宿泊業の本質ってこれだと私が実感していること(今日のブログは読む人を選びます!)

マーケティング

今日のブログは読んで不快に感じる人もいるかもしれません。

それでも思い切って書きたいと思います。本音を書きますので、普段書いているようなWebのテクニカルなお話を期待している方は読まない方が良いかもしれません。「自分の悪口を言っている!」と誤解し、私のことを嫌いになる人もいるかもしれません。それでも、

「ガクさんが何を考えているのか知りたい」

というもの好きな方(笑)向けに書きます。これからの宿業界、観光業にとって最も必要であり、この考え方をしていかないと商売を続けていけなくなると私が考えていることです。


宿泊施設のオーナー、女将さん向けてのお話です

 

おはようございます!普段は民宿の経営者兼看板親父♪
コムサポートオフィス副代表のガク(@kasumi_kadoya)です!

宿泊業界のお話ですが、どの業界でも社長さんであれば自分の業界に置き換えてお読みいただいたいても良いかもしれません。

じゃあ、いきますね・・・。

 

旅館やホテルで働いているオーナー、女将さん。

あなたは何故、宿泊業を営んでいるのですか?

私同様、事業継承で後を継いだ方も多いでしょう。では、

その仕事は楽しいですか?

楽しいと実感して働いていますか?

 

 

・・・かなりぶしつけな質問です。。。

20年前の私はなぜ宿業を継いだのか

この質問を自問自答。

20年前の私にもしてみたとしたら。

実家の宿を継いだ頃の自分に。

ドン引きされるかもしれませんが、正直に言います。

田舎の民宿は儲かると思ったから。

儲ける自信があったから。

さらに深掘りすると、

田舎はこれが一番手っ取り早く儲かる商売だと思った。

自営業ならば、私は何でもよかったです。

でも、田舎なら観光業かな。

キレイな景観がある。

美味しい食材がある。

田舎であることが価値。

あとは、それを知ってもらう努力をすればよいだけ。

20年前、ちょうどインターネットという発信ツールが登場した。

これを使えば、営業も自分でできる。

私の住んでいる地域で言えば

カニがあればお客さんが来てくれる。

露天風呂とかを作れば、数ある宿の中から選んでもらえる。

利益を設備投資、それを宣伝。

この循環を作れば大丈夫。

そんな風に思っていました。

 

でも現実は・・・

お客様を呼ぼうとする努力に比例して借金も膨らむ。

サボったら売上はない。

頑張っても売上は設備投資と広告費に消えていくだけ。

儲かるからやっているというのは違う。

お金が循環しているから生活が出来ているだけ。

お金の循環を止めないようにするために働いている。

露骨に行ってしまえば、お金の返済のために働いていたという感じ。

働いているのではなく、働かされている。

仕事が楽しいかどうかは二の次でした。


今思えば、
設備投資による循環には限界があった

今になって言えること

10年前まで私も、多額の借金をして設備投資を行い、それをフックに集客をしていました。でも、繁忙期の週末を満室にするのがせいぜい。繁忙期でも平日はお客様が入ってこないので、安売りもしていました。

お客様は食材や温泉、観光が目的で来ている。

そう思っていた時はホント、集客に苦労していました。

 

今は広告も出さず、旅行会社や宿泊予約サイトからの売上比率も低い。


ありがたいことに
今は集客に苦労しなくなった

11-3月の繁忙期5ヶ月間は60%近くがリピーターさんでしかも電話予約がほとんど。

いわゆる宣伝広告費や手数料は最低限に抑えることができています。

ブログを毎日書いているから、ニュースレターを送ったから。

そんなテクニックだけではお客様は増えません。

ましてや、食材や設備投資だけで集客できる時代ではなくなっています。

そんな中、どのタイミングで急激にお客様が増えたのか。

リピーターさんが多く訪れるようになったのか。

明確な瞬間がありました。

答えを言ってしまいますね。

それは

宿業を、特に「お客様とのコミュニケーション」を楽しい
と実感するようになってから売上が伸びた

のです。

接客を楽しめるようになれば売上は上がります。


お客様との会話が「楽しい」と思うこと

なぜそうなのかの詳細は長くなるのでまた別の機会にしますが、この「真理」がわかるようになってから集客で苦しむことはなくなったのです。

宿のオーナー、女将さん、 宿業が本当に好きでやっていますか?

