商品の基本知識だったように記憶しています。高校が実業高校の電気科出身の私には楽勝の内容でした。そういえば、採用面接で「大学は文学部だそうですが、電気関係に対する苦手意識はないですか?」という質問に「私、高校は電気科出身なのでそれは大丈夫です」って言ったら、ビックリして私の内申書を見返したD人事部長(当時)のビックリした顔を今でも覚えています(笑)。

ゴールデンウイークに引っ越し。ゴールデンウイーク明け直ぐに今度はエリアで2週間の営業研修。宇都宮市に2週間ほど滞在しました。研修期間は結局大阪と宇都宮を足して約1ヶ月半ほど。5月末ぐらいから電話営業や先輩の営業同行。今思うと無茶苦茶早かったですね。新卒と言えども入社から3ヶ月もすれば即戦力扱いでした。最初の営業同行は楽しかったです。なんせ、毎日が工場見学でしたから。

夏には自分の担当エリアに週2,3日は通う生活になっていました。

まだ浦和と所沢間に高速道路のなかった時代。冬の早朝、浦所線から見える富士山の美しさと、FM Nack5から流れる大野勢太郎さんのウォーミングアップミュージックのレッズ情報を聞くのが大好きでした♪


ちょうどJリーグが生まれたばかり
1990年代のお話です

問題意識を持つことの重要性を徹底的に叩きこまれる

話を最初のエピソードに戻します。

昨日もご紹介した東洋経済のコラム。

リンク先のコラムはこちら↓↓↓

年収2000万円!謎めいた「キーエンス」の実態

「40代で墓が建つ」ほど理不尽な激務なのか

この中に元キーエンス社員に関する以下の評価が書かれていました。

業務の合理性を追求する社員が育つため、転職市場でもキーエンス社員は人気の的だ。6年で退社し、現在は自動車メーカーに勤める元社員は「キーエンスに在籍したというだけで、大手製造業数社から誘いをもらった」と転職時を振り返る。海外でもアメリカを中心に「キーエンスユニバーシティ(大学)」とも評され、人材輩出企業として一目置かれている。

この「業務の合理性の追求」に関しては徹底的に叩きこまれました。研修中は勿論、営業所に行ってからも。

私がゴミ捨てに行こうとして注意された。こんな些細なエピソードをなぜ覚えているのか。それは、ゴミ捨て一つとっても「今やるべき仕事か?」と常に自分で考える習慣を要求されていたからです。

今やるのと残業時間にやるのとでの効率性に「問題意識」を持ちなさい、という問い(メッセージ)だったのです。

「問題意識」を持つということは、本社研修でもエリア研修でも営業所でも何度も何度も言われました。入社時に暗記させられる?!行動指針の中にも「目標意識」「目的意識」「問題意識」の3つは強調されていました。この会社の社員であることの肝だったように思います。

振り返ると「言われた仕事をやる」よりも「自分で考え行動する」のが好きな私には、この習慣を最初に植え付けてもらえたのには本当にありがたかったです。私の「着想力」と「ロジカルな考え方」は、元々そういった資質があったのでしょうが、キーエンスで更に磨きをかけてもらえたのだと思います。

上司の許可を求めたり、顔色をうかがう、ということはありませんでした。むしろ、そういった傾向のある人には居心地の悪い職場だったように思います。

「問題意識」 を常に持つことは私のビジネス原点となっている

「問題意識」を強く持つことの重要性は、会社を辞めた後も継続して強く認識することができました。田舎に帰ってきてからは、問題の先送りや少し先の未来を考えた上で発想する思考のない会議や話し合いに出くわし、イラつくことが多かったです。(今でもそうです。笑)

いずれにせよ、この思考があれば独立・起業してもやって行ける。売り物が車でも薬でも海産物でも宿でも同じように。30歳で実家を継いだ私の中にはそんな思いが強かったです。元々サラリーマンは「経験」するもので、いずれは独立、もしくは家業を継いで自分のビジネスをしたい、という思いが強かったのです。

私は30歳になると同時に8年でキーエンスを退職しましたが、当時会社に不満があったわけではありません。もう一度サラリーマンをやりなさいと言われたら再びキーエンスが良いと思っているぐらいです。

売上は伸びて当たり前。勝ち癖をつける思考も学べたと思っています。私にとっての人生におけるサラリーマン経験はキーエンスしかありませんので、普通の人のサラリーマンの認識と少し感覚が違っているかもしれません。しかしこの8年間で手にした営業力は「キーエンスユニバーシティ(大学)」という言葉でまさに当てはまっていたなぁーと実感です。

但し、私にとっては、キーエンスでの経験が実家の家業においてマーケティング面で負の側面として出たこともありました。明日はそんなお話もしていきたいと思います。

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