失礼を承知で言います。

旅館やホテルで働いているオーナー、女将さん。

宿の仕事、好きですか?楽しいですか?

特にお客様とのコミュニケーション、楽しいですか?

実家の仕事だから。

お金が回るからやっているだけではありませんか?


お金の問題はどうしてもついて回る・・・

なぜそんな失礼な質問ができるかというと、数年前まで私もそうだったからです。

学生時代、旅行は大好きでした。

サラリーマン時代もスキューバダイビングに夢中になった。

だから観光の仕事はきっと好きに違いない。

自分に合っているに違いない。

そう自分に言い聞かせてやって来ました。

でも、お金を循環させて設備投資に充てる商売にそんな思いや余裕はありませんでした。

そういった気持ちってお客様に伝わるんですよね。

「お客さんを埋める、埋まった」(満室になったという意味。穴掘って埋めるわけではありませんw)

「お客さんを回す」(毎日のルーティングでテンプレートのような接客をすること。連れ回すとか引っ張り回すという意味ではありませんw)

といったような業界用語をいつの間にか当たり前で使うようになっていました。

お客様をモノとしてさばいてしまっていました。

だから、繁忙期の週末しかお客様がなかったのです。

食材や景観という「モノ」に対してしかお客様が来なかったのです。

今の私は宿業が、お客様と接するのが心から楽しいと思ってやっています。

その結果、繁忙期である今月、来月は全て満室です。

1-3月の予約も順調です。

閑散期でも週末はほぼ確実に満室になります。

普段、ブログやGoogleマイビジネスのお話をしている私なので、テクニックで集客しているように見えるかも知れません。

でも、これはあくまで手段です。ツールにすぎません。

どんなに優れたツールでも、その人の本心次第で集客結果は変わります。

私自身が過去の失敗と現在の状況を踏まえた上での実感です。

今日のブログは読む人を選びます!!

今日のブログは読む人によっては私が非常に失礼なことを言っているように受け止めるかもしれません。

お客様をモノとして考えているうちは集客はうまくいかない。

これ、言い方を変えると、集客で悩むお宿さんに対して、

あなたはお客さんをモノとしてしか見ていないからお客さんがないんだよ

と言っているように解釈もできるからです。

今回、同業者の皆様に失礼を承知で書かせていただきました。

ただ、その誤解は解かせて下さい。

決してそう思っているわけではありません。

どんな宿泊施設にもその宿にしかないオンリーワンの魅力はあります。

その魅力、独自性を見つけ、言語化し、それをいいよと言ってくれるお客様を探して出会うことが集客であり、マーケティングです。

どこを選んでも一緒ならば、お客様は設備の良い方、安い方を選びます。

「うちは食材にこだわっているから」

こだわっていない料理旅館なんてありません。

どこの宿も料理自慢の宿ならばこだわっています。

独自性を探そうとせず、地域の売りになっている食材や景観、温泉などを競合他社と同じようにPRするから理想のお客様と出会えないのです。

せっかく良い魅力を持っているのにそれをPRせずに周囲と同じ宣伝文句を使っている。

お客様が来ないから、と効果のない広告に投資したり、安易に価格を下げてしまったり。

正しい集客をすれば、たくさんお客様が入る魅力的な宿なのに。

集客に苦しむお宿さんの魅力を言語化し発信することで、楽しく宿のお仕事をしてもらえるようになってもらいたい。

そのために現在、コムサポのWebサイトをリニューアル中です。

また、メルマガもよりその辺の考え方をわかりやすくお伝えできるようにパワーアップしていきたいと考えています。

このブログも実はまもなくリニューアルします!!

ご期待下さい。

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